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Pyth Network Oracle, スタックスへ上陸

ピースネットワーク(Pyth Network)とスタックス(Stacks)ブロックチェーンが手を組むことが決まりました。これをもって、スタックスブロックチェーン利用者は、ピースオラクルが提供する300以上の価格フィードデータを自由に活用できるようになります。

ビットコインエコシステムがこれからも繁栄を続けるためには、十分な流動性はもちろんのこと、信頼できるオラクルやクロスチェーンブリッジなど、安定かつ強固なオープンソース開発ツールが不可欠です。

このため、Hiroは、ファーストパーティーオラクルネットワーク(First Party Oracle Network)であるピースと積極的に連携し、開発者がDeFiアプリケーションの構築に際して、多岐にわたる選択肢と新しい可能性を追求できるようサポートしています。この協力により、スタックスの開発者は、株、ETF、商品、為替ペア、デジタルアセットといった幅広い分野の300以上の価格フィードにアクセスできるようなります。


スタックスとピースネットワークの連携の初期段階では、開発者たちのためのプレビューが行われる予定です。テストネットとメインネット双方での実施が予定されており、この期間中に開発者はリアルタイムでオラクルの機能を試し、フィードバックを通じて、統合の信頼性と安定性を高めていく予定です。既に、スタックスエコシステム内のALEX、Arkadiko、Hermetica、Zestといったプロジェクトが、各自のアプリで価格フィードの実装を進めています。

それにしても、オラクルって何でしょうか? オラクルはDeFiプロジェクトのスマートコントラクトやアプリに外部のデータを供給するキーとなるツールです。DeFiの世界で特に重要なのは、正確な価格情報。このデータをもとに、開発者たちはDEXやローン提供のアプリなどを制作します。

暗号通貨の市場は変動が激しいため、DeFiサービスには、常時更新される正確な価格情報が欠かせません。この役割を果たしてくれるのがオラクルなのです。

しかし、オラクルが取り組む課題もあります。

  1. 提供される情報の正確性はどう確保するのか?

  2. 情報を安全に、そして分散化された形で供給する方法は?

これらの課題を解決するため、多くのオラクルサービスは複数の情報源からデータを集める方法をとっています。しかし、ピースネットワークは少し異なるアプローチを採用。通常のオラクルが価格情報を「押し出す」形で提供するのに対し、ピースは「引き出す」形式を採用。大手取引所やマーケットメイカー、そして金融サービス提供者が、他のスマートコントラクト用のオラクルデータを集め、オンチェーンで提供しています。

ピースネットワークは、30を超えるブロックチェーンに安全且つ透明にリアルタイムの市場データを提供する、業界最大のファーストパーティー金融オラクルネットワークとして知られています。

詳細については、公式ウェブサイト関連文書をご参照ください。

オラクルの活用事例

スタックス基盤のDeFiアプリは、リアルタイムの価格フィードの恩恵を受け、さまざまなメリットを享受できます。たとえば、スポットや先物の価格フィードを使ってストップロスの設定や清算のトリガーを活用したり、レンディングプロトコル内の担保価値を正確に評価する際にオラクルのソリューションを導入できます。

現在、ALEXHermeticaArkadikoZestをはじめとするスタックスベースのDeFiプロジェクトは、ピースネットワークの正確なオラクルデータを活用し、そのサービスをさらに充実させています。


スタートガイド

テストネットとメインネットの両環境で、スタックスとピースネットワーク統合の初期アクセスバージョン(開発者プレビュー)がリリースされました。この初期バージョンは、開発者が分散型アプリケーションをリアルタイム価格データと統合するプロセスをテスト、探求、そして開始できるように提供されています。開発者はピースの価格フィードの統合過程でのフィードバックをピースのチームと共有し、Hiroも価格データの完全な実装のために継続的に貢献する予定です。この統合には、コントラクトとリレイヤーという2つの主要なコンポーネントがあります。

コントラクト

ピースオラクルに関連するコントラクトは2つあります:

  • Wormhole Core:このコントラクトは、ペイロードがピースプロトコルを管理する19人のガーディアンのうち、少なくとも13人以上が正しく署名したかどうかを確認する機能を含むワームホールプロトコルの中核的なコントラクトです。

  • Pyth Oracle:このコントラクトは、ピースネットワークから価格フィードを受信します。

リレイヤー

ピースの強みは、すべてがPermissionlessであることです。誰でもオラクルをアップデートでき、そのデータがガーディアンよって正しく証明・署名されれば、アップデートが行われます。現在、Hiroは開発者プレビューに参加する開発者が価格フィードを簡単に使用できるようにリレイヤーを運用しています。

テストネットではBTC-USD、メインネットではBTC-USD、STX-USD、ETH-USDの価格フィードのアップデートが行われていることを確認できます。


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