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【1/9】Alanの月刊アイドル批評【duo MUSIC EXCHANGE】

今月こそは10日に記事を投稿する。その意気込みで前日の夜に執筆をきちんと始めている。なぜなら当日は高野麻里佳のワンマンライブがあるためだ。声優現場のオタクの顔つきになる前にケリをつけなければならない。

そんな中で今月分の記事は2022年1月9日、duo MUSIC EXCHANGEにて行われた【SOL】単独公演、《きょうみ》の生誕となる。

セットリスト

M1.終わらないように/きょうみ
M2.星まで/きょうみ
M3.運命のダンス
M4.アサキユメミシ
M5.ディエス・イレ
M6.クロノスタシス
M7.ドッペルゲンガーと憂鬱
(MC)
M8.シャボン玉/モーニング娘 feat.SOL
M9.ライオン/May'n 中島愛 feat.こはるデュオ
M10.ペッパー警部/ピンク・レディー feat.りみデュオ
M11.SWEET MEMORIES/松田聖子 feat.きょうみソロ
(MC)
M12.スクラップアンドスクラップ
M13.トロイメライ
M14.エキセントリックランデヴー

復刻

本公演はとにかくセットリストのアタリ度が高い。【SOL】の楽曲ポテンシャルを最大限に活かしている。その中でしれっと《ドッペルゲンガーと憂鬱》や《スクラップアンドスクラップ》の現体制初披露が含まれている。解散を控えている中でこのようなサプライズがあったことは何よりも驚きだし、《ドッペルゲンガーと憂鬱》は初回収であったため、非常に喜ばしかった。

天才的な構築力

最初の2曲はアコースティックギターによる《きょうみ》オリジナル曲の弾き語りである。《終わらないように》は今回初お披露目の新曲であり、《星まで》はSOUND CLOUDで公開されている他、しばしば配信媒体上(ツイキャスの「きょうみフェス」)で演奏している既存曲だ。

MCで言及されたが、《終わらないように》の終端から《星まで》の始点は非常に滑らかに接続することができる上、その後に続く《運命のダンス》は弦楽器であるシタールの旋律から始まる楽曲だ。そのことからどこか民族的で宗教的な響きを感じさせる。
続く、《アサキユメミシ》はそのタイトルの通り日本的な楽曲であり、エスニックな雰囲気のバトンを奇麗に受け取っている。

そんな雅でおどろおどろしい雰囲気の《アサキユメミシ》から、SOLの中で最も荘厳な《ディエス・イレ》、《クロノスタシス》の2曲へと繋げていく流れは天才と言う他無い。

アイドルになった人

《きょうみ》は元々バンド畑の人間であり、アイドルについて詳しくはないということを度々その口から語ってきた。そんな《きょうみ》がMCにて
「1年アイドルやって、わかってきたからアイドルらしさを出します」
と語り始まったカバーパート。

モー娘。、アニソン、昭和の名曲と続くこのカバーパートは《きょうみ》の持ち味が強く生かされているだろう。
前半部がグループの持ち味を活かしたパートだとすれば中盤戦は個人の持ち味を活かしたパートと言えよう。

ワンショットコンボ

今回のセットリストの最大の特徴は、対バンで頻繁に用いられる《スターゲイザー》と《いけないアップルパイ》を不採用としていることだ。これに加えて《エキセントリックランデヴー》が【SOL】の代表曲となるが、この中で《エキセントリックランデヴー》のみを採用することにより、セットリスト全体に締まりのようなものが生まれ、非常にまとまりが良くなっている。

対バンのグッドスタッフ性のあるセットリストに対して、今回のセットリストはコンボデッキ的で、《エキセントリックランデヴー》をフィニッシャーとした【シネマティックコントロール】としてワンショット性能が高い。(ここまでカードゲーム言語)

特典会

正直、お金はいつも苦しいので今日は《こはる》1枚、《きょうみ》1枚としようと思っていたが、このセットリストはやはり《英莉》のドスの利いた声がいぶし銀として強烈な印象があったため、生誕まで控えようと思っていた《英莉》を1枚追加で購入した。

《きょうみ》
フラスタを撮影したチェキをプレゼントした。正直何を話したかはライブの興奮で吹き飛んでしまった。CD買ったかとか、これから聞き込むとかそんな話をした。

《こはる》
以前、《こはる》の生誕の記録を記したレポートを渡したのでその話をした。公式からの発表前にすべてのアニソンカバーを同定したえぐいオタクがやばかった話で盛り上がった。

《英莉》
《行かないで!サマー》のストーリーを解説したツイートに関する自分の記憶の出自が《英莉》のツイートじゃないか尋ねた。否定されたので《こはる》のツイートによるものだとわかった。
【こはえり】は推しカプ。

総評

【SOL】の結論構築とも言うべきセットリスト。生誕メンバーの持ち味を活かした演出と構成。どれを取っても素晴らしい公演となっていた。

来るべき"評決の日"が訪れないよう、"時が止まって"欲しい想いでいっぱいである。

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