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【映画感想】トムとジェリー(2021)



アニメ版の方は子供の頃に観てたし、映画も観に行ってみるか...といった軽い気持ちで観に行ったが思ってたより面白かった。

というか最近は映画が公開延期になったり、サブスク公開したりで映画館に行ってなかったから余計に良く感じたのかもしれない。


トムとジェリー以外の動物も完全アニメーションだったんだけど、それがまた子供の頃を思い出させて良かったですね。

映画開始数分で、アニメーションの鳥たちが歌いながら世界観の説明をしてくれるのですんなりアニメーションと現実の融合なのかあ...と理解できる。

は?なんで動物だけアニメーションなんだよ!というクソ寒いマジレスをする人は向いてない映画です。

あと途中でゾウが出てくるんだけどニューヨークの真ん中で本物のゾウを歩かせる訳にもいかないし、やっぱアニメーションで正解だねって思いました。

最近のアニメーション実写化は、ほとんどリアル動物だったのでアニメーションの良さを再認識という感じでした。

まあ実際動物に演技させるのは難しいしね。(パイレーツ・オブ・カリビアン(2003)のオウムは天才なので別)

終盤に出てくる結婚式のシーンが、ジョナスブラザーズの三男ニック・ジョナスと、世界で1番美しい顔とも言われるプリヤンカー・チョープラーの結婚式を思わせるようなインド風の式なのも良かった!!

ここで欧米式に教会での挙式にしちゃうと動物全然出れないし、インド風にしたことでゾウとか蝶々とかのアイデアが生かされた感じだ。


この映画は、社会風刺的な部分もちょっとあってそれが意外だった。

トムをネズミ駆除のために雇った時に、ホテルの支配人が「ネコを雇わなかったら差別だと思われる。我がホテルは差別はしない。」って言ったり、あと何回かポリコレ関連で笑いをとるシーンがあったけど忘れた。

まあ「トムとジェリー」という作品は、ずっと猫虐待とか言われてたから、いきすぎたポリコレは作品を滅ぼすよ的な風刺だったんでしょう。


主演のクロエ・モレッツは何と言っても表情豊かなところが魅力。今回も存分に発揮されてましたね。

彼女といえばキック・アス(2010)だけど、あの時の生意気な感じを継続しつつ悪巧みしまくりガールで最高でした。

彼女は身長が163センチとハリウッド女優にしては華奢なんだけどスタイルが良くて、ホテルの制服の着こなしがめちゃめちゃ可愛かった。


それにこの映画はなんといっても脇役!!

マイケル・ペーニャはアントマン(2015)で絶妙な面白さで大ブレイクしたイメージだけど、今回もなかなか良かったですね。

ハングオーバー!(2009)のケン・チョンもあまり出てこないんだけど存在感があって良かったです。


とにかくこの映画は、俳優陣が元々持っているキャラクターを生かしてくれてたので、それが映画に良い影響を与えてた印象。

だけど映画としての完成度は、まあ子供向け映画だしそんなに高くはなかったかな。

子供時代トムとジェリーを観てた層に向けてというよりは、今子供の世代に向けてという感じなのかな。


まあそんな感じで作品として完成度は高くないけど、コロナで憂鬱な日々を過ごす中での公開だったので、全体的にライトな作風が見やすかったです。

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