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花相の読書紀行№.147『善人長屋』

凄腕の悪党たちが繰り広げる、心温まる人情時代小説

【善人長屋】/西條 奈加
<あらすじ>
善い人ばかりが住むと評判の長屋に、ひょんなことから錠前職人の加助が住み始めた。
実は長屋の住人は、裏稼業を持つ“悪党”たち。差配の儀右衛門は盗品を捌く窩主(けいず)買い。髪結い床の半造は情報屋(ねたもと)。文吉、唐吉兄弟は美人局(つつもたせ)。根っからの善人で人助けが生き甲斐の加助が面倒を持ち込むたびに、悪党たちは裏稼業の凄腕を活かし、しぶしぶ事の解決に手を貸すが……。
人情時代小説の傑作!
【目次】
 ・善人長屋
 ・泥棒箸
 ・抜けずの刀
 ・嘘つき紅
 ・源平蛍
 ・屑の子守歌
 ・冬の蟬
 ・夜叉坊主の代之吉
 ・野州屋の蔵

★感想
“ 金春屋ゴメス ” の作家、西條さんの作品、今回は本格的な人情時代小説の短編です。
これがまた、 “ 憎めない悪党たち ” が “ 悪党 ” を成敗する、温かくって、ちょっと謎解きがあって、ユーモア溢れるお話しが9編が収められています。

家事の合間や休憩時間などちょっとした空き時間に1編づつ楽しめますよ。
最近時代劇見ててホロっと来る私、時代小説もどっぷりハマりそうな自分が怖い!!・・・これ齢のせい? (^▽^;)

この作品はNHKのBS時代劇枠で、2022年7月にドラマ化されています。
主人公のお縫役を中田青渚さん、加助役を溝端淳平さんが好演されていました。


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