見出し画像

LHTRPG ビルドコレクション:暗殺者・後編

この記事はログ・ホライズンTRPG(LHTRPG)におけるキャラクターの特技組み合わせ(通称:ビルド)と装備選択についてyu-jinが見聞きしたり自分で遊んでみたりしたものをサンプルキャラクターの形でまとめたものです。実際運用する際は好みにアレンジすることをお勧めいたします。

〇暗殺者とは

暗殺者は対単体瞬間火力に特化した場合、12職中最も効率よく物理ダメージを叩き出しうる武器攻撃職。[隠密]状態を利用することに優れ、これを利用することでダメージと防御性能を両立させることもできるし、それを捨てて火力に特化することで他職を大きく突き放したエネミー排除能力を成立させることもできるのが特徴。
後編となる本記事では「ソードダンサー」「フェイタルシューター」の2ビルドを紹介する。
LHTRPG ビルドコレクション:暗殺者・前編

■ソードダンサー

手数に特化し、連打でエネミーを効率よく排除することを得意とするのがソードダンサーだ。一撃の火力こそ中程度ではあるが、《デッドリーダンス》を主軸にコンビネーションを駆使することによって高いヘイト効率を誇る。LHTRPGは設計上、ノーマルエネミーを1撃で確殺することは難しい。それを前提として、「効率の良い2撃」によって危険なエネミーを排除しつつ、必要ならば「非効率でも強烈な一撃」を行使する。
また、武器の選択が豊富で、両手武器、片手武器*1、二刀流、片手武器+投擲武器などの多様なバリエーションがあるため、一口にソードダンサーといっても外見や細かい性能は様々に分かれる。

▼エルフのソードダンサー CR3 サブ職業〈蒐集家〉

画像1

ステータス
【STR基本値】/【STR】:4/1 【DEX基本値】/【DEX】:9/3
【POW基本値】/【POW】:9/3 【INT基本値】/【INT】:6/2

行動力:3 射程:至近 攻撃力:16 魔力:0 移動力:2 回復力:0 物理防御力:7 魔法防御力:5
最大HP:58 初期因果力:2

戦闘特技
《ウェポンマスタリー:剣》2、《ブレイドアーティスト》1、《シェイクオフ》1、《シャドウバインド》1、《ソアスポット》1、《クイックアサルト》1、《デッドリーダンス》1、《アサシネイト》1、《スウィーパー》1

一般特技
《コールドステア》1、《シックスフィンガー》1、《エコノマイズ》1

装備
〈鬼神のグレートソード〉、〈レザーアーマー〉
〈ブレイサー〉、〈壁歩きのレザーブーツ〉

所持品(鞄:〈バックパック〉)
〈冒険者セット〉、〈お好みサンドイッチ〉、〈季節の野菜ポトフ〉*2、金貨70枚

解説
駆けだしを抜け出し始めた、ソードダンサービルドのエルフの暗殺者。
【行動力】は低めだが、それを逆手にとって戦士職めがけて接近してきたエネミーを《クイックアサルト》で強襲、次のラウンドは《クイックアサルト》の効果で最速で行動し、エネミーからの反撃を許さず《ソアスポット》+《デッドリーダンス》によってとどめを刺すという流れを得意とする。
《シャドウバインド》は命中稼ぎ兼どうしても攻撃が届かない時用。BSもダメージの一種なので、これを前のラウンドに使用して獲物に[放心]を与えておけば《デッドリーダンス》の追加ダメージ条件を満たすことができる。
《基本武器攻撃》や《クイックアサルト》の火力は16+3D6(平均26.5)程度だが、2R目などに《デッドリーダンス》の追加ダメージや《ソアスポット》を上手く起動させれば31+5D6(平均48.5)まで伸びるため、アーマラー、フェンサー、グラップラーの防御三役以外のノーマルエネミーは2行動で十分に撃破しうる。
また、《シックスフィンガー》と《コールドステア》を習得しているため、ミッションで仕事に困ることは少ない。戦闘時の《異常探知》も快適。
課題は移動性能と爆発力のもととなる【因果力】。近接型であるために、敵に接近するための移動性能の強化は急務になる。

▼エルフのソードダンサー CR6 サブ職業〈蒐集家〉

画像2

ステータス
【STR基本値】/【STR】:7/2 【DEX基本値】/【DEX】:12/4
【POW基本値】/【POW】:12/4 【INT基本値】/【INT】:9/3

