LHTRPG ビルドコレクション：盗剣士・後編

この記事はログ・ホライズンTRPG（LHTRPG）におけるキャラクターの特技組み合わせ（通称：ビルド）と装備選択についてyu-jinが見聞きしたり自分で遊んでみたりしたものをサンプルキャラクターの形でまとめたものです。実際運用する際は好みにアレンジすることをお勧めいたします。

〇盗剣士とは

BSを経由してダメージにつなげることや範囲攻撃に優れる武器攻撃職。特に[追撃]を経由するダメージ能力は圧倒的で、暗殺者に劣らない火力を誇る。また、武装の選択の幅が広く、盾を装備できる数少ない職でもある。武装やビルドによって印象ががらりと変わるのも特色の一つ。
後編となる本記事では「フェンサー」「グラディエイター」の2ビルドを紹介する。
LHTRPG ビルドコレクション：盗剣士・前編

■フェンサー

高火力の武器一本を引っ提げたフェンサービルドは、高機動力と広範囲への打撃を特色とした範囲殲滅ビルドだ。[追撃]を主軸としたデュアルブレイドビルドは単体火力においてほぼ最高位にあるが、そうした単体への高火力よりも広範囲へのそこそこの火力が求められる状況は決して珍しくない。
《フェンサー・スタイル》で移動力のあがった《ユニコーンジャンプ》や《ライトニングステップ》で敵陣に切り込み、《ブレードオペラ》で広範囲化した攻撃に《エンドオブアクト》や《ダンスマカブル》、《エクセプショナルブロウ》を組み合わせて戦況を切り開く。

▼狐尾族のフェンサー CR3　サブ職業〈傭兵〉

ステータス
【STR基本値】/【STR】：6/2　【DEX基本値】/【DEX】：9/3
【POW基本値】/【POW】：6/2　【INT基本値】/【INT】：4/1

行動力：1　射程：至近　攻撃力：10　魔力：4　移動力：2　回復力：0　物理防御力：13　魔法防御力：5
最大HP：60　初期因果力：2

戦闘特技
《ブレイドアーティスト》1、《シェイクオフ》1、《シャープブレイド》1、《ヴァイパーストラッシュ》3、《ブレードオペラ》2、《エンドオブアクト》1、《ダンスマカブル》1

一般特技
《シックスフィンガー》1、《ユニコーンジャンプ》1、《エコノマイズ》1

装備
〈痛撃のバトルアックス〉、〈堅守のレザーアーマー〉
〈先見の灰の指輪〉、〈ブレイサー〉

所持品（鞄：〈バックパック〉）
〈冒険者セット〉、〈お好みサンドイッチ〉、〈季節の野菜ポトフ〉*2、金貨10枚

解説
駆け出しを抜け出し始めたフェンサービルドの狐尾族の盗剣士。
火力に優れる〈痛撃のバトルアックス〉を装備し、メジャーアクションの特技にはダメージとともに強度の高い[衰弱]を与える《ヴァイパーストラッシュ》を選択。《ユニコーンジャンプ》でエネミー集団の中に飛び込み、《ブレードオペラ》とともにこれを叩きこむ戦術を得意とする。
〈先見の灰の指輪〉はラウンド開始時に宣言すれば特に代償を必要とせず【行動力】を+6してくれるお得な装備。先手を取りたい状況で、もしくはエネミーの誰よりも遅く行動したい状況で積極的に使っていきたい。
今後の課題は火力と機動力の向上。フェンサーを名乗るからには《フェンサー・スタイル》を取得したい。

▼狐尾族のフェンサー CR6　サブ職業〈傭兵〉

ステータス
【STR基本値】/【STR】：9/3　【DEX基本値】/【DEX】：12/4
【POW基本値】/【POW】：9/3　【INT基本値】/【INT】：7/2

行動力：4　射程：至近　攻撃力：28　魔力：4　移動力：3　回復力：0　物理防御力：19　魔法防御力：14
最大HP：78　初期因果力：4

戦闘特技
《ウェポンマスタリー：槌斧》3、《フェンサー・スタイル》2、《ブレイドアーティスト》1、《シェイクオフ》1、《シャープブレイド》1、《ヴァイパーストラッシュ》3、《ブレードオペラ》2、《エクセプショナルブロウ》1、《エンドオブアクト》1、《ダンスマカブル》1

一般特技
《エクスプローラー》2、《シックスフィンガー》1、《フォーチュンスター》1、《ユニコーンジャンプ》1、《エコノマイズ》1

装備
〈気迫のシックル〉、〈クィルブイリ〉
〈先見の灰の指輪〉、〈アームガード〉

所持品（鞄：〈旅人のバックパック〉）
〈冒険者セット〉、〈お好みサンドイッチ〉、〈ベリーのタルト〉*2、〈強撃の小瓶〉*2、金貨110枚

解説
フェンサービルドの狐尾族の盗剣士。〈冒険者〉としてはもう一人前。
《フェンサー・スタイル》を取得したことで移動力が向上したため、《ユニコーンジャンプ》の使い勝手が良くなった。また《ウェポンマスタリー：槌斧》と《エクセプショナルブロウ》を取得したことによって殲滅力が大きく向上している。
一般特技の面でも《エクスプローラー》を取得したことによって対ギミック、対プロップ能力が向上している。ただし解析は苦手なため、《異常探知》による発見と、（どうしても必要なら）《プロップ解除》が主な役割になる。金貨が多めに余っているため、パーティに必要な〈巻物〉や〈宝珠〉を購入したい。

アレンジ
《フェンサー・スタイル》2を《ライトニングステップ》2へ、〈気迫のシックル〉と金貨110枚を《鬼神の狼牙棒》と金貨30枚へ変更することで、移動力と行動力は落ちるが瞬間的な破壊力は増大する。

