第百五十三回 Gt ヒロト|『月刊少年HRT』vol.15


<特集>
ヒロトとVoicyの関係性を徹底分析①
「僕が“Voicy”をやり続けている本当の理由」

<特別付録>
『非公開寫眞舘-思ひ出アーカイヴス-』    



ーー沙我さんやNaoさんがライブのMCで話題にするほど、Voicy(日本発の音声プラットフォーム。ヒロトはパーソナリティーとして「HIROTO.(アリス九號.)」チャンネルを配信中)=ヒロトさんという認識がメンバーにも広がってきたようですよ。

そうなんだ(微笑)。やってることも知らないかと思ってた。Voicyは毎日やってて、それをシェアしたツイートもしてるからかな。ツアー中は他のこともツイートするんですけど、今はライブが無いので、僕のツイートはほぼVoicyのことになってるんです。今自分は、Twitterを「情報発信する場」という位置付けで使ってるんですよ。

ーー意識的にSNSを使い分けていくというお話は以前お伺いしましたね。

そう。だからTwitterでは、自分の気分とか、プライベートでどこかに行ったとか、今はまったく呟いてないんですよ。そうなると必然的にVoicyだらけになってしまって。そうなってることについては自分も悩んだんですよね。Voicyも週5日やってると、その中で音楽の話をするのは週に1〜2日ぐらい。すると、Voicyのタイトルは比率的には音楽以外のものが多くなる。それをTwitterのタイムラインで見た人は「この人何やってる人なんだろう?」ってなるかなと思って。

ーーVoicyでやっているチャンネルは音楽に特化した番組ではないからこそ。

そう。Voicyというプラットフォームの特長として、音楽の話をメインにするのなら、ここじゃないほうがいいんですよね。

ーー音楽の話は、すでにこうしてnoteでやってますもんね。

そうなんですよ。あと、音楽の話をするならツイキャスとかインスタライブとかのほうが向いてるなと思うんです。

―ーどういったところが?

ツイキャスはニコニコ動画のように歌ってる人もいれば、ライバーさんもたくさんいて。ミュージシャンでもやってる人が結構いて。音楽に触れてる人が基本的に多いんですね。だから、音楽の話をしたい時はVoicyの生放送にくっつけて、その前に30分ぐらいツイキャスで音楽の話やバンドの話をしてからVoicyに移動する。そういうことを最近はちょこちょこやってますね。

ーーそもそもヒロトさんがVoicyを始めたきっかけはなんだったんですか?

自分がVoicyを始めたのは、コロナ禍になる直前だったと思うんですね。4か月ぐらいやった後、ちょっとやる頻度が落ちて。その後世の中がコロナ禍でロックダウン的な感じになった時期。自分は、毎朝Voicyで喋ることとランニング。この二つだけはやろうと決めて絶対にやってたんですよ。


ーーミッションとして自分に課して?

いや。逆に、無理なく自分ができることって、当時はそれぐらいしかなかったというのが正直なところです。ライブもできなくなっちゃったからギターを弾く気分にもなれなかったし。ましてや曲を書く気分にもならなくて。外出して飲みに行ったりもできなければ、人にも会えない。となると本当にすることが無くなってきて。その中で自然にやってたのがその二つだったんです。

ーー始めてみたら、他にやることがない時期だったからこそ日課になっていったのもありますよね。

ですね。Voicyは毎年秋にファンフェスタみたいなものをやっているんですけど、自分はロックダウンの期間から週7日、毎日Voicyを更新し続けてたんですね。Voicyのファンフェスタというのは、「この人とこの人でコラボして欲しい」とか「この人に出てほしい」とかリスナーさんのリクエストで決まるんですけど、それで、2020年のファンフェスタに向けて、自分のリスナーさんが熱狂的に僕のことを推薦してくれたらしくて。それで、Voicyの上の人が対談を企画してくださったんですよ。

ーーどなたと対談なさったのですか?

一人は、昔シリアル⇔NUMBERというヴィジュアル系バンドでMIHIROという名前でギターを弾いてたつつみくんという人です。その人は僕よりも先にVoicyをやってたんですね。「聴け!ヴィジュアル系の叫び」というチャンネルなんですけど。

ーーそのままなタイトルですね(笑)。

そう(笑)。とにかくヴィジュアル系愛に溢れた人で、自分が辞めたからこそのファン目線と、その業界にいたからこその目線。両方の視点から熱く語っていく番組なんです。もう一人は澤さんという方で。とにかく見た目が僕なんかよりもよっぽどハードロックな方で。澤さんがやってらっしゃる番組、「澤円の深夜の福音ラジオ」チャンネルは僕も聞いて参考にしてたんですよ。とにかく聞きやすいし、「この澤さんて方はむちゃくちゃ頭いいんだろうな」と思ってたんですよ。そんなメンバーを交えて三人で対談をしたんです。コロナ禍前はお客さんを入れて公開収録を行ってたらしいんですが、2020年はコロナ禍でお客さんも入れられなかったので、パーソナリティーだけ会場に集まったんですね。僕は当日ライブで大阪にいたので、リハの前に番組の時間を組んでいただいて。僕だけリモートで現地から参加したんです。

ーーそんなイベント出演があったのですね。

ええ。そこで放送開始10分前に「初めまして」とお二人とお話しさせてもらったら、その10分間でえらい盛り上がっちゃったんですよ。そこから放送自体は35分間だったんですがけど、対談も「まだ全然話し足りないね」っていうぐらいトークが盛り上がったんですよ。

ーーちなみにシリアル⇔NUMBERさんって、過去に対バンしたことはありましたっけ?

無いです。彼らが活動していた時期って、僕らがワンマンしかやってない時だったんですよ。でもお互い前のバンドの話をしてたら、その時対バンしたことがあったんですよ! 遥か昔に(笑)。

ーーおぉー!すごい巡り合わせだった訳ですね。

ええ。だから、話してたら共通の話題がむちゃくちゃ多くて。それで、対談した翌月ぐらいに、澤さんの事務所に三人で集まったんですよ。澤さんはギターも弾けてピアノもずっとやってる方だから、事務所にあった楽器でセッションしたりして(笑)。さらにすごく仲良くなりまして。以来、お付き合いをさせていただいてるんですよね。

ーー澤さんはヒロトさんよりも年上の方ですか?

ええ。ずいぶん上です。自分とはまったく違う世界の方で、保険会社のサラリーマンからマイクロソフトの執行役員をしばらくやられていた方で、IT業界では知らない人はいないというぐらいの人です。

ーーそんなスペシャリストと出会っちゃったんですか?

はい。全然僕なんかとは深さは違うんですけど、普段生きてて考えてることとか、お互い共鳴するところがあって楽しいんですよ、一緒にいると。僕は澤さんのことを“歩くVoicy”と言ってるんですけど(笑)。普段の会話も、Voicyで話されてる感じと何も変わらないんですよ。対話をしていると、すごいロジカルに話を組み立ててお話ししてくださるので、本当に楽しくて。それでまた、音楽の趣味が自分と合うんですよ。

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限りなく2次元に近い2.5Dロックバンド、アリス九號.のオフィシャルnoteです。 毎週メンバーがリレー形式でオフィシャルnoteだけの…

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