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次男誕生の裏側④〜息子の病気から学ぶ〜

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無事に安産だった次男。妊娠中に水腎症と診断があったため、小児科の先生が来て体の様子をエコーで確認してもらう。

「今のところ、水腎症の症状は変わらずありますね。GCUで様子を診ましょう。」というようなことを言われた気がする。

正直、産後直後で産まれたての子鹿のように足がプルプルした状態で言われたのであんまり記憶がなかった。しかし、息子がしっかり生きていることは確認できた。
産まれたら水腎症が自然と消えていく子もいるらしい。そこに期待してその日はゆっくり休もうと思った。

次の日、だったかも忘れてしまったが(笑)
息子に会いにGCUへ向かう。
病院にはNICU(新生児集中治療室)とGCU(回復治療室)の2つの部屋に分かれてあった。

私、次男を産むまでGCUの存在を知らなかった。ガラス越しから、数十人の赤ちゃんの様子が見える。
早産だったであろう、両手のひらにおさまるんじゃなかろうかと思う赤ちゃんもそこで生活していた。

GCUに入ると、まずはせっけん手洗い。除菌は欠かせないだろう。
オムツを替える時・授乳の時と使い捨てエプロンの色が分けられていた。

息子は大人しく過ごしていて、
"なんだか育てやすそう♪"と期待する。

息子にミルクを飲ませながら、その日の担当の看護師さんと少し話した。

「私の退院日と一緒に息子も退院できますかね〜」

この時、息子の病気は自然と治るもんだろう位にしか受け止めていなかったので、一緒に退院した後の家での生活を思い描き、ワクワクしながら看護師さんに尋ねた。そしたら、

「あー、多分一緒には退院できないかもですね。今までの経験でいったら、この症状がある子は退院が延びると思います。」

え〜!嘘やんっ🤯

決まったわけじゃないけど、期待していただけにすごくがっかりした。
でも、まだ分からない。容態が良くなる可能性を信じておこう。とその時自分に言い聞かせた。

息子の場合、水腎症ではあるが普段の健常児と変わりなく生活ができた。
新生児ならではの可愛さ👶🩷

体は休ませたいが、息子に会いたすぎて頻繁にGCUへ顔を出していたなー笑

次の日。またミルクを飲ませにGCUへ。
午前中に行ったら担当医が来て、軽く病気の症状についてエコー写真を見ながら聞いた。

どうやら、腎臓の右側は産まれてから自然と小さくなってきている一方、左側は相変わらず大きさは変わらないそう。

息子の病状が良き方向に向かうことを祈りながら
今自分ができること(息子にミルクを飲ませる)をしたいと思い、数時間おきにGCUへ行く。
これを数回繰り返していた時に、ふと疑問に思ったことがあった。

私、完母で育てたいのに
ミルクの必要、ある?

上2人は完全母乳で育てたため、今回もそれを望んでいた。が、今ドキはミルクが当たり前なのかなー。病院側からは何も提案がなかったため、こちらが希望していることを伝えなければ、ミルクっ子になっていたかもしれない。

ミルクをあげてる時に看護師さんに聞いてみた。

「母乳をあげたいんですけど、、、」

そしたら、
「主治医からの了承を得て、OKだったら大丈夫です。条件としてはミルクが50cc飲めていることですねー。」と。


えっ、ミルクよりも栄養のある母乳を少しでも早く飲ませた方が赤子の健康に繋がるくない!?!?

病院とミルク会社の契約的にか、、、?😅

色んな事情があってミルクを選択する人もいるので、ミルクが悪いわけではないが
元々母乳育児を希望している人には母乳が出るような対応をすべきではないか?とこれも大学病院あるあるなのかもと現状を知った。

ちなみにその翌日、ミルクも規定通り飲んでいたのですんなり母乳OK許可が出たのである。
(多分こちらから言ったからだと思う)


母乳も飲んでくれるようになり、ますます母性が溢れて気出した産後3日目ごろ。
幸せホルモン大放出!な私に最悪な知らせがくる。

午前の授乳を終えたころ、看護師さんが主治医から話があると言われた。

息子の病状のことだろう。もしや、病状が軽くなったとか?
何を言われるか分からない不安があった。

助産師さんから別室へ案内され、医師と向かい合わせになって椅子に座る。
「今現段階で様子が変わらないため、もう少しじっくり経過を見たいので息子さんの退院期間が延びます。」