■グラディエイター

片手武器に盾を装備したグラディエイタービルドの盗剣士は、防御力とヘイトコントロール性能に優れたタフな殴られ屋だ。ダメージを恐れずに戦士職を狙うエネミーからの範囲攻撃に飛び込んで自身のヘイトを下げつつ、《ブラッディピアッシング》などの高コストな攻撃特技で状況をコントロールし、時には危なくなった戦士職や範囲攻撃に巻き込まれた他の仲間を《テイクオーバー》でかばって窮地から脱出させて見せる。
火力の高いプレフィックスのついた片手剣、盾、防具、そして《スウェルバックラー》を取得したなら〈護法の〉腕装備と、必要な装備が多く、プレイング、ビルド、装備と難易度が高い。

▼法儀族のグラディエイター CR3　サブ職業〈決闘者〉

ステータス
【STR基本値】/【STR】：6/2　【DEX基本値】/【DEX】：9/3
【POW基本値】/【POW】：4/1　【INT基本値】/【INT】：6/2

行動力：4　射程：至近　攻撃力：17　魔力：0　移動力：2　回復力：0　物理防御力：12　魔法防御力：9
最大HP：52　初期因果力：3

戦闘特技
《シールドストライカー・スタイル》3、《ブレイドアーティスト》1、《シェイクオフ》1、《ブラッディピアッシング》1、《ブレードオペラ》2、《エンドオブアクト》1、《ダンスマカブル》1

一般特技
《シックスフィンガー》1、《ユニコーンジャンプ》1、《エコノマイズ》1

装備
〈鋭刃のセイバー〉、〈バックラー〉、〈鉄身のレザーアーマー〉
〈ブレイサー〉

所持品（鞄：〈バックパック〉）
〈冒険者セット〉、〈矢除けの礼服/ドレス〉、〈お好みサンドイッチ〉、〈季節の野菜ポトフ〉*2、金貨20枚

解説
駆け出しを抜け出し始めたグラディエイタービルドの法儀族の盗剣士。
盾を装備しているときに攻撃力を向上させる《シールドストライカー・スタイル》によってある程度の火力を確保しており、群れたモブを《ブレードオペラ》と《エンドオブアクト》によって排除するコンボを得意としている。また、《シェイクオフ》を取得しているため緊急時のヘイトコントロール能力も高く、仮に《ブレードオペラ》+《ブラッディピアッシング》+《エンドオブアクト》（もしくは《ダンスマカブル》）のような欲張りコンボを放ったとしても2回はしのぐことができるのは大きい。
普段は〈矢除けの礼服/ドレス〉を身につけており、ブリーフィング時に〈鉄身のレザーアーマー〉に着替えることで戦闘時に[軽減（至近からの攻撃）：10]と[軽減（至近以外からの攻撃）：10]の双方を得るというテクニックを利用している。
今後の課題は防御性能とヘイトコントロール能力の向上。せっかくの強みを伸ばしていきたい。

▼法儀族のグラディエイター CR6　サブ職業〈決闘者〉

ステータス
【STR基本値】/【STR】：9/3　【DEX基本値】/【DEX】：12/4
【POW基本値】/【POW】：7/2　【INT基本値】/【INT】：9/3

行動力：6　射程：至近　攻撃力：22　魔力：0　移動力：2　回復力：0　物理防御力：24　魔法防御力：20
最大HP：70　初期因果力：3

戦闘特技
《ウェポンマスタリー：剣》3、《シールドストライカー・スタイル》3、《ブレイドアーティスト》1、《スウェルバックラー》1、《シェイクオフ》1、《ディスカード》1、《ブラッディピアッシング》1、《ブレードオペラ》2、《エンドオブアクト》1、《ダンスマカブル》1、《テイクオーバー》1

一般特技
《エクスプローラー》2、《シックスフィンガー》1、《スタンバイコーション》1、《ユニコーンジャンプ》1、《エコノマイズ》1

装備
〈鋭刃のレイピア〉、〈ウッデンラウンド〉、〈クィルブイリ〉
〈護法のブレイサー〉

所持品（鞄：〈バックパック〉）
〈冒険者セット〉、〈鉄身の礼服/ドレス〉、〈お好みサンドイッチ〉、〈ベリーのタルト〉*2、金貨30枚

解説
グラディエイタービルドの法儀族の盗剣士。〈冒険者〉としてはもう一人前。
《スウェルバックラー》によって、セットアップにヘイト1で[障壁：20]を得ることができるようになったためにタフさが向上した。また、《ディスカード》によって自身だけではなく仲間のヘイトもコントロールできるようになったのは大きい。火力も向上しており、対単体にも火力をある程度発揮しやすくなっている。緊急手段として《テイクオーバー》も取得。戦士に余裕のない緊急時に仲間をかばい、窮地を脱させることができるようになった。
《エクスプローラー》によってセットアップの大きな仕事である《異常探知》の精度を上昇させているばかりでなく、《スタンバイコーション》で《スウェルバックラー》と同時に実行できるようになっているため、非常にタフで小回りが利く構成となっている。

アレンジ
《ブラッディピアッシング》1を《ワールウィンド》1へ、〈鋭刃のレイピア〉を〈人斬りのレイピア〉へ変更することで、自身を攻撃対象に含めながら範囲攻撃を行い、「人切りの」プレフィックスを起動させることができるハラキリビルドへと変更することができる。自身の防御力を有効に活用できるため大変効率が良いが、火力自体の向上は3点程度。むしろ範囲攻撃という点の方が大きいだろう。