第五十七回 Ba 沙我|ノーズマウンテン・ラジオ「THE ALTERNATIVE 3rd SEASON、完結。その模様を振り返りながら、前代未聞、ライブのセトリ、全曲解説に挑戦してみた!」(前編)

今回の『ノーズマウンテン・ラジオ』は約1年ぶりの生収録!パーソナリティーである沙我様が先日行なった<THE ALTERNAIVE 3rd SEASON>を振り返りながら、ライヴの全曲解説に挑戦してくれたので、その模様を文字ラジオ形式でお送りします。


ーー今回はなんと、1年ぶりの生収録ということでやってきたのですが。

そうなんですよ。
もうね、ネタ切れで。自分だけでやるのは。ウソウソウソ(笑)。
やっとね、THE ALTERNATIVEのライブができたんで、その話をしたいなと思ったんですよ。

ーーそうでしたか。まず最初に、こんなこと本当に今更なんですけど、THE ALTERNATIVEというユニット名にはどんな意味があるんですか?

ああ。これはね、僕の好きなとあるファッションブランドがあって。
そこのブランドのどこかの時期のコレクションのテーマがオルタナティブだった時があったんですね。
その時のコレクションが僕はすごい好きで、カッコよかったんですよ。
テーマの意味も書いてあったんだけど、それを読んだらそれにも共感して。
ちょうどユニットの名前を考えてる時にそのことを思い出したんで、そこから拝借してきました。

オルタナティブという言葉自体、主流ではないもう一つのとか、伝統から外れたという意味合いがあるんですね。
アリス九號.とは別に、リズム隊の俺たちだけで魅せるというところは合ってるなと思ってつけたんですよ。

ーーほほー。今回でオルタナとしてライブをやるのは。

もう4回目かな?(冒頭から自然体でボケる沙我様、本日も平常運転!)

ーーいやいや。3回目ですよ、3回目。3rd SEASONってタイトルでもいってるじゃないですか。 

ああーそうでした(微笑)。
3回目なんでね、これまでいろいろやってきて、曲はどんどん増えてはいるんですけど。
同じことをやるのはちょっとだけ抵抗があったんで、今回はなるべく新しい挑戦というか。そういう感じでやろうと思ってたんですね。
それで、セットリストを考えていったんですけど。
気づいたら、当日演った曲は僕のオリジナル曲とアレンジ曲だらけになってて。「あれ? これは一体何のライブなんだろう?」っていうものになってましたね。
なんか、自分のなかでオルタナの立ち位置があやしくなってきた気が(笑)。

ーーいきなりぶっちゃけますね。今回のオルタナのライブは新型コロナの影響で延期、延期を繰り返して。3度目の正直じゃないけど、3回目にやっと実現できたのがこの3rd SEASONで。

そうそう。だから、本当に実現できてよかったんですけど。

ーーなにか問題でもありましたか?

今回は元々2部構成でやる予定ではなかったんですよ。
だから、セットリストも本来ならもっとボリュームがあるものだったんですよ。
だけど、感染対策とファンの方々の要望に応える形で2部制になったので。
そのために曲数を減らさなきゃいけなくなったのが僕的にはちょっと残念だったんです。
2部制って、めちゃくちゃ時間配分が難しいんですよ。

ーーそうなんですか?

はい。個人的には苦手ですね。
オルタナだけじゃなく、アリス九號.でもそうですけど。
観てくれてるファンの子たちにとっては、普段観てる時よりも短い訳じゃないですか?2部制の時のライブは。

そういうコンパクトな時間のなかで、お客さんに満足してもらうためにはどうしたらいいんだろうというのを考えるのが、僕は苦手なんだと思います。
やりたい流れで考えると、どうしてもトータル20曲とか。
最低でも本編は15〜16曲は必要なんですよ。

それぐらい曲を使って、自分がいいと考えている流れのフォーマット“起承転結”と展開させながらみなさんにライブをちゃんとお届けしたいんですけど。
2部制になるとそれが“起承結”ぐらいの勢いで展開しなきゃいけないんで。
なかなかこれが難しくて、慣れないんですよ。いまだに。
だから、2部制はできればやりたくないんですよね。
でも、苦手ながらなんとかセットリストは組みました。

ーー1部と2部でセットリストは変えたんですか?

いいえ。同じにしました。

ーーそれでは、苦手といいながらも沙我さんが頑張って仕上げたあの日のセットリストについて、ここで1曲ずつ解説してもらうというのはどうでしょうか?
CD作品の全曲解説というのはあっても、ライブのセットリストを全曲解説することってなかなかないと思うので。

そうですね。じゃあそれをやってみますか。

ーーありがとうございます。ではさっそくいきますね。まずはオープニングの登場のSEなんですけど。このインストは、ここのnoteをご覧になっている方々にはおなじみの。

そう。あそこはまさに、僕のラジオ。
「ノーズマウンテン・ラジオ」で使っているジャジーな曲を流しました。
「みなさん。今日はラジオを聴いてるみたいな感じでラフに聴いてね」という僕からのメッセージですね。あれは。

ーーえ、そんな意味があったんですか?

はい。そんなね、めちゃくちゃ構えたりしないでご気楽にどうぞという意味です。

ーーそうして、ステージの真ん中の下手寄りにNaoさん、上手寄りに沙我さんがスタンバイして。いきなりインストでライブはスタートしました。

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はい。最近は三味線をモチーフにした曲を作ることが多いんですけど。
僕が元々いいなと思っていた三味線のグループに“疾風”(読み:はやて)という津軽三味線のグループがいまして。
彼らは、ドラムも歌もなく、三味線だけでCDを作ってるような人たちなんですけど。
それが、めちゃくちゃリフとかがロックしててカッコいいんですよ。
三味線なのにロックな要素をガンガン感じるのがいいなと前々から思ってたんで。
じゃあそこにドラムとベースをつけてみようかなと思って。
彼らの「覚醒」っていう曲を僕なりにアレンジをして、そこにドラムとベースをつけたのがあの曲です。

ーーそうだったんですか。あのギターのような三味線のトラックはどうしたんですか? もしかして沙我様が弾いたとか。

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限りなく2次元に近い2.5Dロックバンド、アリス九號.のオフィシャルnoteです。 毎週メンバーがリレー形式でオフィシャルnoteだけの…

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