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メンズアイドルって何?

こんばんは。雛森です。
地下アイドル業界に入ってかれこれ5年くらい。
5年とはいえ、その5年で変わった事、定着したことなど様々な事が起こりました。
正直地下アイドルという業界は【オワコン】です。
これについてはまた次の記事で書こうと思うのですが、今回のテーマは【地下アイドル】ではなく【メンズアイドル】ってなんぞや?という話から始めましょう。


【身近に会えるアイドルがスタートだった】
AKB48が会いに行けるアイドルとして誕生して以来、それよりもさらに身近に会いに行けるアイドルとして生まれたのが【地下アイドル】【ライブアイドル】というものだ。
自分が会いたい時に会いに行けて、応援した見返りがダイレクトに帰ってくる。永遠とファンレターで気持ちを送り続けることもない。
直に合って、直接感想や想いを伝える事ができるのだ。
でもそれは【だった】話である。
ここ数年でそれはかなり大きく変わったと私個人は感じている。
ここからは女子アイドルではなく男性アイドル、いわゆる【メンズアイドル】メインの話になるのでそこだけ了解の元読んでほしい。


【会いに行けるアイドルから疑似恋愛が出来るアイドル?へ】
正直、メンズアイドル業界は独自の新しい職業カテゴリーを確立したようなものだと思っている。
ここは【芸能界】ではない。【メンズアイドル業界】なのだ。
もちろんこの世に100%なんてものは存在しないが、会いに来る女の子たちは皆、ステージ上でのキラキラした推し見ていると同時に、そんな自分を推しに見てほしいのだ。
特典会で彼女たちが求めてるのは【キラキラした憧れのアイドル】の彼ではなく【自分と向き合って話をしてくれる】彼なのである。
昔のような【キラキラスマイルの作られた偶像】は求められていないのだ。
もちろん、ここは【アイドル業界】ステージを見て気になって特典会に参加する。そこまでは間違っていないが、不思議なのはここからだ。

どんだけパフォーマンスが良くても、どんだけ顔がかっこよくてもファンが少ない子や全く列が出来ずに暇を持て余している子がいる現状だ。

そう、この【メンズアイドル業界】において一番大切な事は【ファンを満足させるトーク】なのだ。【恋愛(通称リアコ対応)】はもちろん【友達のような関係】【自分にだけは話してくれる裏の話】とにかく、彼女らが求めてるものは【如何に自分にだけの想いや話をしてくれるか】だ。
お決まりのような台詞など求められていない。
「応援してくれてありがとう」「今日もきてくれてありがとう」
それは全て前提条件であり、彼女らはその先を求めているのだ。

そうだから私はここは【芸能界】ではなく【メンズアイドル業界】という新しいジャンルの【職業】なんだという事にようやく気付いてしまったのだ。

【アイドルだけどアイドルじゃない】
ステージパフォーマンスは様々だ。
本当にレベルの高いパフォーマンスをするグループもあれば、とにかく見てて元気になるようなクオリティではなく楽しさを重視したグループ、アイドルというよりはバンドのように熱い声を上げるグループもある。
ただ、正直学芸会や文化祭、そもそも何故ステージに立っているのかわからないようなユニットも少なくはない・・・

しかし、それが成り立つのが【メンズアイドル業界】なのだ。
こと、売り上げだけで考えたときに、クオリティの高いユニットよりも学芸会のようなユニットの方が高かったり、あるいはファンがいたりもするわけなのだ。この不思議な現象だけは私は何年経っても理解ができない。
だが、それが一つ前に説明した通り【アイドル】としての彼らを求めてるわけではない所に繋がるのであろう。
【アイドル】だと思っているのは演者サイドだけで、本当は【アイドル】を求められているわけではない。
私は夜職や風俗に一切の偏見はないし、むしろ尊敬しているくらいだが世間一般的には【ホストに会いに行ってくる】より【アイドルに会いに行ってくる】の方が響き的に明るく聞こえるだろう。

でも求められているものは実は一緒なのでは?
これが【メンズアイドル業界】という新しい【職業】の出来上がりである。

続く・・・

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