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【訳あり姫君スピンオフショートストーリー】恋愛ファンタジー小説:宰相殿下様の奇妙な日々 第5話

前話

「しーっ! 大きな声を出さない。また唇を封じるよ」
 ダーウィット様の言葉にばっと間合いを取る。
「おや。武術ができるのかい?」
「ええ、まぁ。メガネがあれば、ですけど」
 ダーウィット様は持っているメガネを思い出す。
「じゃ、私も行くからウルガーの元へ行こう」
 え? ええ???
 驚愕の思いで立ち尽くしているとダーウィット様は手首をつかんですたすた歩き出す。私は引っ張られながら、ついにウルガー様の執務室にまで行った。
「ウルガー」
 一言名前を呼ぶとダーウィット様はすっと扉を開けられる。
「なんですか? 兄上」
 鋭い視線が私とダーウィット様に刺さる。
「このメイドの視力を測って欲しい」
「視力?」
「ああ。このメイドは子供用のメガネで過ごしてきた。近視用のメガネが必要なのだよ。かといって私には視力はわかりかねる。お前に任せる」
「何も私の所に来なくても・・・」
「もう、ゼルマ姫を思ってはおらぬ。私にはこの訳ありメイドが出来たからな」
 訳あり? って、さっきのキスだけで? 私は呆然とダーウィット様を見る。ウルガー様はぽかん、と口をあけて同じ様にダーウィット様の顔をまじまじと見つめていた。そして、同じ言葉を言う。
「正気ですか? 兄上」
 こくこくと、私も肯く。
 ユングリング王家にまたも訳あり姫ならぬメイドの噂が誕生した瞬間だった。


あとがき
ハイスペックPCにて初更新。実は、この後お風呂に入ってゆるゆるとして寝る予定が、睡魔に襲われ起きられず、やっと起きてパソコンはばれないようにしまってとかいろいろしてこの眠気のまま寝ることが決まったのでした。薬ももう飲みましたし。あとは寝るだけ。暖かい夜なので暖房をどうしようか悩んでます。いらないけれど水槽にはいる。またもコラボPCでしまった、とは思ってますが、恐ろしくハイスペックなので、文句は言えない。保証も五年。メーカーので。で、ここに訳ありメイド誕生です。ものの壊し方が尋常でないという方でして。めがねで治るかと思われた壊しっぷりは以前の再編集版にてわかるようにとんでもなく破壊力が増したのでした。水道管壊すというほど。さて、このPCにはワンドライブ稼働せず、グーグルドライブも入れておらず、ということで入れてとっとと寝ます。今日で100日目でしょうかね。あともう少しで一回目と同じ。頑張ります。ここまで読んでいただいてありがとうございます。

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