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旅へ|屈斜路湖・摩周湖、網走監獄

龍の祠

屈斜路とは、アイヌ語の「沼の流れ出る口」を意味する言葉に由来するそうです。
屈斜路湖畔にある「龍の祠」を見て来ました。ここを目的にする人はほぼいないと思いますが、何しろ龍好きなのです。

・・・前泊したお宿の窓が眩しくて眼が覚める。
時計の針は午前3時過ぎ。
後で調べると当日の日の出時間は3:30過ぎ頃でした。
さすがは北海道・・・本州よりかなり早いです。
写真は暗めですが、肉眼ではとても明るい見えてました。

屈斜路湖の日の出(午前3:30頃)


早朝、お宿の近くにあるという龍の祠へ向かいます。
行き方を教えてもらい歩いて向かいます。

なんとなく道がついています
迷わず辿り着きました

龍の祠

確かに龍です、降り龍

御供物があり、周辺はきれいに掃かれていました。
しばらく静かな湖を眺めていました。
わずかに風に吹かれ岸に寄せる波の音が聞こえます。
樹木の葉がざわざわしています。
じっとしていれば地球が自転する音も感じ取れそうでした。

静かな湖面



アトサヌプリ(硫黄山)

龍の祠からは屈斜路湖の対岸に近いアトサヌプリへ

アイヌ語のアトサ=裸の+ヌプリ=山、つまり裸の山という意味です。噴煙や硫黄の匂いが立ち込めるまさに裸の山です。火山活動で地形が変化する以前の太古には、この辺りも湖で、太古の屈斜路湖は現在の倍ほどの円形であったとのことです。


摩周湖

カムイシュ島(中島)

摩周湖は屈斜路湖のお隣です。
その湖の中頃にぽつりと浮かぶカムイシュ島。
カムイシュとは、アイヌ語のカムイ=神とシュ=老婆という意味で、はぐれた孫を探し疲れ動けなくなった老婆が島の姿になったとのことです。

太古の摩周湖は富士山のような成層火山であったそうです。
約7,000年前に巨大なカルデラ噴火がおきて、山頂部分が陥没し、その後外輪山を外周として湖になったとのこと。
カムイシュ島は溶岩ドームの頂上部分が顔を出しているそうです。

伝説と地学的な考察、どちらも大切だなと思います。


網走

北海道らしい大地の中央を道路だけが貫く、そんな景色を見ながら網走へ向かいました。

「網走」という地名は「ア・パ・シリ」(我らが見つけた土地)から出たとも、「アパ・シリ」(入り口の地)あるいは「チバ・シリ」(幣場のある島)などの諸説があって定まりませんが、いずれにしろ「アパシリ」というアイヌ語を漢字にあてたものとされています。

網走市ホームページより

博物館 網走監獄

近くの道立北方民族博物館はこの時休館でした。残念!
ジャッカ・ドフニの資料を引き継いだ博物館。こちらはいつかまた訪問したいと思います。

中央見張所

網走監獄の「庁舎」や「舎房及び中央見張所」など明治45(1912)年代に建築された5つの建物が重要文化財に指定されています。

脱獄シーン

人形による再現展示がされています。
「昭和の脱獄王」が天井に這い登る実際の脱獄シーンや、入浴シーンなど展示などがあります。

看守さんの首が動いて見渡す・・・少し怖い
脱衣3分、第1槽入浴3分、洗身3分、
第2槽(上がり湯)3分、着衣3分
計15分の入浴を再現

全国的に見ても大変珍しい監獄の博物館。
監獄食堂では、監獄食を体験することも出来ます。
感想は、美味しいし、良いじゃない〜!という感想です。

監獄食(さんま)

決して「懐かしい味」だった・・・
とは言わないでいただきたい。

と、書いてありました。洒落が効いていますね

博物館網走監獄

正門

北海道立 北方民族博物館


聖地を巡るつもりが、最後は監獄での監獄食でした。

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