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LHTRPG ビルドコレクション:付与術師・前編

この記事はログ・ホライズンTRPG(LHTRPG)におけるキャラクターの特技組み合わせ(通称:ビルド)と装備選択についてyu-jinが見聞きしたり自分で遊んでみたりしたものをサンプルキャラクターの形でまとめたものです。実際運用する際は好みにアレンジすることをお勧めいたします。

○付与術師とは

支援とBS付与に優れた魔法攻撃職。[支援]タグを持つ特技は一度使っておけばシーンが終わるまで恒常的に対象の戦闘力を底上げするため、むしろそのうえで「何をするか」が大きく問われることが多い。ビルドの難易度こそ少し高めの印象があるが、優れた付与術師は戦況を大きく変えるポテンシャルを持つ。前編となる本記事では「エンハンサー」と「スプリンクラー」の2ビルドを紹介する。
LHTRPG ビルドコレクション:付与術師・後編

■エンハンサー

エンハンサーは、付与術師の特徴である[支援]タグ特技を活用して仲間への支援とエネミーへの行動阻害を行うことに主眼をおいたスタンダードなビルド。汎用性の高い《キーンエッジ》や、ヘイトコントロールを容易にする《アストラルチャフ》、対象の[未行動]状態への回復を妨げる《メズマライズ》などを活用して戦場をコントロールする。
また、《サステナー・スタイル》の優先度が高く、補助装備が活用しづらい。特技数の兼ね合いなどからも、メジャー特技は《アストラルヒュプノ》や《ソーンバインドホステージ》といった【魔力】を参照しない特技を活用するデザインと相性がいい。

▼ヒューマンのエンハンサー CR3 サブ職業〈傭兵〉

ステータス
【STR基本値】/【STR】:6/2 【DEX基本値】/【DEX】:4/1
【POW基本値】/【POW】:6/2 【INT基本値】/【INT】:9/3

行動力:9 射程:至近 攻撃力:1 魔力:2 移動力:2 回復力:0 物理防御力:8 魔法防御力:11
最大HP:51 初期因果力:1

戦闘特技
《アルテマギカ》1、《サステナー・スタイル》1、《キーンエッジ》3、《メズマライズ》2、《トゥルーガイド》1、《ソーンバインドホステージ》1、《インフィニティフォース》1

一般特技
《リテンティブメモリ》1、《クイックチェッカー》1、《マスアナライズ》1

装備
〈茨のオークのワンド〉*2、〈パッデドアーマー〉
〈スナネズミのマント〉

所持品(鞄:〈バックパック〉)
〈冒険者セット〉、〈お好みサンドイッチ〉、〈季節の野菜ポトフ〉*2、〈灯火の巻物〉、金貨20枚

解説
駆け出しを抜け出し始めたエンハンサービルドのヒューマンの付与術師。
《サステナー・スタイル》を活用した《キーンエッジ》による仲間のダメージロール強化と、《ソーンバインドホステージ》の強力な[追撃](23*2、もしくは3)によって、総合的に高い火力性能を実現している。《メズマライズ》は厄介な能力を持つエネミーを無力化できるかなり強力な特技だが、同時に[支援]タグ特技の維持枠を一つ使う。パーティの火力を低下させてでも無力化する価値のある、ノーマル以上のエネミーに使いたい。
装備のなかで特徴的なのは【行動力】を稼ぎながら[追撃]を強化してくれる〈茨のオークのワンド〉と、シナリオ一回ヘイトを下げてくれる〈スナネズミのマント〉。特に後者はヘイトが嵩むこのビルドでは重要な生命線となる。
今後の課題はモブエネミーの排除能力やヘイトコントロールか。


▼ヒューマンのエンハンサー CR6 サブ職業〈傭兵〉

ステータス
【STR基本値】/【STR】:9/3 【DEX基本値】/【DEX】:7/2
【POW基本値】/【POW】:9/3 【INT基本値】/【INT】:15/5

