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クレイトン製ピックが復活したぞ!

ギタリストにとって欠かせないがそんなに話題にもならない、それがピックだ。初心者の頃は奇抜な形や素材、変なプリントがされたピックなどを面白がって使っている友人も多かったが、皆いつの間にか定番のメーカー品に落ち着いたようである。ギター本体やエフェクターと違い、あまり乗り換えたり冒険したりすること無く自然と自分のピックというものは決まっていくようだ。

僕は10年以上、CLAYTON(クレイトン)社のウルテムピック、0.8mmのオニギリ型を使っていた。出音が早く素直、さらに滑り止めの表面加工もされているのが特徴で非常にカッティングプレイと相性がいい。他社のウルテム製品よりも硬く、厚みとのバランスが良く、周囲のギタリストにも愛用者は多い。硬くてすべらない点でベーシストにも良いだろう。実際売り切れていることもあり、それなりに支持されているのではないだろうか。

ところがこのクレイトン社のウルテム、ここ1~2年ほどの間で、全くと言っていいほどに手に入らなくなってしまった。
クレイトンだけでピックコーナーを何面も埋めている店だっていくつもあったが、そこにポッカリ穴が開いてしまった形である。
Googleでは「クレイトン ピック」の検索サジェストは「売ってない」「生産終了」といった文言が今も並ぶ。それなりに困っている人がいるのだ。


僕の参加しているバンド、the purpleでもこれは問題になり、結局バンドグッズとしてウルテム製のピックを作って自分たちもそれを使うに至った。
(赤字だが1枚100円で販売しているのでぜひお求めいただきたい)

実際、Amazonでは一時期、1枚で1000円以上の高値で売りつける業者が現れたりもした。

そのうちギタリストの間では「工場が操業停止になったか倒産した」「ロシアに工場があってウクライナとの戦争で輸入できなくなった」など様々な噂がまことしやかに囁かれだし、いずれにしても「クレイトンのピックはもう手に入らないのだ」というムードが漂い始めていた。

真相としては、CLAYTON社はロシアなどではなくアメリカにあって今でもメーカーとしてバリバリ新作ピックを発売しまくっている。
CLAYTON USA Guitar Picks - https://steveclayton.com/
ところが、理由はわからないが日本代理店(おそらくモリダイラ楽器?)が取り扱いを停止してしまい、そこから国内の各楽器店に流通することもなくなってしまったという寸法であった。

仕方なくアメリカのCLAYTON社から直接購入することも検討したのだが、送料と為替の兼ね合いで1000枚以上買っても1枚100円台にすらならないという具合で、結局頓挫してしまった。

そんな事もあって最近は国産のMASTER8シリーズなどをいくつか試し、微妙なピック探しの冒険を始めようとしていたのだが、その矢先、僕と同じthe purpleでギター・ボーカルを務めるkantokuがこんなポストをした。

え、どこで買ったん??

え、買ってるじゃん、売り切れる前に僕も買わないと。
そう思って慌てて連絡してみると、

なんと我らがサウンドハウスで買えるとのこと。神じゃん。
というわけで早速サウンドハウスで検索してみると衝撃の単語が。

サウンドハウス販売ページのスクリーンショット

ち、直輸入だとーッ!?
ーー「直輸入品」の表示は、サウンドハウスが海外の正規販売店を経由して仕入れた商品であることを意味しています。
アフターサービスはサウンドハウスの保証プランに基づき行なっておりますので、安心してご購入していただけます(
サウンドハウス公式ホームページより引用)
海外の販売店からわざわざ仕入れてくれてんの?しかもこの円安なのに100円で?
まず日本でクレイトンが出回って無くて困ってることに気づいてくれて、しかも日本の代理店がアテにならないからって自分たちが海外の問屋と交渉してほとんど儲けにもならないピックを直輸入して100円で売ってくれてんの??
まじでユーザーのことを大事にしすぎじゃん!!!
というわけで、究極のユーザーフレンドリー企業であるサウンドハウス様々のお陰で今後も安定してクレイトンのピックを使い続けることが出来るようになりものすごくハッピーになったのでした。本当にサウンドハウスにお布施しまくろう、なるべく高い買い物をしてあげよう。そうだ竿を買おう

クレイトンに興味を持った人に朗報、サウンドハウス様様様は2000円以上購入すると送料が無料になるバグが発生しているので、弦など少額の買い物をする際の調整で何枚か買って試してみてはどうだろうか。
最近は弦の値上がりもすごいがfenderの弦が安くて安定しているよ。

って
弦単品で買っても2000円以下なのに送料無料じゃねえか!!!!!
もうわけわからんわ!!!!
一旦、やめさしてもらいます(オズワルド伊藤)

最後にthe purpleの音源を宣伝してさようなら。
https://www.tunecore.co.jp/artists/ThePurple


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