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わたしのホロスコープ物語

以前はてなブログで公開していた記事を編集して投稿します。

約二年前、自分のホロスコープのサビアンシンボルから物語をつくろ~というWSに参加して書いたものです。短い時間でつくったそのままの拙い文章ですが、だれかの心に届くものがあればさいわいです。


サビはんで語るわたしのホロスコープ物語


きょうはキャサリンの物語を紹介します。

彼女の胸にはキラキラと輝くクリスタルがありました。クリスタルからは、いつも光があふれていました。その光を独り占めするのはもったいないと思い、彼女はまわりの人たちとわけあいたくて、いつも光を分け与えようとしていました。

最初は珍しがっていた人たちも、だんだんと彼女から光を分けてもらうことが当たり前になりはじめました。いつしかクリスタルの光は弱くなり、外に出られない日が多くなりました。そんな彼女に近づいてくる人もほとんど居なくなっていきました。

キャサリンは冬眠するように眠りつづけました。

月日は過ぎ、彼女がもつクリスタルを探してやってきたマッドサイエンティストの博士がいました。博士が発明したチビクロロボットが家に押し寄せて侵入し、彼女は目をさまします。

そこから博士との生活が始まりました。二人でクリスタルの光を取り戻そうといろんなことを試す日々。少しずつ回復したキャサリンは、人とのつながりを求めてコミュニティを渡りあるくようになります。師となる人物とも出会い研究を進めていきました。

ある時、部屋の隅にあった箱が大きな音を立てて落ち、中身があちこちに散らばりました。もう何年ものあいだ、その箱には触れていませんでした。散らばったものを、ひとつひとつ手にとってみると、忘れていた記憶や想いが次々によみがえってきました。

たのしかったこと、うれしかったこと
怒り、かなしみ、屈辱、後悔、無念、失望・・・
たくさんのものが、めまぐるしく彼女を襲いました。何日ものあいだ、わんわん泣いて涙を流しつづけました。どんどん身軽になり、純化されていくようでした。

わたしは いつでも ここにいる

クリスタルがキラキラと輝きはじめました。

かつて山や海、自然や宇宙と一体だったことを思いだしたのです。キャサリンの胸のクリスタルの光は彼女の愛でもありました。クリスタルの光が弱くなっていたのは、彼女が自然や宇宙とのつながりを忘れ、自分の力でクリスタルが光っていると思ったからでした。

自分の愛を思いだした彼女は、また出会う人たちとクリスタルの光を分かち合いたいと思いました。でも、もう自分からあれこれしようと力むことはありません。

自分の個性をたのしみ、響きあい、よろこびあい、笑い合っていける人たちと手をつないで生きていこうと決めたようです。


『わたしのホロスコープ物語』をきいていただき、ありがとうございました。

物語の中に、どのサビアンシンボルが表れていたか感じていただけましたでしょうか…。

私のホロスコープのサビはん図

以前のブログでは、この記事で更新がとまっていて続きを書くことができていませんでした。WSに参加して物語をつくってみて語ってみて、そのなかで考えたことや感じたことなど下書きしたものを数ヶ月前にみつけたので、2年越しで編集して公開しようとおもいます。

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