行動力:5 射程:至近 攻撃力:28 魔力:0 移動力:3 回復力:0 物理防御力:17 魔法防御力:14
最大HP:73 初期因果力:4

戦闘特技
《ウェポンマスタリー:剣》3、《フェンサー・スタイル》2、《ブレイドアーティスト》1、《シェイクオフ》1、《シャドウバインド》1、《ソアスポット》1、《クイックアサルト》1、《デッドリーダンス》1、《ガストステップ》1、《アサシネイト》3、《スウィーパー》1

一般特技
《コールドステア》1、《シックスフィンガー》1、《フォーチュンスター》1、《ロングストライド》2、《エコノマイズ》1

装備
〈気迫のレイピア〉、〈クィルブイリ〉
〈アームガード〉、〈壁歩きのレザーブーツ〉

所持品(鞄:〈バックパック〉)
〈冒険者セット〉、〈お好みサンドイッチ〉、〈ベリーのタルト〉*2、金貨70枚

解説
ソードダンサービルドのエルフの暗殺者。〈冒険者〉としてはもう一人前。
《基本武器攻撃》の火力は28+6D6(平均49)、《ソアスポット》や《デッドリーダンス》のダメージ増加などが起動すれば43+8D6(平均71)まで上昇した。《アサシネイト》も3ランクへ上昇したために瞬間的な爆発力も向上している。
また今回の成長で特筆すべきは移動性能の向上。《フェンサー・スタイル》を2ランク取得したことにより、【移動力】が3へ向上。《ロングストライド》及び《ガストステップ》を併用することで《ラン》で5Sq、《ダッシュ》で7Sqの移動が可能になった。この《ラン》での移動性能の向上によって、《ソアスポット》が使いやすくなり、火力の向上に一役買っている。危険な敵に肉薄し、手早く処理することが容易になった。

アレンジ
《フェンサー・スタイル》2、《ロングストライド》2、《フォーチュンスター》1を《キラービー・スタイル》2、《トレーニング:DEX》1、《エクスプローラー》2へ。〈気迫のレイピア〉、〈アームガード〉、金貨70枚を〈鋭刃のレイピア〉、〈遠当てのダーツ〉、〈ブレイサー〉、金貨20枚に変更すると、3Sq内のモブへの処理能力を大幅に高めたタイプになる。パーティのモブ処理能力に不安がある場合は十分選択肢になりうる。

■フェイタルシューター

LHTRPGでは判定におけるクリティカル(6の目が2個以上出た状態)をそこまで特別視しない。せいぜい対決判定で出たときに相手側にもクリティカルを求めるくらいで、一部の特技を除いて追加効果もほとんどない。
また、一回の判定におけるクリティカル率自体[1-〔{5^(n-1)}×(5+n)〕/6^n]*100%(n=判定に用いるダイスの数)。通常のダイス2個の判定では約2.8%、ダイス3個でも約7.4%と、ほぼ狙って出せる確率ではないため、「出たらラッキー。出なくても気にしない」程度のものであった。
フェイタルシューターはそういった前提に背を向け、クリティカル時に追加効果のある特技をかき集め、《グリムリーパー・スタイル》によるダイス増加などを利用してクリティカルを無理やりたたき出して対象に回避不能なダメージを与える。
また主武器となる《フェイタルアンブッシュ》はクリティカル時に貫通ダメージとなるため、対象の防御力が増す高CRで存在感を発揮する。
クリティカル時に【STR基本値】点ダメージを上昇させる《フェイタルモーメント》を活用する関係上、【STR】を重視したステータス分配が特徴。

▼ヒューマンのフェイタルシューター CR3 サブ職業〈賭博師〉

画像3

ステータス
【STR基本値】/【STR】:9/3 【DEX基本値】/【DEX】:6/2
【POW基本値】/【POW】:6/2 【INT基本値】/【INT】:4/1

行動力:1 射程:3 攻撃力:11 魔力:0 移動力:2 回復力:0 物理防御力:9 魔法防御力:6
最大HP:58 初期因果力:2

戦闘特技
《ウェポンマスタリー:弓》3、《フェイタルモーメント》1、《ブレイドアーティスト》1、《シャープブレイド》1、《フリーティングゴースト》1、《フェイタルアンブッシュ》1、《アサシネイト》1、《スウィーパー》1

