見出し画像

今AlgoageのCEOが交代する理由と、Algoグループとしての挑戦

2023年6月1日付にて株式会社Algoageの代表取締役CEOとして新たに横山勇輝が就任いたしました。
なぜこのタイミングでCEOが変更になったのか、そしてこれからのAlgoageがどうなっていくのかについて、会長となった大野峻典と新CEOである横山勇輝に話を聞いてみました。


大野 峻典(おおの  しゅんすけ)
東京大学工学部卒。東京大学にて深層学習を用いた研究プロジェクトに従事。
Indeedにて新規事業のソフトウェア開発・プロダクトマネジメント、機械学習基盤の開発を行う。
2018年、機械学習・深層学習を用いたソリューション開発を行う株式会社Algoageを創業。
2020年、DMMグループへM&Aによりジョイン。
2023年、大規模言語モデル等生成AI技術を活用した、サービスの開発・提供を行う株式会社Algomaticを創業。

横山 勇輝(よこやま  ゆうき)
東京大学及び同大学院にてAI分野の研究に従事。
卒業後は戦略コンサルティングファームのドリームインキュベータに就職し、大手企業の新規事業戦略策定・実行支援に関する様々な案件に取り組む。
2020年、Algoageに参画。
2023年6月、CEOに就任。


きっかけはChatGPTのブレイクスルー

2018年に創業したAlgoageですが、このタイミングでCEOが変わった理由を教えてください。

横山:
ChatGPTの登場は、大きなきっかけでしたね。ChatGPTに代表されるLLM(大規模言語モデル)・生成AI領域で起こるブレイクスルーは、確実にこれからの世の中を大きく変えていくという強い確信がありました。その時、今の事業領域ではもちろん、それ以外の領域でも様々な事業機会が生まれるはずで、なんとかしてこのチャンスを掴めないか、このままでいいのか、という議論を経営陣でしたことを覚えています。
Algoageの事業も順調に成長していたので、そこに注力したいという思いがある一方で、他にも数多くのチャンスが生まれてくる中でどうするべきか。結局、この意思決定の拠り所となったのは、会社のミッションである「テクノロジー時代の『当たり前』を生み出す。」に立ち戻って考えたことでした。

未来の「当たり前」になるようなサービスを創るのであれば、やるべきことは今の事業だけに限定する必要はありません。むしろ様々な事業を立ち上げた先にやっと到達できる高い目標です。私たちのミッションに本気で向き合うのであれば、この大きなチャンスを前に尻込みするのではなく、迷わずどんどん事業を立ち上げられるような組織でありたい、と思いこの結論に至りました。

大野:
そこで、既存事業である意思決定支援・マーケティング領域以外でも、生成AIを活用した事業を立ち上げるため、「株式会社Algomatic」を新たに設立しました。私がAlgomaticの代表として立ち上げに注力することになるので、AlgoageについてはこれまでCOOとして事業を推進してくれていた横山を新たにCEOとして据え、兄弟会社・Algoグループとして、同じゴールに向かうことにしたというのが理由になります。

DMMグループという特殊な環境だからできること

新たに挑戦をしていくということで、何か懸念はありましたか。

大野:
もちろん、Algoageの事業成長が遅くなってしまうのではないか、という懸念も考えました。限られたリソースの中で事業の成功率を上げるには、選択と集中が必要です。最終的にそこの懸念を打ち破れたのは、DMMグループという特殊な環境にいるということが何よりも大きかったかと思います。
通常のスタートアップであれば資金も人も限られるので、新たに事業を始めるには既存事業からリソースを移すしかありません。一方でDMMグループには潤沢なリソースがあり、有望な領域にはどんどん投資をしていこう、という姿勢なので、Algoageの既存事業とは別口で資金を用意することができます。また、人に関しても、私以外はAlgoageからは異動せず新たに採用しています。「限られたリソースの配分を変える」のではなく、「そもそも資金も人も新たに調達し、全体としてできることのパイを広げる」ことができる環境だからこそ、懸念を振り切って挑戦することができました。

横山:
亀山会長が「生成AIのサービス開発に20億円投資するよ」と呟いて、ネットニュースになりましたからね(笑)。こんな思い切った決断ができるのは、DMMが非上場かつ大きく利益を出していること、また亀山会長がAlgoageや生成AIに対して理解をいただいていることが大きいと思います。状況が日々変化していく中で、事業を推進していくことだけに全力で集中できる環境があるのは、他社にはない我々だけの強みであると感じています。