行動力:13 射程:至近 攻撃力:1 魔力:2 移動力:2 回復力:0 物理防御力:17 魔法防御力:25
最大HP:63 初期因果力:1

戦闘特技
《アルテマギカ》1、《サステナー・スタイル》2、《キーンエッジ》3、《メズマライズ》2、《トゥルーガイド》1、《アストラルヒュプノ》1、《ソーンバインドホステージ》1、《トワイライトマント》2、《インフィニティフォース》1、《ヴォイドスペル》1

一般特技
《トレーニング:INT》1、《リテンティブメモリ》1、《ダブルセット》1、《マスアナライズ》1、《マナチャネリング》1、《フリップゲート》1

装備
〈茨のオークのワンド〉*2、〈トラベラーズチュニック〉
〈スナネズミのケープ〉、〈壁走りのグリーブ〉

所持品(鞄:〈バックパック〉)
〈冒険者セット〉、〈お好みサンドイッチ〉、〈ベリーのタルト〉*2、〈敢闘の巻物〉、〈灯火の巻物〉、金貨60枚

解説
エンハンサービルドのヒューマンの付与術師。〈冒険者〉としてはもう一人前。
モブ対策として《アストラルヒュプノ》と《ブラックアウト》を取得。待機を宣言し、ラウンドの最後に戦士に引き付けられたモブを狙って[放心][重篤]を与え、次のラウンドにそのまま[戦闘不能]を与えるのが手っ取り早い。《トワイライトマント》を取得したことでヘイトコントロール能力も増加した。
また、《ヴォイドスペル》《フリップゲート》といった魔法攻撃職の切り札に加え、《マナチャネリング》を取得。戦闘中に状況を読んで使うのも良し、ブリーフィングで使って因果力を配っておくのも良しという便利さがありがたい。

アレンジ
《ソーンバインドホステージ》を《エレクトリカルファズ》に変更し、《メズマライズ》で行動を封じたエネミーのHPを速やかに削る、という選択肢もある。その場合はワンドを〈毒蛇のオークのワンド〉に、〈スナネズミのケープ〉や〈壁歩きのグリーブ〉を〈神秘の透の指輪〉に変更する必要があるだろう。[戦闘不能]に追い込めば[支援]タグ特技の維持枠が一つ空くため、仲間に再度《キーンエッジ》を渡すことができるようになるのが利点。

■スプリンクラー

《パルスブリット》の「マイナーアクションさえ消費できれば1ラウンドに何回でも使用できる」という特性に着目し、防御不能の直接ダメージを積み重ねることを目的とした特殊な火力ビルドがスプリンクラーだ。マイナーアクションの回数を増やす《ヘイスト》や、メジャーアクションで2回マイナーアクションを取ることができる《キャストオンビート》を中心に取得する。また、付与術師はマイナーアクションでの補助特技が豊富で、成長すると爆発的な補助能力を発揮するため、極まると非常に強力。
ただし、完成までには多くの特技枠を要するため、構築難度は高め。装備面でも火力を補助することができないため、それ以外の工夫が必要になっていく。

▼狐尾族のスプリンクラー CR3 サブ職業〈符術師〉

ステータス
【STR基本値】/【STR】:6/2 【DEX基本値】/【DEX】:4/1
【POW基本値】/【POW】:6/2 【INT基本値】/【INT】:9/3

行動力:5 射程:- 攻撃力:2 魔力:4 移動力:2 回復力:0 物理防御力:8 魔法防御力:11
最大HP:51 初期因果力:1

戦闘特技
《アルテマギカ》1、《ヘイスト》2、《アストラルバインド》1、《トゥルーガイド》1、《パルスブリット》1、《フォースステップ》1、《キャストオンビート》1、《インフィニティフォース》1

