【読書録】「LGBTQ+のパートナーシップ・ファミリー・子ども ~コミュニティにおける理解とサポート」(前編)

妊婦検診2回目に行ってきました👶
前回より雰囲気に慣れて、
落ち着いて見られた気はする。
そのことはまた記事を改めて。
(他にも書きたいトピックあるのだけど、おいおい…(^_^;))

今回は読み物メモです。

雑誌『コミュニティ』特集より。
(コミュニテイ = The community (164), 12-63, 2020,第一生命財団)

座談会「LGBTQ+のパートナーシップ・ファミリー・子ども ~コミュニティにおける理解とサポート」
を読んでみた。

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◆読んでみた背景
社会的子育てにジョインするにあたって、自分になにができるんだろう?
いるだけでいいのかも、と思いつつ、
自分が関わりたい気持ちの背景、意味みたいなことについて、手掛かりをえたくて読んでみた。

マージナル(境界線)あたりにいる感覚
やっぱ、たぶん、マジョリティとマイノリティのマージナルなところらへんにいる気がするから、つないでみたいのかも?と思った。
と同時に、あまのじゃくで、アンチ!マジョリティ!的な思考にもなりがちだけれども^^;
でもほんとは、どっちも尊重されるといいよね、最終的には、と思う。

プロセスとして最初の段階ではマイノリティに重点置こうよ、ということは、必要なんだろう。
そして一番言いたいのは、"マジョリティこそ、自らの「当たり前」を問い直されてみようよ、そのほうが面白いよ(ゆらいで戸惑うかもしれんけど)"、ということ。自分もぐるぐるし続けるんだろう。

◆対談の話者さんたち
三部倫子(石川県立看護大・社会学)
神谷悠介(中央大・社会学)
石丸径一郎(お茶の水女子大・臨床心理学)
石井井クンツ昌子(お茶の水女子大)

(余談ですが、三部さん、フラットで話しやすくて、でも切り口きりっとかっこよくて、とても好き。卒論でもお世話になったのでした。
自分の卒論を三部さんの論文で先行研究として言及してくださったことがあり、とても嬉しかった〜☺️)

以下、私として面白いと思った内容の要約。私の感想は*付きのところ。

◆座談会テーマ
「家族」じゃなく「ファミリー」:
伝統的家族イメージにとらわれない試み^^
言葉づかいのデザインも大事やな。

◆子育て関係の言及ポイント
・友達のゲイから精子をもらって子育てするレズビアンカップルの例(日本)
 子どもからみた親の理解は?

(日本の例)
①一人はお母さん、もうひとりはママ 
②産みの親が「ママ」「お母さん」、
パートナーは、あだ名で呼ばれる(産みの親の方が母アイデンティティが強い)。

(アメリカの例)
お母さんの車の色で、イエローママとブルーママ。(*対等な感じがいい😊)

*あだ名で呼ばれるっていいかも、役割名で呼ばれるのではなくて。
親側がどう呼ばれたいか?ということもあるのかな。
私はなんとなく、役割で呼ぶより名前で呼ぶほうがいいなと思って、意識的に自分の親のことを名前で呼ぶけど、昔の名残?でお母さんとかお父さんとか呼ぶこともある。それはそれで悪くないんだけど。
名前で呼ぶときのほうが、一人の人間として接している感じ。

・同性カップルで子どもを育てることに抵抗がある人は、子どもに悪影響があるのではというが、1980年代からの研究の積み重ねあり。アメリカの社会学ではゲイやレズビアンの親の方が、成績が良い、社交性高い、情緒的安定、ジェンダー平等の考え方が強いなどが報告されている。

*どっちがいいとか悪いとかいうのもなんだけどなぁ。。ムスリムの友達にコミュニティ子育ての話をしたときは、男性の親の役割、女性の親の役割が子どもに伝わらないんじゃない?的なことを言われた。女性らしさ、男性らしさがそもそも要るの?とも思うけど、実際この社会の中でそれはある…わけで、でも、ほんとにある?それぞれの役割って何?と聞いてみても良かったな。(でも喧嘩みたいなことはしたくない。。)
つい自分の感覚が正しいと思いがちだけど。それはマイノリティ側を包摂している気分になってるだけ?あぶなげ?

日本だと、ゲイやレズビアンなどによる子育てに対して、子どもがかわいそうというメディアの見せ方があるけど、アメリカだと、素敵な子だ!というようなメッセージ
*非婚出産、コミュニティ子育てへの参画の話をすると、「面白い!」って言ってくれる子もいる一方、「そのママはなんか事情がある?」「外国の人で日本語のサポートが必要?」という想像をされることもある。むしろ、おもしろいし、豊かな経験になるよね、(子どもにとっても、母にとっても、ほかに関わる人にとっても)ということを、ゆる〜く発信していきたいのかも?

・アメリカでは子どもに色々教えるときの絵本のチョイスが多い。離婚、再婚、きょうだいがうまれる、LGBTQの子と出会うなど
*日本でも、いろんなルーツの子がいることを描いた絵本や漫画はある。…☆
一方で、多様性がテーマになるからこそ、いろんな葛藤がある…エピソード選ぶにも、その話載せるとステレオタイプにならん?などという議論は終わりがない気はしている。(前に、その種のポスターを作る担当になったとき、合意形成、かなり、たいへんやった…)

☆参考:
a.『同級生は外国人!? 多文化共生を考えよう』(全3巻)
小学生くらい&先生や周りの大人にも。絵本仕立て。
https://www.choubunsha.com/sp/book/9784811311791.php

b.『まんが クラスメイトは外国人』
&入門編&課題編
こちらのほうが、よりcontroversialな話題にも勇敢に挑んでる感。
https://www.akashi.co.jp/smp/author/a31585.html

奇しくもタイトルが似ている、ふたつのシリーズなのです。

ちょっと(脱線して)長くなったので続きは後編で。

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