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ネゲブ砂漠ツアー

キブツの住人で普段は4WDドライバー兼ドラマーのアサッフがイスラエルの南に広がるネゲブ砂漠へキャンプに誘ってくれました。

ボランティアの中でよく働き、休みもあまり取っていない私と南アフリカ人のエミルに休みの許可が出たため行ってきました。

4WDで砂漠を丸2日間走り回り、水無し、電波もない場所でキャンプというなかなか出来ない体験ができました。仕事ばかりで退屈だったのでいい気晴らしができました。

Mitzpe Ramon(ミツペラモン)という町から以南に広がるネゲブ砂漠には地球がまだ海で覆われていた時代~現在までの地層が見れます。3日間のトレッキングで来る人も多いです。

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私を含め、5人で一台の4WDで砂漠を爆走します(本当に文字通り爆走!)


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左: 同じボランティアのエミル、南アフリカ人 31歳
右: 世界一周中のメキシコ人、ミゲル 21歳


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今回砂漠キャンプを企画してくれたアサッフ。彼とはキブツのパブで出会いました。
写真は砂漠トレッキング者のために、水のボトルを各ポイントに置いている所。これも彼の仕事の一部です。


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ミゲルは世界一周中で、この時10ヶ月経ったところ。メキシコのアカプルコ在住。プライベートスクールで英語を学んでいたので英語が堪能。

働く代わりにその場所に無料で滞在できるシステムで、バックパッカーや若者がよく利用する、Work Awayというサイトでホステルボランティアの仕事をミツペラモンで見つけ、住み込みで働いています。


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左: キブツ住人のアムノン。

写真家、世界の紛争や難民など世界中の問題を撮っているジャーナリスト。イスラエル人であることから批判を受けることが多いとか。イスラエル人特有の皮肉をよくいいます。
重い写真が多いですが彼の写真に興味がある方はこちら。
http://www.amnongutman.com/ssp_director/m/?gallery=95a9d24b6fd75c3752af10c60854d9df7&back=0&info=1&sharpening=1


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中東戦争の時に捨てられた戦車らしい。


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コーヒー休憩。トルココーヒーがみんな好き。


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今年(2019年)の冬は大雨が10回も降ったので大きな水たまりができています。年によってまちまちですが、いつもは5回くらいしか降らないとか。


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雨が降った後に泥が乾燥した状態。


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白い部分は昔海だった頃の貝類のカルシウムが多く含まれているため白いとか。

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ジョージアで買った中古Nikonで撮影中のミゲル。

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夕方7時ごろ。早くテントを立てないと真っ暗になってしまうため急ぎます。

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この時4月中旬。火がないと寒くて耐えられません。日中は暑いくらいなのに日が落ちると気温は10℃以下。

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静かな満月の夜。簡単なワインと缶詰でお腹を満たしながらみんなの国の話、戦争で亡くなったアサッフのおじいさんの話。いろいろな話しをしました。

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国立自然公園の中なので必ず決まった場所でテントを張っています。

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朝になったらまた出発です。テントや食料など車に積んでいきます。

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砂漠の夜は寒いです。

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休憩中、ものすごく尖った針のようなものが生えてる植物を見つけました。

イエスキリストが十字架に架けられた時に頭にかぶせられたイバラの冠はこの植物で作られたとのこと。
ものすごく硬くトゲはいくら力を入れても折れません。考えただけで恐ろしい。。

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お茶目なアサッフ。エミルは車に乗るとウトウトしてしまうらしく、かなりの時間寝てました。

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エジプトとの国境近く。国境沿いの公道を走る際に一度車から降りてチェックを受けます。
兵隊さんはみんな若く18歳くらい。徴兵されて最初の頃は退屈な仕事をさせられてるとアサッフは言っていました。

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エジプトとの国境。鉄格子がどこまでも続く。
すぐ向こうはエジプト軍の基地が何個か見えます。

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砂漠の植物はみんな強そうです。

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ネゲブに生息する動物達。野生の馬とガゼルを見ました。

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今回、最強の凸凹道を走れる4WDの凄さを今回理解しました。

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ミツペラモンから、南下→西へ→エジプト国境沿いを北上→再度東に戻り→北上してミツペラモン到着。
2日間で走行距離330km!!

ちなみに、アサッフはよく地質学の調査のためにくるグループ(特にイタリア人が多いとの事)の日帰りドライバー、トレッキングにくる観光客のドライバー兼ガイドもしています。
日本人も何回かガイドしているようです。


多くの観光客のドライバーをしていて、なまりは強いですが英語が堪能です。私の癖のある英語も聞き取ってくれますし、話好きなのでよく話しかけてくれます。


少しクレイジーな運転でアトラクションの様な乗り心地ですが、腕のいい4WDの運転手です。とてもエキサイティングなアドベンチャー体験ができます。

連絡してくれればいつでもガイドしてくれるとの事。イスラエルに来た際はご紹介しますので、ご連絡ください!

※この記事は2019年4月23日に書かれました。


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