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SL機関車人間 D51号 / 僕は「かゆ いところに気が利き、先駆者をリスペクト して、ウンチクを押し付けること」を、さ りげなくデザインを落とし込むことに努力 している。

2009年11月にこんな記事を自分で書いていた

メディアサーフという面白い集団が

2008-2010まで発行していた
Tokyo Design Flowという冊子のなかで
2009年から僕がコラムを書かせてもらっていた記事の一つです。

この号の表紙はこれ

この号で僕はこんなことを書いていました。

注)文中の構成や言葉遣いなど、今思うと幼稚だけど個人的には気に入ってる。


デザインという言葉をウィキってみた。(2009年時点)
「ある問題を解決するために思考・概 念の組み立てを行い、それを様々な媒 体に応じて表現すること」って書いて ある。

僕は服のデザインをしているのだ が

、よくある一つ目として、古着で格好 いいデザインだが、シルエットがイマイ チ、素材がイマイチ。ということで、今 の時代にあったシルエット、素材に変 え、アップデートレプリカデザインがある。

先駆者が作った良いアイデアを未来永 劫伝え、味付けを変え、より良くさらに 深い味にしていくこと。もう一つは、気 候、人間の行動、欲、資源の変化に より、「こんなところにこれがあったらい いな!」という“かゆいところに手が届く” ファンクションに重きを置かれた気が利く アイデアデザインも存在する。
さらにあ るのが、説教ウンチク押し付けスタイル デザイン。~カルチャーのウンチク、~ という詩人のウンチク、~の政治観のウ ンチクなど。メッセージTシャツ等に多 い手法。


それぞれ3つの手法によって

、表さ れている服のデザインだが、
僕は「かゆ いところに気が利き、先駆者をリスペクト して、ウンチクを押し付けること」を、さ りげなくデザインを落とし込むことに努力 している。完全なる欲張りだが、一人っ 子の僕は昔から好きな物は“全部ほし い”たちの欲バリバリ権化なのである。

そもそも、デザインをする人間は欲張 りなタイプが多いと思う。欲張りな人間 は昔から人から煙たがられるのが落ち であって、僕は煙たがられるのは大歓 迎である。だって、人より目立てるし、 全ての煙が悪い訳ではないから……。

しかし、今日、手を繋いで仲良くウン チクを並べてスタイルを打ち出す人が 多い。

人から煙たがられるのを嫌い、 孤立するのを嫌うサークルスタイルであ る。カルチャーというのは一人では作れ ないが、それぞれの煙を吐くSL機関 車人間達が手を繋ぎ、人々に温度の高 い厚みのある良い煙を吐き、みんなで 一般の人々を毒してしまうことだと思う。

それ以降、煙に毒された人々達はSL 機関車の僕たちを見て、「新しい時代だ! 新しいデザインだ!」と幻惑させて納得さ せてしまうことができてしまうのです。  今現在、カルチャーを変化させること により、新しいデザインの可能性も増え てくる。カルチャーを変える(増やす)こ とにより、もっと自由な温度の高い厚み のある新しい未来もあると僕は思う。そ ういう日は僕たちの努力次第で近い未 来そうなるような気が僕はする。楽しみ だなああ。この辺で話が長くなるので 今日はやめておきます。ありがとう!

と書いていた。

我ながら熱い文章だなあ


しかしながら10何年経った今でもあまり思っていることしていることしたいことが変わらない。

そのまま続けていきたいと思います。


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