一般特技
《リテンティブメモリ》1、《マスアナライズ》1、《マナチャネリング》1

装備
〈パッデドアーマー〉
〈先見の灰の指輪〉、〈スナネズミのマント〉、〈ミニポーチ〉

所持品(鞄:〈バックパック〉)
〈冒険者セット〉、〈お好みサンドイッチ〉、〈季節の野菜ポトフ〉*2、〈掃討の巻物〉、〈灯火の巻物〉、〈敢闘の巻物〉、金貨70枚

解説
駆け出しを抜け出し始めたスプリンクラービルドの狐尾族の付与術師。
《フォースステップ》《トゥルーガイド》などのマイナーアクションによる補助能力を持つため、《ヘイスト》を自身に付与した状況下で多彩な行動オプションを持つ。その気になればエネミーに[硬直]を与えたうえで仲間を2Sq[即時移動]させ、命中を+2する、というようなインチキじみた支援が可能。その分火力は全くと言っていいほどないがこのCRではどうやっても20点ほどまでしか出ないので我慢。ある意味原作の付与術師の状況に最も近い。
〈先見の灰の指輪〉はラウンド開始時に宣言すれば特に代償を必要とせず【行動力】を+6してくれるお得な装備。仲間より先に動いて戦況を作ることが多いこのビルドでは重要度が高い。
今後の課題はとにかく火力。スプリンクラービルドを名乗るからには《パルスブリット》速射である程度の火力を出せるようになりたい。


▼狐尾族のスプリンクラー CR6 サブ職業〈符術師〉

ステータス
【STR基本値】/【STR】:9/3 【DEX基本値】/【DEX】:7/2
【POW基本値】/【POW】:9/3 【INT基本値】/【INT】:12/4

行動力:7 射程:- 攻撃力:3 魔力:4 移動力:2 回復力:0 物理防御力:16 魔法防御力:22
最大HP:63 初期因果力:3

戦闘特技
《アルテマギカ》1、《ヘイスト》2、《アストラルバインド》1、《トゥルーガイド》1、《パルスブリット》5、《フォースステップ》1、《キャストオンビート》1、《インスタントドロー》1、《インフィニティフォース》1、《ヴォイドスペル》1

一般特技
《カードマスタリー》1、《フォーチュンスター》1、《リテンティブメモリ》1、《マスアナライズ》1、《マナチャネリング》1、《シジレーション》1

装備
〈トラベラーズチュニック〉
〈先見の灰の指輪〉、〈スナネズミのマント〉、〈ミニポーチ〉

所持品(鞄:〈旅人の防水バッグ〉)
〈冒険者セット〉、〈お好みサンドイッチ〉、〈ベリーのタルト〉*3、〈掃討の巻物〉、〈灯火の巻物〉、〈敢闘の巻物〉、〈見破りの巻物〉、〈水中活動の巻物〉、〈クイックカード〉*2(知識人、筆写師、占い師にコネがあれば3)、金貨70枚

解説
スプリンクラービルドの狐尾族の付与術師。〈冒険者〉とはもう一人前。
《パルスブリット》のSRは5まで上昇し、1回あたりのダメージは7点へ。《ヘイスト》《キャストオンビート》を最大活用すればマイナーアクション4回が可能になるためラウンドあたり28点。さらに《カードマスタリー》を活用し、マイナーアクションを1回増加させるIR7の霊符〈クイックカード〉まで使うことによって、ラウンドあたり35点の直接ダメージを実現した。このランクならばスピアータイプのモブを1手で撃破できる。
とはいえCR10以下では火力はこれが限界なので、奇跡のバランスというか三日天下というか、その辺を心得て別のことは考えておきたい。
他には魔法攻撃職の切り札《ヴォイドスペル》を取得。他のビルドほどのヘイトコントロール能力は無いため、慎重に使いたい。

アレンジ
《パルスブリット》5、《インスタントドロー》1、《カードマスタリー1》を、《ブラックアウト》1、《アンドゥ》1、《パルスブリット》1、《トワイライトマント》2、《ディリングカード》1、《フリップゲート》1へ。
火力をあきらめ、モブ排除能力と霊符による支援能力、ヘイトコントロール能力へと再配分した高速支援型。
この場合は仲間にあわせて〈斬撃符〉〈呪王符〉を入手しておく必要があるだろう。

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