見出し画像

9月入学? 数年かけて??

昨年からその片鱗は見えていたのだと思うけど、全世界が「見えない敵」に対応するのに後手後手に回ってしまっている現在。

しかしながら、みんなの努力で漸く落ち着きをみせてきましたね。本当に、海外を見ていたらとても怖かった。

この間ずっと学校がお休みで、家にいた我が家の子供たちも、今週から登校になり、日中の家の中がやっと静けさを取り戻しつつあります。(約1名がまだですが)

で。
なんでしょうか、9月入学って話。
どこから降って沸いてきました?

海外では9月入学がスタンダードだから、日本もこの際とか…議論されている政治家の皆さん、もともとこの件、何が始まりだったか覚えていらっしゃいます?

今年、小・中・高・大、各学校の最高学年、まともに約2ヶ月授業できていません。入りたてで各々数年その学校に通う学年の子ども達は、これから先のその数年で取り返すようにカリキュラムを立て直し、オンライン授業など整備して夏休みや土曜に2時間ほどなど組み込めば、今年の遅れはクリアできるのではないかと推測します。

ですが、その準備をするにも時間がかかるので、最高学年には後がない。

であるから、9月に一斉に進級をやり直ししよう、というのが始まりだったのではないですか? 

それがいつの間にか、現最高学年の話ではなく、来年以降の新入生の話に。今年の4月をやり直そうという話は?
聞いていると結局今年の各最高学年は休みを調整するなどで対応して、それでも対応できなかったものはテストに出さない配慮を、など文科省が通達を出していましたが、それでおしまい?

教われなかった3月からの約3か月分の知識の埋め合わせは?
この学年だけ「仕方ない」で終わらせる気でしょうか。

うちには小学校の最高学年と高校の最高学年がいます。

この学年を飛び越え、話は新入生に焦点が当たっているのがどうにも腑に落ちません。最高学年の子供たちはもう学ぶ時間が限られています。政府や議員の皆さん、教育関係者の方々は、もっと真剣に考えてほしいです。

夏休み返上での授業? なぜ夏休みがあると? 
寒い地域など夏休みが短いところがあるのはご存知でしょうか。今どきは各教室にエアコンがある学校も多くなり、授業中の暑さ対策はできるかもしれません。ですが、登下校、それも暑さのピークにあたる時間での下校です。
1時間以上坂道を登って帰らなければいけない生徒がいることはご存知ですか? 40度を超える地域もありますよ。

その間だけバス通学? 
財源は? 保護者に負担ですか?
スクールバスでもだして、家々を回ってくれますか?

そもそもこの休校は単に学校がお休みになったわけではなく、外出することもままなりませんでした。半ば家に軟禁状態だったのです。
外に出れば子供は外に出るな!と、まるで犯罪者のように咎められることも全国でありましたよね。このように我慢して我慢して家にじっとしていた子ども達から、楽しみにしている本当のお休みを奪うのですか?
仕方ない?
もし、私が小学生だったら、仕方ないなんて思えません。

リモートワークを導入するように推奨したならば、学校もそれにならうことはできませんか? もしくはYouTube動画みたいに、授業を動画でアップするとか。確か、教科書は義務教育であればほぼ同じですよね?
各学年の先生方は日本中にいらっしゃいます。一人でひとつの動画を作成するくらいで、全ての単元を動画にできませんか?
この次はこの単元の動画みてね、とメールやラインなどで連絡するとか、オンライン飲み会みたいに複数でやり取りできるものありますよ。

どうしても夏休みに食い込むにしても、通常の夏休みと両立できるように考えて工夫してもいいのでは。

夏休み返上だなんて、先生方は通常夏休みには研修などあるのだから、誰かが一方的に負担することになるのは極力避けるべきです。

ネットワーク環境が整っていない?
整えればいいじゃないですか。東西NTTと協力して、ネット環境を整備、ルーターなど配ればいいんです。限定の学生への給付が可能ならば、他の学力困窮学生にも援助できますよね。
日銀が国債買取の上限撤廃しましたよ。
発行権持ってますよね? 使ってもいいのではないですか。
通信費だって本来数千円ですが、どのみち今後よっぽどのことが起きない限り、ネット環境は必要になってきます。義務教育の間だけ補助を行い、卒業するときに外すかどうか選択させればいいのでは。
そのまま使うご家庭は、翌月から通常の料金をお願いするように契約しなおしてもらえば済みます。解約されるご家庭の手数料などは勿論、無料。

9月入学は現学生のやり直しでないのならば、今論じるべきではないと思います。他に話し合うこと幾らでもありますよね。平時にもう少しゆっくりと話し合い、それこそ数年かけてひと月ごとにずらして導入していけばいいと思います。

文系も体育系も、ほぼすべての大会が中止になりました。
これだけでも子供たちの心に、どれだけ影を落としたことでしょうか。

どうか、影響を与えられる方々は、「仕方ない」で終わらせることがないように、真剣に考えてあげてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?