メンバーが責任と裁量を持てる立場を作っていくことが、経営陣としての正しいの向き合い方

大野:
あとはAlgoageの「DMMチャットブーストCV」の事業に関しては、事業の推進をずっとやってくれていたメンバーはもちろん、COOとしての横山への信頼があるからこそ、背中合わせで同じ目標に向かって進んだ方が楽しいよなって感じたのも素直な感情でした。

横山:
それでいうとメンバーにとってもこれはいい動きだと考えたのもあります。
Algoageでは「全員、リーダー。」というValueを掲げていることもあり、実際に優秀かつさらなる活躍を期待できるメンバーばかりです。今回のように事業自体が増えれば、チャンスやポストも増えていきます。「リーダー」として活躍してくれるメンバーに、それに見合った責任と裁量を持てる立場を作っていくことが、経営陣として正しいメンバーへの向き合い方だと思います。会社の成長だけでなくメンバーがチャレンジできる環境を、これからもどんどん作っていきたいです。

会社だけでなく、メンバーにとってもチャレンジができるということですね。ちなみに新旧CEOのお互いの印象や、強みと感じている部分はどのようなところですか。

大野:
横山の強みはたくさんあるのですが、敢えてあげるのであれば、思考と実行のどちらもやり切る力だと思っています。事業を立ち上げていく上で、どちらも妥協できない要素ですが、横山はそのどちらも高い精度でやり切るだけの、責任感・オーナーシップの強さと、能力を持っています。また、そうした高い能力がありながら、驕ることなく「無知の知」的なマインドセットで、常に謙虚に、事業を伸ばすために新しいことを学び・自分を変え続けることを徹底しているのも横山のユニークな強みだと思います。新しく入ったメンバーが驚いているのをよく見ますが、例えば横山は関わるメンバー皆に立場や能力に依らずフィードバックをもらいにいったりしているんですよね。
そうした、現時点での能力の高さに加えて、環境に応じて更に成長する力を見ていて、急速に成長する事業とともに成長していける経営者だと感じます。

横山:
大野からは、やり切る力や責任感と言ってくれましたが、それが出来ているのも、大野の良さである「とにかく相手に期待し、任せていくこと」がしっかり行われているからだと考えています。メンバーが持っている力以上のものを引き出す部分は、大野から学んだトップとしてあるべき姿であるし、自分自身もそのおかげで成長ができたと感じていることが多いです。このスタンスはこれからもAlgoageの中で受け継ぎ、全員がより成長していける組織にしていこうと思います。
また今回のように、単身でAlgomaticを立ち上げる、という決断ができるところも素直に尊敬しています。生成AIの領域は今非常に盛り上がってはいますが、事業としての成功例はまだ出ておらず、競合も一気に参入してきている、非常に不確実性の高い事業領域とも言えます。これまで順調に伸ばしてきた事業がある中で、あえてそこに一人で切り込み、仲間集めから独力でやり切ることは、そう簡単にできることではないと思います。Algoageでも大野に負けないように、新規事業探索・生成AI活用をやっていきたいです。

生成AI活用の知見を活かし、Algoグループとしての未来の「当たり前」を生み出していく

今回のCEO交代によって変わっていく部分はありますか。

横山:
Algoageでは、変わらず「DMMチャットブーストCV」の事業推進に全力を尽くします。マーケティング・意思決定支援の領域で、Algoageの強みである生成AIの知見を活用したサービス開発を更に行っていくことによって、「誰もが簡単に、最良の意思決定ができる世界」を作っていきたいと考えています。
大野は引き続き会長としてAlgoageには在籍していますし、むしろ両社で生成AI活用の知見が蓄積されていくので、互いにシナジーが生まれグループとして更なる発展が期待できると思っています。

大野:
今後もAlgoグループとして、「テクノロジー時代の『当たり前』を生み出す。」ために大きな挑戦を続けていきたいと考えています。Algomaticとして新たな事業機会を創り、優秀な仲間を集めることで、グループ全体としてできることのパイを増やすことに貢献できればと思っています。
Algoageは横山や今のメンバーに託し、グループに共通するゴールのもと、共に背中を預けながら皆で挑戦していきたいと考えています。



最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事を読んで、Algoageって面白そうだな、と感じた方は、是非こちらの記事もご覧ください
▼▼

Algoageでは、様々なポジションで積極採用中です!
応募はこちらから!
▼▼


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?