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読書レビュー

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2021年8月の記事一覧

モチベーション3.0 ダニエル・ピンク

モチベーション2.0と言われている報酬や対価を与えることでやる気を出せることが正しいアプローチではないということを教えてくれます。

アメとムチがうまくいく、つまりモチベーション2.0が機能するのは単純作業の場合のみ。創作仕事には一切向いていない。

ルーチンワークかどうか? → YES

やりがいを増やして多様化させることができるか? → NO

この場合は報酬を利用しよう。

そうでない場合、

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捨て本 堀江貴文

何でも捨てて身軽に生きていきましょうという本です。

捨てるべきもの

所有欲、収集癖、仲間、プライド、気配り、ぶつかりあう勇気、誰かのせい、お金か時間か、就職、執着(自分の中の流れには逆らうな)、部下とビジネスパートナー、人間関係、愛着、他人への期待、過度な自己評価、結婚、家、子供、後悔、家財一式、チーム、抵抗、信用、恨み、幸せの単位、金儲け、マインドシェア、持ち物と思い出、修行、嫌な仕事、

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最強の生産性革命 竹中平蔵 ムーギー・キム

昭和時代の終身雇用、正規雇用、退職金のようなものにしがみついて働いているのは恐竜時代の仕事をしているようなもの。自分の働き方ポートフォリオを作り、やりたいことを全部やる生き方をする。

茶目っ気とパッション、包容力、多様性を受け入れられるリーダーを目指す。

専門家が集まるCPU、ストラテジーチームを持つ。自らの弱点をサポートしてくれる仕組みを持つことが大切。

若者の想いに共感し賛同し、自己実現

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竹田流 人間力の高め方 竹田寛行

御所実業高校ラグビー部を立ち上げ監督としてラグビー部を率いてきた竹田監督の著書。

高校生という一般的に扱いが難しいと感じられる世代であり、さらにラグビー部という何ともラグビーに縁がない人からすると大変な仕事を担ってこられた中で培われたリーダーを見抜き育てる力、高校生たちを育てる手法や考え方、接し方がラグビー部のこれまでと合わせて書かれていました。

奈良県においてダントツの1強だった天理高校と破

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LIFE SPAN 老いなき世界 デビッド・A・シンクレア

医療業界に携わる経営者から、これは読んだほうが良いとオススメされていた本をようやく読むことができました。

老化・老いというのは自然現象ではなく病気なのだという研究を続けている第一人者による書籍。

老化の原因を徹底的に解明し、その原因をどう対策することで老いを止める、あるいは遅くする方法を研究してきている著者。そしてその先の未来はどうなるのか、平均寿命が伸びるだけではなく健康寿命が伸びる、最高齢

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2060未来創造の白地図 川口信明

特許DBサービスを運営されているアスターミューゼ社による2060年にはこんな世界になっているのでという指南書。

特許を扱っている企業だけあって、新しい技術やトレンドが形になってから一般に浸透するまで、どのフェーズでどの程度時間がかかるかという視点が書かれているところが面白い。

特許がほとんど無く、グラントの中にテーマ単体での採択が無く、上位概念の大プロジェクトの課題に含まれている基礎技術の場合

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みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史

様々な場面で悪い事例として引き合いに出されているみずほ銀行のシステム統合に関する解説書。

当時実際に孫請のような形で実働チームの一部を担っていた金融系SIer企業の経営陣と近い関係にあったこともあり、概要は何度も聞いていました。社内で「例のトラブルプロジェクト」と呼ばれていましたが、エンジニアとして具体的にはどのような技術的なチャレンジがあり、どう乗り越えていったかを知りたいと思い読んでみました

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