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【初心者必見】競馬撮影におけるシャッタースピードの話


競馬場で一眼カメラ(一眼レフ・ミラーレス)を持っている方は大変多いですが、失礼な言い方ながら初心者が多いと思います🔰

『カメラの性能が良いからオートで撮れるじゃないか』と仰る方も、それも正しいです🙆🏻‍♂️
ですが、『カメラに撮られる』のではなく自分の意思で撮って表現してみたくありませんか❓
その為に重要なシャッタースピードの話だけ記したいと思います📝
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競走馬はレース中、時速60km/h以上にも達します🐎
ジョッキーは馬上で縦に揺られながら追ったり鞭を振ったりします🏇

例えばシャッタースピードを1/1000秒にすると、その動きを概ね完全に止めて撮影出来ます。
1/800秒だと、鞭の先や蹄が少し流れて躍動感が出ます✨

1/640秒→1/500秒と遅くして行く事で、よりその傾向が顕著になりますが、前述の通り競走馬もジョッキーも激しく動いていますので、シャッタースピードを遅くすればする程『ブレ』の原因にもなります😅

ピントは合っているが馬体やジョッキーがブレている『被写体ブレ』や、カメラを振りながらシャッターを切ったことによる『手ブレ』により、ボツ写真になってしまいます🙅🏻‍♂️
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【【『ピントが合っていて・ブレてない』】】

上記が世の中に出せる写真の最低条件になりますが、オートフォーカスの性能は素晴らしく、ピントを外す可能性は低いです。
『ブレ』が初心者にとって最大の強敵となるでしょう📸

よって、レースでは1/1000秒が目安になるのですが、望遠レンズの重さに慣れていない方が多いと思います🔭
望遠になればなるほど、手ブレも加速します😅

なので、400mm〜600mmといった超望遠レンズを買ったばかりという方は、もっとシャッタースピードを速くする事で手ブレのリスクを低減して、高解像な写真を撮影出来るようになるでしょう👌🏻

だったら1/2000秒や1/4000秒までシャッタースピードを上げてしまえば良いじゃないか、と思うかも知れませんが、ISOが上がってしまうので画質が低下します🙅🏻‍♂️
競馬のような繊細な被写体は、出来る限り低ISOで高解像に撮りたいものです。

ただし、低ISOに拘ってシャッタースピードを遅くした結果、ブレていて使い物にならないようでは本末転倒です🙅🏻‍♂️
手ブレが怖いならISOを上げてでもシャッタースピードを速くして下さい👌🏻

あと、サンニッパやゴーヨンと言った、大口径望遠単焦点デビューしたばかりの方が使い熟せない理由も大抵『手ブレ』です😅
大口径望遠単焦点は重いので、相当な筋力が無いとブレずに振り回す事は出来ませんし、競馬場は三脚禁止です🔭

腕力に自信がない方は、重いレンズをアッサリ諦めてしまうのも素晴らしい決断だと思います‼️
(そのうち軽くて素晴らしいレンズの記事も書いてみたいと思います。)

なので、『せっかくサンニッパに買い替えたのに、前のズームレンズの方が巧く撮れたな…』という方はシャッタースピードを1/2000秒まで上げてみて下さい👌🏻
手ブレが原因で大口径望遠単焦点の本来の実力を発揮させられていなかった事がわかるでしょう☺️

NikonのAF-S200-500mm や、SIGMAの150-600mmなど2kg前後のレンズで『重いなー💦』と感じている方も、一度1/2000秒まで上げてみると手ブレが解消して今までと違った高解像な写真になると思います👌🏻

あとテレコンバーターを装着する方も同じ理由で、焦点距離を伸ばした事で手ブレのリスクが増加しているので、微妙にブレて画質が劣化している可能性が高いです。
『テレコンつけると画質悪くなるなー。』と言う方が非常に多いですが、まずは手ブレを疑って欲しいです。
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ところで、トップ画像はシャッタースピードいくつだと思いますか❓

→答えは1/40秒です💨

『流し撮り』という被写体の動きにピッタリとトレースさせてシャッターを切る撮影技法なのですが競馬では殆ど使われていません💨

何故なら前述の通り馬体は前後に激しく運動し、ジョッキーは馬上で揺られているので、馬体とジョッキーの両方共ブレていない写真を撮ることが困難だからでしょう🤔

とは言え、フィルムカメラの時代はISO100〜400が主流ですから、特に秋冬の日没後や曇天時など、必然的にシャッタースピードが遅くなります🎞
なので、フィルムカメラ時代から撮影している方は流し撮りのスキルを有している方が多いです✨
私もその1人です☺️
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以上、皆さまの競馬撮影の参考になれば幸いです🙌🏻

CAMERA:Nikon Z9
LENS:NIKKOR Z70-200mm F2.8 VR S

最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。

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