ビジネスモデルの教科書 大前研一

もし自分がその会社の社長ならという視点で各社の課題や現状からの経営戦略や打ち手を考察していくという、ビジネスアドベンチャーブックのようなものでした。

コカ・コーラ、ローソン、Uber、任天堂、キャノン、シャオミ、ゼンショー、クックパッド、日経新聞、Airbnb、ニトリ、島精機製作所といった企業を取り扱う。

5年前の書籍なので、日経、ニトリ、ローソンなどすでにこれらの打ち手で展開を進めている企業もあったり、キャノンやクックパッドなどは状況を打開できていない。任天堂やXiaomiなどは違ったアプローチで成長を続けていたりというなかなか現状との差を見ながら読むとさらに興味深い。

書籍を読んでいると簡単に戦略の結論にたどり着くのだが、それはロジカルにそういった情報が並べられているから。ポイントはそれらの情報を導き出すための視点、それらを調査するスキル、そこから仮説検証して戦略に落とし込むというマッキンゼーならではの問題解決能力が要求されているが、彼らの視点や思考回路が垣間見ることができる内容であった。

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