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『神様になった日』第一話備忘録

『神様になった日』第一話最高でした。こちらが勝手に抱いていた不安を消し飛ばすような素晴らしさ、もう数日が経っているのにずっと囚われています。

最初は各話感想もしっかりと読めるものを書くつもりだったのだが、リアルが忙しくて毎回上げられる気がせず、読み手に向けた文章は全話終了した後にのみ書くことにする。というわけで、これは私的な備忘録である。とはいえ、自分が気になった部分を羅列していくものなので、読んでアニメの中に何かしら再発見していただける人がいればうれしい。

 アバンタイトル(00:00~00:36)

白い世界の中で椅子に座るひな。前髪を気にする。

「たくさんの宝石を詰めた、宝箱のような思い出となった」(00:21)

キラキラした宝石を詰めた宝箱のような日々。お祭りのような、煌めく日々。煌めきや眩しさはサマポケを想起するが、どちらかというと、『眩しく煌めくLove Song』(『Long Long Love Song』の元タイトル(麻枝.2016年10月16日))の方か。第三期麻枝准*のキーワードの一つになるのかも。

✴︎第三期麻枝…up主の勝手な区分、大病以後(2017年〜)を勝手にそう呼んでる。因みに第一期が『Kanon』〜『リトルバスターズ!』、第二期が『Angel Beats!』〜『Charlotte』。Tactics時代は第0期いうことでひとつ。

 Aパート(00:37~12:08)

無人の公園~バスケ~水飲み~「我は全知の神である!」(どや顔)

ひな、いきなりの登場。唐突なカット、幽霊的。

BGM、全体的にMANYOさんっぽい。

「わしは自らの意志でここに来た。自らの意志で貴様の前に現れたのじゃ」(01:57)

引いたカメラでのデフォルメひな可愛い。

バスケのことは知らない?

いちいち手を振りながら歩くひな、可愛い♡。あえて定型な動きから外すデフォルメ、アクアさま的、近年のアニメの流行。

ひなの足音のSE、ぴょこぴょこというマスコット的なもの。

説明的でないキャラの展開。

佐藤ひな 鈴木と並んで意図的に平凡な名前。てかクレジットも佐藤ひななのね…

松本、甲府、だいたいそこらへんが聖地。

伊座並さん『音の心理学』勉強していらっしゃる……だーまえの大学の専攻じゃん(09:19)

「愚かな人類の選択のせいで世界は終わる」(10:29)

これは『Rewrite』!?ではなく、選択というワードは今回も重要になりそう

割とボケと突っ込みが流動的、ひなもノリ突っ込みとかしてる。

 Bパート(12:09~)

競走馬…ゾロアスター、オモイカネ、アシュタロト どれも神様の名前

口からラーメン飛び出たまま陽太に抱えられるひな可愛い♡

OP「君という神話」のピアノアレンジ、Keyの十八番(ボーカル曲をインストにして繰り返し日常シーンやギャグシーンで使う)

意図的に感動的なカットをギャグに使っている ABからだけど、ここまで露骨だったっか?

青と赤を混ぜたような夕方の空。『ef』っぽい

猫に警戒されて逃げられるひな可愛い♡

陽太の両親、Keyの主人公のなかでは異質

 ED 「Goodbye Seven Seas」(22:03~)

かなりチープなシンセ音、麻枝准曲のなかだと珍しいかも、MANYO編曲の個性が良く出ている。歌詞はこちらの記事に。↓

「生きるだけで大変で」という叫びは麻枝准の根底にあるもののように思う。

「ふたりにとって生きていくことは 難しいこと でも今もほら 頑張って生きている」   (Love Song) 

「人類の選択」というワードであったり、鈴木少年というハッカー(『Angel Beats!』からして「世界」はプログラムされるものなのだ)の登場が予告されている以上……それにまず第一に麻枝准はゲームシナリオライターなのだから

「旅」も麻枝作品においてとても重要なファクター。(だからこそ「旅」という麻枝曲をメインテーマにした『Rewrite』がKey批評としてあまりにも優れているという話は本筋から外れてしまうのでしない)『Charlotte』のHow-Low-Helloのアルバムの中で本編で流れていない「余白」の曲に「旅人」というタイトルをつけたように、『神様』も「旅」として物語全体を捉えることができるのかも……それは陽太の?それともひなの?

と、まあこんなところだろうか。以下雑文感想。

 雑感

もう、とにかく「ひな」というキャラクターが動くとここまで魅力的になるとは。あのキャラクターデザインは天才的で、特に眼の配色は斬新かつ違和感なくまとまっている。あの黄色の刺しは勿論なのだが、絵の具で塗ったような白が個人的には好き。二本左右に飛び出ている髪の毛も、アニメーション的にかなり印象的だ。歩くとぴょこぴょこ動くのはある種触覚(アホ毛)的でいい意味でゼロ年代の感じと新しい感じが融合したデザインになっているのではないか。『Angel Beats!』『Charlotte』がどちらかというと硬質なNa-Gaさんの原画に寄せたキャラデザだったのに対し、『神様』では完全に変えている。

この作画の変化が非常に有効に働いてるのがプレスコだ。もともと麻枝准の書くテクキスはスクリプトされたもので、そのタイミングは演出として設計されていたものだ。さらにノベルゲームには基本的に尺の都合がないので、台詞は声優さんの感覚で間など演技される……つまり今回のプレスコ方式はノベルゲームに近い方式なのだ。さらにアニメでしかできない声の重ねや食い気味の突っ込みなどもフルに活用されることで、『神様』では麻枝准の独特の間、ギャグが遺憾なく発揮されているように思う。

主人公陽太も過去の麻枝作品と比べるとかなり異質かも。というか、麻枝准の描く主人公って一貫性はあまりないように思う……ノベルゲーのライターだと一貫して同じようなキャラクターを描く人も多いからこそ。

あとは両親の存在か、一話では電話越しのみの登場だったが、次回はがっつり登場しそうなので楽しみ。麻枝作品において両親の不在が重要なのは言わずもがななので、逆に満たされている陽太が異質。

そう、今のところ陽太には「不足」がない。国崎往人にはお金や住む場所、岡崎朋也には家庭、直枝理樹はナルコレプシーだし、音無弓弦は記憶、乙坂有宇も両親であり記憶か。そういった「不足」やその不足故の行動原理が陽太にはないように思う。(ヒロインが物語を動かす原動力になっていきそうなのは『Charlotte』と同じくか)

スペシャルサンクスとして「麻枝准研究所」をクレジットに載せてくれたのはその一員として嬉しいですね。鳥羽Pが「半分身内」とおしゃっていましたが、そんな距離感でアニメを見られることはそうないので非常に楽しいですね。このユーザーとの距離の近さはPCゲーメーカーっぽくて居心地良き。

もう兎に角毎週末が楽しみで仕方ないですね!初回から結構遅れてしまいましたが、毎週こういった形で挙げていければなぁ…と思っています。



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