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エターナル供養祭(アンドロイドもの編)

作ろうとしてたけど結局作らなかった話のあらすじを供養しようと思います。

厳密にいえば「ハイヒールには華が咲く」というゲームで登場人物は使ってます。
https://www.freem.ne.jp/win/game/17603
(だいぶ昔に作ったやつなのでツッコミのノリとか今見ると厳しい……)


……時は未来。
年号「平成」が歴史のテストで中学生の頭を悩ませているとき……

主人公の加藤 神路(かとう しんじ)は何でも屋(探偵事務所だったかな…)で働く青年。
彼は遅刻常習犯で仕事も失敗続き。
一人に一台支給されている助手ロボットも彼にはありません。

今日も工場裏でサボっていると、裏の川から「ボチャン!!」と何かが落ちた音。
驚いて見に行くと、そこにはボロボロになった真っピンクのセクサロイドが。
それを見て彼は「こいつを助手にしよう!」と思いつきます。

なんとか動くところまで直したものの、
記憶回路の復元はできず「ハイ」という返事を名前に決めてしまいます。
物事を深く考えない彼はセクサロイドの記憶なんてないほうがいいかと思い特に気にせず
「今日からお前は俺の助手だ!」と胸を張ってハイを事務所に連れていきます。

壊れたセクサロイドのハイを連れてきたことに激怒する所長をよそに、
クールで聡明なハイと頭とフットワークの軽い神路はいいコンビとなり
様々な仕事を片付けていきます。

二人の関係は良好に見えたものの、ハイは悩んでいました。
周りには「セクサロイド」と呼ばれる一方で、神路は自分のことを「助手」と呼んできます。
自分はセクサロイドのはずなのに、その役目を果たさなくていいのか。
もしかして中古の自分には触りたくもないと思っているのではないか……
そしてそういう複雑な思いを抱えている自分のアンドロイドらしくなさにも疑問を抱えてすごしていました。

そんな中訪れた芸能界のドンの裏の顔を暴くという仕事。
ドンは裏社会とつるみ、機密兵器の破壊用アンドロイドを持っていたのです。
追いつめられたドンはそのアンドロイドに命令しハイをつぶそうとします。
応戦したハイはピンク色の塗装が剥がれ、本当の色が出てきます。その色は、破壊用アンドロイドと同じ……
彼女はプロトタイプの破壊用アンドロイド。感情を持たせすぎて破棄された個体だったのです。

「これが……本当の……私……」

そこから立場が一転。
ハイは政府から危険な破壊すべきアンドロイドとして狙われてしまいます。
神路はハイを隠すためもう一度真っピンクのセクサロイド色に塗り直します。
しかしそんなことで政府の目はごまかせません。捕まるのも時間の問題。
どこへ逃げても無駄……でもひとつだけ逃げ道がある!

神路は使用が禁止されているタイムマシンに乗り込みます。
タイムマシンもこの時代ではまだ不完全なもの。乗ったらどうなるかわかりません。
しかし彼にもう恐いものはありません。行き先を設定している暇もなく……

「お前は強いから、多少どうにかなっても大丈夫だよ。いい人に拾ってもらえよ……!」

――――


「ボチャン!!」


見慣れた工場の裏。川の上に浮かんでいるのは
ボロボロになった真っピンクのセクサロイド……


おしまい


なんかめっちゃありそうな話なんだけどこれ当時なんかに影響受けたんだろうか。
ただありがちなだけか……ループもの(?)が作ってみたかったのかもしれない。


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