東山奈央という推し

せっかく長文を書くプラットフォームを用意したので、ここ10年ぐらいのオタク活動の足跡として推しについて書いておこうという話。最初は声優の東山奈央ちゃん(奈央ぼう)です。

出会ったきっかけ

もう9年前になるんですが、彼女のアニメデビュー作である「神のみぞ知るセカイ」で劇中アイドルである中川かのんです。

1. 神のみぞ知るセカイはエロゲーをテーマにした作品だったこと
2. 東山奈央のデビューがマクロスシリーズの文脈を汲んでいたこと
3. 自分がアイドル好きだったこと

という3つが合わさったことで中川かのんのライブに行ってみよう、となりました。この辺は実は自分のオタクとしてのバックボーンが交差する部分だったりします。深夜アニメ等の文化に最初に触れた00年代はエロゲーがそのメインストリームにいましたし、マクロスシリーズの文脈はJAM Projectのファンとして周辺コンテンツを楽しむ過程で知ったものです。アイドルは単純に当時流行していたというのもありますが、人生で初めてライブに参加したのは鈴木あみだったりするのでもともとアイドル好きではありました。

当時の自分のオタクとしてのスタンス

イベントに興味がなかったというわけでもないんですが実は当時がっつりライブやイベントに通っていたのはJAM Projectだけで、アイドルも声優もどちらもですが現場は本当に稀に行く程度でした。例えば当時すでにそれなりの規模だったアイマスのライブに行かなかったのは3.だけで現場行こうとはならない程度の在宅寄りだったという理由です。
あとは金銭的な話で、大学生の頃は自転車旅行とかいうまあまあ金がかかることをしていたとか、mixi(死語)のオフ会とかいう実質出会い系サイトにまあまあ金がかかっていたりとか、色々あるんですが。

リボン革命

そんな在宅寄りのぼくがいろんなイベントに行ってみようとなったのは最初に参加した「中川かのん starring 東山奈央 1stコンサート2012 Ribbon Revolution」がめちゃくちゃいいライブだったからということに尽きます。

ジェネオンユニバーサル(現NBC)のプロモーションもわりと上手かったと思っていて、中川かのんが日本の東京でライブをやるという空気を強く押し出していたり、Twitterのプロモーション企画でユーザ同士の交流を図ったり、日常的にライブに参加しない層も参加しやすい雰囲気を作り上げていたように思います。ちなみにTwitter企画で知り合ったオタクとはいまだに深い付き合いがあります

推しである理由

実は東山奈央に関しては推している理由が明確でなく、推し始めた当時は応援しているという感覚が強かったと思います。声優というジャンル自体が自分には具体的に語るのが難しかったんですね。演技の良し悪しなど棒読みかそうでないか程度しかわかりませんし、歌やダンスは普通にアイドルの方がレベル高かったです(比較対象は当時好きだった℃-uteなんでレベル高いという話はあります)。顔…はまぁどんなジャンルでも好みの範疇だと思っていますし。
なので実質好きな理由の大きなウェイトを占めていたのは彼女が中川かのんを演じているという部分でした。このこだわりに近いものが後に中川かのん2ndコンサートでの微妙な不満感につながるんですけどそれについてはめんどくさいし自分の中で解決しているので語りません。

2019年、イベントに参加して

2019年は2ndアルバムのリリースイベントと、それに伴うツアーを両方東京名古屋の各2回ずつ参加しています。まぁ今さら参加イベントの多寡でどうこう言うつもりはないのですが、昨年の武道館ライブよりもしっかり参加したなという実感があります。オタクとは関係ない話ですが昨年の武道館は上の子が生まれた1週間後で気持ち的にちょっと慌ただしかったんですよね。
そんな中で参加したツアーはシンプルにエンターテインメントとしてレベルが高く、また彼女が歌ってきたキャラソンもライブに組み込んでいたことで推してきた理由を確認できる機会になりました。それは歌もダンスも声優としての表現もマルチにこなせる器用さによって客を楽しませる幅が非常に広いのが彼女の魅力であるということです。中川かのん starring 東山奈央に区切りがついても同じexperienceを提供できる力であり、これからも彼女を見ていたいと思わせる理由です。
とは言えアニメはすっかり見なくなってしまったのでニチアサあたりに出てくれ

奈央ぼうの人柄

ところで東山奈央のオタクと話していると彼女のファン思いな人柄が好き、ということを聞くことが多いですが、ファン絡みのエピソードで東山奈央すげーなと思ったことが個人的にあるんですよ。ずっとネットには書いてこなかったんですがもう5年も経つしそろそろ時効かなと思って書いておきます。
要約としては、訳あって奈央ぼうのところへ間違って行ってしまった他の演者宛てのファンレターのことをずっと覚えていて一年越しにその演者と会う機会があった時に奈央ぼうがわざわざ持って行って手渡ししていた、という話なんですけど。すごくないですか?普通忘れてるか事務所経由で郵送するか困って処分するかだと思うんですけど、一年も覚えていてわざわざ手渡しするの、ファンレターというものを大事にしてるなあと思います。しかも会う機会と言っても展示会イベントで同日他ブースにいるってだけで同じステージに立つわけでもないですからね。ちなみにこの他の演者というのはA応Pの広瀬ゆうきちゃんです。
余談ですがぼくはファン思いってめちゃくちゃ難しい基準だと思っていて、あんまり多用したくないです。

2020年に向けて

そんなこんなで来年ですが、デビュー10周年イヤーということですでにアニメ主題歌とシングルリリースも決定しておりアーティスト東山奈央のイベントには変わらず足を運ぶことになりそうです。
奈央ぼうのイベントはチケ取りとか諸々あって子どもがいる身ではアイドルに比べて実は敷居が高いのですが、いつも参加するにあたって友人諸氏に非常に助けられており感謝しています。来年もまた助けてもらうばかりかもしれませんがよろしくお願いしますということでこのnoteは締めます。

これを書くにあたって昔のツイートとか読み返してたら若造すぎて死んだ。

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