二人のカリスマ 江上剛

「二人のカリスマ」 江上剛

イトーヨーカドーの創業者である伊藤雅俊とその伊藤の下でセブン&アイ・ホールディングスを成長させた鈴木敏文の二人を描いたノンフィクションに近いフィクション。

戦後、本当に何もないゼロからのスタート。見知らぬ土地で自分たちの商売を立ち上げていくために「成長よりも生存」という考え方を元に、「お客様に対して正直な商売をする」ことで少しずつ信頼を積みあげていく様子がとても印象的。

「お客様は来てくれないもの、問屋は品物を卸してくれないもの、銀行はお金を貸してくれないもの。」という考え方で、順調な時はいつまでも続くものではないと常に危機感を持つこと、根拠の無い楽観をすると手痛い目にあうこと、◯◯してくれなくて当然といった覚悟を持つこと、といったうまく行かなくて当たり前なので、それに対する準備を1つ1つ丁寧にしていくことの重要さと、その積み重ねが将来の大きな成果になっていくことを改めて認識。

常にお客様を第一に考え消費者へのサービスを徹底する社風で、謙虚を貫き等した経営者としてのスタイルに共感できるところが多く、大きな学びになった。

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