へ、、、?
自分はうっかり一緒に退院するつもりでいたため、息子の病気がそれほど深刻なものとは知らず驚いた。

「あー、そうですか、、、。ちなみにそれって親側が判断できることですかね、、?一緒に退院できると思ってたからびっくりです。」

えー、そんなこともある?と、予想外な展開が起こり過ぎて若干パニくる私。

「いえ、こちらが決めることです。」

「あー、そうなんですね、、。上の子の時はそんなことなかったからなー、、できるだけ薬に頼らないような生活をしててですね、、」と

現実を受け止めきれない私は、医師に向かってグチグチ言い出す、、、
何故か涙も溢れ出て、医師の前で号泣してしまう。
うちの子と数日離れて暮らすん!?!?

あんまりにも私が怒りをぶつけるものだから、
医師は自分の仕事の名誉を傷つけられたように感じて腹が立っていたのか、その場を退出しながら

「旦那さんにも後ほどお伝えしますね。お母さん、もう少し息子さんの病気を調べたほうがいいですよ。」と捨て台詞を吐かれた。

正直、息子の病気は大したもんじゃなかろう。と思い込んでいたため、思ったよりも深刻なんだ。自分は知識不足だったんだ、ということを突きつけられてバツが悪かった。
それを素直に受け止められていたら、もう少し違ったやり取りができていたかもしれない。

数十分後、たまたま旦那との面会があったため
もう一度旦那と同じ話を聞くことになった。

今回は主治医のバックに研修医付き😂
助産師と私たち2人の5人で話を聞いた。

先ほど、私が文句を言い過ぎたためか
文句を言われないようになのか、次は腎臓のエコー写真を提示し、白紙に水腎症がもたらす症状と最悪のケースを聞く。

私より冷静に状況を聞いていた旦那は、シンプルに気になっていたことを尋ねた。

・経過を見る期間はどのくらいなのか
 (正確な退院日)
・検査して翌日に結果が分かるのであれば、少しでも退院期間を短くすることができるのではないか

医師は多分、ここまで突っ込んでくる保護者は中々いないであろう
説明するのが面倒くさそうに少しキレ気味な態度で返答し出した。

「(話をしたのは金曜日)最短でも週明けの水曜日ですね。月曜日とか言われましても、こっち側にも事情があって、例えば金曜日に検査したとしても土日挟むから結果は週明けにしか分からないんですよ。まずは生後1週間様子を診させてください。退院後になにかあるより、今しっかり診ておいたほうが安心だと思います。」

ほうほう。病院側にも事情があってその日なのね。なら仕方ない、、、。


こうだからこうですって言われても
なんで?って思う人からしたら、そこの説明を端折られたら不安と不審感を抱くなあ。
そもそも主治医の振る舞いや態度が気に入らない私は、また苛立って悔し涙を流す、、。

旦那も一緒に退院してきて、新しい家族が増えて共に暮らす生活を心待ちにしていた。

「残念だね。俺も楽しみにしてたからなー。でもたとえば仮に、主治医の話を無視して無理やり連れて帰るみたいなこともできたんやろうけど、それをして連れて帰った時に赤子の身に何か起こったとしたら、と思うとそれは責任取れんもんな。」

確かに。正直責任は取れん。
病院側のせいにしたいとは1ミリも思っていないが、そんな状況になったら相手側のせいにしたくなるかもなー。

そう思うと、私が一方的にキレて敵対心を抱いてることが少し恥ずかしくなってきた。

旦那と別れた後、とは言えまだ現実を受け止めきれない私は心に穴があいたような寂しさが込み上げる。

"一緒に帰れないのに、まだこんなところにいなきゃいけないの"

"これから赤子の病気と向き合うって、一体私は何をどうしたらいいんやろか"

東洋医学的な観点で心と体が繋がっているという考え方をもっている私。

息子に病気があるということは、私も何か向き合わなければいけないことがあるんだろう。

一体なんなんだよー!!

私が見過ごしていることな何??
ワケ分かんなさ過ぎて、泣き過ぎパンパンに腫れ上がった目をしながら、母にも報告をした。、


つづく。


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