女子校は別に百合パラダイスじゃない話

※この記事は2019年夏に前のブログで書いた記事の加筆・修正版です※

この前バイの友人とご飯に行った時、私が「女子校って別にビアンが生活しやすくはない」という話をしたら、驚かれた。

正確に言うと
・カミングアウトは、しやすい
・恋愛は、しにくい

「女子校とか百合じゃん」的な話を耳にしたことが少なからずあるけれど(男子校もまた然り)、おそらく、それは正しくない。
じゃあ実際どんな感じなのか?
私の経験と主観的な分析を中心に、少し聞いたことのある他校の話を入れながら書いてみようと思う。


【カミングアウトしやすい】

これは、正直他の学校は分からない。
が、少なくとも多少はしやすい雰囲気があるのではないかと考えている。

まず、私の学校では公演系の生徒の中に、めちゃくちゃ持て囃される「男役」がいる。
運動部にも「イケメン」な先輩がいて、運動会なんかで活躍する。
彼女たちには同学年、下級生にファンがいて、制服の一部(第二ボタン的なもの)を後輩から頼まれ、バレンタインには大勢に囲まれていた。
他校でも大体同じような環境らしい。

そして、かっこいい先輩への憧れなどの経験を通して「女の子を好きになるのも分かる」というスタンスが意外と生まれるらしいのだ。
宿泊行事の夜に話していて、「同性から告白されたら、付き合ってみると思う」と言っていた人も結構いた。

あと腐女子が多い...これは察してください。
「そんなのうちの学校にはなかった」というご意見があれば申し訳ない。

【恋愛はしにくい】

私が恋愛、というか告白や恋バナをしにくいなと思う理由は、「校内恋愛というものが想定されていない」から。

他校生との恋愛が当たり前の学校もあるようだが、少なくとも私の場合は、同級生のうち「恋人がいる」という話を聞いたことがある人が...5人以下。
少ない!!!!!
噂がたった人は事ある毎に話題にされ(悪気はない)、「彼氏持ち」の噂が独り歩きすることも。
他学年で校内カップルが出来た(らしい)時には、学年を跨いで噂が聞こえてきたほど。女子の噂怖い。

こんなに現実世界での恋愛が「レア」な環境の中で、自分だけ同級生を恋愛対象として見ていたら...?
「恋バナ」を友人に持ち出す気になれないのも察して欲しい。
周囲にカップルが、恋バナが存在したら、少しは校内で恋愛するハードルも下がる、気がする。

さらに、女子校は「女子の楽園(=男の目を気にしなくていい場所)」である。
だから夏に下着が見えそうな所まで制服を着崩しても、体育の後堂々と着替えても構わない。
そんな異性の目を気にしなくていいと思っていた場所に、いきなり、敢えて雑な言い方をするなら「恋愛面では男の目」を持っている生徒がいると分かった時の気持ち。
推測するに、多少の居心地の悪さは感じるのではないだろうか。

以上、私が人生の大半を過ごした女子校と同性愛の関係のようなものを書いてみた。私見が入りまくりな気がしているが...自己満足なので、お許しを。

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