赤ワインについて

・フレンチ・パラドックス
1989年、世界保健機関による心臓疾患と生活習慣に関する調査結果が発表されました。乳脂肪消費量と心臓疾患などによる死亡率を調べた調査で、「バターや生クリーム・チーズなど動物性脂肪分をたっぷり摂っているフランス人は、心臓疾患で死亡する人が少ない」という調査結果です。

通常とは逆の結果に、世界中が注目しました。この謎に対しての答えは、フランス人は赤ワインを毎日飲んでいるからとのことでした。この報告「フレンチ・パラドックス」をきっかけに、アメリカを中心に世界的に赤ワイン人気となったのです。

では、なぜ赤ワインを飲むと心臓疾患を防ぐことができるのでしょうか?

そこには、赤ワインに含まれているポリフェノールが関わっていると考えられています。

・ポリフェノール
ポリフェノールとは、ほとんどの植物に存在する苦味や色素の成分で、自然界に5,000種類以上あると言われています。ポリフェノールは抗酸化作用が強く、活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用があり、動脈硬化など生活習慣病の予防に役立ちます。
 ポリフェノールは抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEと同様に強い抗酸化作用があります。ポリフェノールは構造の違いによってさまざまあります。代表的には以下のようなものがあり、それが含まれる食品を右に書いておきます。

ポリフェノールの種類  多く含まれる食品
アントシアニン     赤ワイン、ブルーベリー、なす、カシス、ブドウ
カテキン        緑茶、紅茶
カカオポリフェノール  ココア、チョコレート
ルチン         そば、かんきつ類、玉ねぎ
フェルラ酸       玄米
イソフラボン      豆類
クルクミン       ターメリック
ショウガオール     生姜
コーヒーポリフェノール コーヒー

この中でも赤ワインはポリフェノール含有量が多いです。
しかし、赤ワインの飲みすぎはよくありません。ほどほどにお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?