一般特技
《アクロバット》1、《クリープシェイド》1、《エコノマイズ》1

装備
〈必殺のボウガン〉、〈パッデドアーマー〉
〈カメレオンの身軽のケープ〉、〈影走りのレザーブーツ〉

所持品(鞄:〈バックパック〉)
〈冒険者セット〉、〈お好みサンドイッチ〉、〈季節の野菜ポトフ〉*2、金貨0枚

解説
駆け出しを抜け出し始めたフェイタルシュータービルドのヒューマンの暗殺者。
1手目に位置調整を行った後、《フリーティングゴースト》からの《基本武器攻撃》でダメージを稼ぎつつ[隠密]状態に入り、2手目に待機を宣言して【因果力】をつぎ込んだ《シャープブレイド》+《フェイタルアンブッシュ》で大物狩りを狙う。判定がクリティカルした際の火力は20+5D6(平均37.5)の貫通ダメージ。対象がフェンサーと仮定した場合物理防御力は10点程度であるため、その場合打撃力は47点前後と同等となる。
気になるクリティカル率はダイス6個で2回判定した場合45%程度。【因果力】で振り直しまで行った場合は60%程度となる。必殺のプレフィックスを起動させた場合、2回判定で89%程度、【因果力】で振り直しまで行った場合は96.3%程度まで上昇するため、ここぞというときは迷わず起動させたい。
今後の成長方針は判定ダイス数の上昇によるクリティカル率の向上と、【因果力】。どちらも判定をゴリ押しするこのビルドにおいて重要な数値となる。

▼ヒューマンのフェイタルシューター CR6 サブ職業〈賭博師〉

画像4

ステータス
【STR基本値】/【STR】:15/5 【DEX基本値】/【DEX】:9/3
【POW基本値】/【POW】:9/3 【INT基本値】/【INT】:7/2

行動力:4 射程:3 攻撃力:26 魔力:0 移動力:2 回復力:0 物理防御力:23 魔法防御力:14
最大HP:73 初期因果力:4

戦闘特技
《ウェポンマスタリー:弓》3、《グリムリーパー・スタイル》3、《フェイタルモーメント》1、《ブレイドアーティスト》1、《シェイクオフ》1、《シャープブレイド》1、《フリーティングゴースト》1、《フェイタルアンブッシュ》3、《アサシネイト》1、《スウィーパー》1

一般特技
《アクロバット》1、《ギフト》1、《トレーニング:STR》1、《クリープシェイド》2、《エコノマイズ》1

装備
〈鬼神のライトクロスボウ〉、〈クィルブイリ〉
〈カメレオンの身軽のケープ〉、〈影走りのレザーブーツ〉

所持品(鞄:〈バックパック〉)
〈冒険者セット〉、〈お好みサンドイッチ〉、〈ベリーのタルト〉*2、金貨50枚

解説
フェイタルシュータービルドのヒューマンの暗殺者。〈冒険者〉としてはもう一人前。
《グリムリーパー・スタイル》を取得し、[隠密]状態での命中判定のダイスを4個増加させた。これにより[隠密]状態で因果力をつぎ込んだ《シャープブレイド》+《フェイタルアンブッシュ》の判定ダイスは10個。クリティカル率は76.5%程度まで上昇。【因果力】での振り直しまで視野に入れるなら97.3%まで上昇した。
武器は威力を重視して〈鬼神のライトクロスボウ〉を選択。クリティカル時には41+7D6(平均58.5)の貫通ダメージをたたき出す。このランクのフェンサーの物理防御力が15点程度であることを考えると74点前後の火力として考えられる。
ここまでくれば割と強力になるフェイタルシューターであるが、一般技能による冒険への貢献は《エコノマイズ》による消耗表対策と《アクロバット》による運動判定のみ。
今後はそういった能力の成長も求められる。

アレンジ
武器を両手剣などに変更して近接型にする選択肢もあるが、その場合は《ガストステップ》などの活用も必要になるだろう。ネーミング的にも「フェイタルリーパー」辺りになるのかもしれない。
もう少し現実的なアレンジとしては《フェイタルアンブッシュ》3を《フェイタルアンブッシュ》1、《ラピッドショット》1、《エクセプショナルブロウ》1に変更。最初の射撃でモブを2体排除できるようにしておくのも良い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?