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ヘブライ語の先生 ヨエル

ここキブツでは仕事以外はたっぷり時間があるので、最初の頃に何かしたいとルームメイトのエリーザに訴えると、彼女のヘブライ語のレッスンに誘ってくれました。

場所はキブツ内の図書館、先生はキブツの住民のヨエルというおじいさんが親切で教えてくれます。ヨエルは以前に先生をしていたようで、端的にテンポよくヘブライ語を教えてくれるのでいい先生です。

今まで40分のレッスンを3回受けていますが、挨拶と代名詞を会話ベースで教えてもらっています。英語にも、もちろん日本語にも引っかからないまったく違う言語なので新鮮であり大変そうだなと感じます。しかもヘブライ語は女性名詞、男性名詞が1つの単語に対してあるため、話している対象によって音を変えなければいけません!しかしヘブライ語には目上に対して使うかしこまった言い方が無いので、文はとてもシンプルでストレートのようです。

仕事以外は退屈なキブツの時間を学習の時間に費やせるのはとても新鮮でワクワクします。しかもキブツの住人のヨエルと腰を据えて話せるのはとても嬉しいです。
今まで未知だったったヘブライ語も少しずつ知っていくと興味が湧き、キッチンで働いている時もわずかに知っている単語が聞こえると、何を話しているかヒントを得られるので楽しいです。

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イスラエルと日本の問題

後日、ヘブライ語の先生ヨエルのお宅へお茶に呼ばれました。
ヨエルは現在80歳。高校でヘブライ語を教えていたそうです。
(ちなみにイスラエルは6〜12歳は小学校、13〜18歳までを高校、18〜21歳まで軍隊でトレーニングを受けます。)

ヨエルとは色々な話をしましたがその中で、「今の日本の1番の問題は何か」という質問をされました。
たくさん問題はあると思いますが最初に思い浮かんだのが以下の内容でした。

・少子化による労働と消費の減少。それに伴う海外からの人の流入とそのバランス。
・日本は武力を持たないため、近隣諸国から身を守るにはアメリカに依存しなければいけない。

ヨエルは深く頷きながら、イスラエルもしたくはないが、近隣の国の問題に対してはアメリカの力が必要だと言いました。唯一エジプトとは良好な関係ではいるけれどパレスチナ、シリア、イラン、イラク、サウジアラビア等々ほぼ周りの国がイスラエルを攻撃してくる中で私たちは常に強くいなければならないとのこと。この前の選挙の結果で、右派のネタニヤフ首相が勝ったのはヨエルのように考える人が多く支持したからだとわかります。

またヨエルの見解は続く、、、。

※この記事は2019年4月10日に書かれました。

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