知識と思考のメカニズムと働きについて、日常的な具体例を挙げながら説明せよ(聖徳大学 知覚・認知心理学Ⅰ 第2課題第1設題)

この出題に対する講師の評価、参考文献等は文末に記載しています。

また、2020年11月時点でのテスト出題傾向についても簡単にまとめています。

評価:S

課題本文:1600文字

 認知心理学における知識とは、外界に関する記憶中に貯蔵された情報である。人は多量の情報を整理するために、外界の事物を分類する。何らかの仕方で分類された事物の集合をカテゴリーとよび、そのカテゴリーについて抽出された知識の内容を概念とよぶ。概念のはたらきにより人は、未経験のものに遭遇しても、既存のカテゴリーに結びつけることで既知のものとして扱うことできる。例えば、旅行先でドリアンの果実を見かけたとする。しかし、

ここから先は

1,672字

¥ 990

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?