ヒューマンエラーの原因について、認知心理学の立場から体系的に説明せよ。この時に、対象としているエラーの具体例を日常生活の中から適宜挙げながら論述すること(聖徳大学 知覚・認知心理学Ⅰ 第2課題第2設題)

この出題に対する講師の評価、参考文献等は文末に記載しています。

また、2020年11月時点でのテスト出題傾向についても簡単にまとめています。

評価:S

課題本文:1600文字

 ヒューマンエラーとは、ひと、機械、組織などすべてを含めたシステムの中で、人間に割り当てられたタスクを、システムに期待されている通りに行わなかったために、システムの機能や安全性を阻害する行動であり、意図しないうっかりミスのことである。
 エラーはその性質により複数のタイプに分別することができ、行為の意図が間違っていた「ミステイク」、意図は正しいが意図の通りに行動することに失敗した「スリップ」、行動を実行している間にその目的や計画を忘れてしまう「ラプス」に分けられる。ミステイクは、見間違いや勘違いなどの人の認知システムの特性により発生する。例えば、

ここから先は

1,655字

¥ 990

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?