素朴な疑問 １
新型コロナワクチン接種ですごい高熱が出ることがあるのはなぜ！？
ワクチンを接種した後は発熱したりすることがあるという注意は以前から言われていましたね。
インフルエンザワクチンの接種でも、受けた当日は発熱や注射部位の痛みなどに気をつけ、入浴や激しい運動は控えるようにと言われたことがあります。
インフルエンザワクチンは何回か打ったことがありますが、発熱などが起こったことは一度もありませんでした。私の周囲の人たちでは発熱した話は聞いたことがありません。（微熱程度やだるさを感じる人はいました）
新型コロナワクチンでは接種後、高熱が出た方が沢山います。全く何もなかったり、摂取部位が痛むくらいの人や微熱程度もいるけど、38度超え、40度近くの発熱という人も何人もいました。
なぜなのでしょう？
素朴な疑問として調べてみました。
厚生労働省のサイトの副反応の説明ではこのように記されています。
新型コロナワクチン接種後、体内で新型コロナウイルスに対する免疫ができる過程で、様々な症状（注射した部分の痛み、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢等）が現れることがあります。こうした症状の大部分は、接種の翌日をピークに発現することが多いですが、数日以内に回復していきます。
こびナビさんのQ&Aではこのように。
Q 4-1 mRNAワクチンの安全性や副反応について教えてください。
A 数万人規模の臨床試験と実地の投与後の検討から、mRNAワクチンは安全性の高いワクチンであることが分かっています。米国の臨床試験では、以下（図参照）のような副反応が確認されています。これらの反応は免疫反応がしっかりと起こっていることを示す症状でもあり（ただし、副反応がなかったからといって免疫がつかないわけではありません）、特に2回目の接種後や比較的若い人に多く現れます。多くの場合、 接種して3日以内に症状が出て、数日以内に治まります。 症状がつらいときは解熱剤/痛み止め（市販のものでも可）を使用しても問題ありません。 もし熱が出ても必要に応じて休めるように計画しましょう。
これらの副反応以外には、アナフィラキシー（Q4-5）、遅発性の皮膚の炎症/コビッドアーム（Q4-6）、心筋炎や心膜炎（Q4-10）が確認されています。
ワクチンでは、スパイクタンパク質というウイルスの一部分しか作られないので、ワクチンの成分によって新型コロナウイルスに感染することは原理的にありえません。
どちらも副反応が出る説明はありますが、他のワクチン比べて高熱が出たりすることについての言説はありません。
他にもいろいろ調べてみましたが、高熱が出たりするのは折り込み済み、出たら解熱剤などで対処OKというスタンスですね。
私のように疑問に思う人はいないのかな？
さらに調べてみると、免疫学者Calさんという方のnoteに行き当たりました。
ご存知の通り、核酸ワクチンを打つと、特に2回目以降のブースター接種では強い発熱などの反応が起こる。一般人の中には（場合によっては適当な専門家も）、これが「抗体が出来た証拠」とか意味の分からない事を言っているが、別に発熱しなくても抗体は出来る。今までのワクチンは大概そうだ。基本的に「発熱」は多くの場合「自然免疫」や「細胞性免疫」の結果である事が多い。そして、核酸ワクチンによる自然免疫の強過ぎる活性化は本来の「ワクチン」という概念に対して非常に大きな問題を提起する。
“別に発熱しなくても抗体は出来る。今までのワクチンは大概そうだ。”
素朴な疑問に対する答えの一つのように感じます。インフルエンザワクチンではひどい高熱が起こることはほとんどなかった…何故新型コロナワクチンでは高熱が出るのか？
新型コロナワクチンは、今まで世界に存在しなかった人工mRNAを直接人体に接種する全く新しいものです。
このワクチンの開発を知った時は、ものすごい技術だと興奮しましたが、その作用機序は従来のワクチンとは全く異なるものです。それを従来のワクチンで起こることで説明し切れるのかという疑問はありました。
まだまだ未知のことがたくさんあるはずです。
素朴な疑問は続きます。
免疫学者Calさんの記事は示唆に富んでいてとても興味深いです。専門的な内容を丁寧に解説してくださっています。
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