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~The Nightfly~ by Donald Fagen

1982年リリースのSteely DanのVocal、Donald Fagen初のソロアルバム。 
世界発の完全デジタルレコーディングアルバムとしても有名。精巧に制作されたアルバムとして、PAの音質チェックのためにも使われるほどよくできている。

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私が全アルバムのなかで一番好きなアルバム。知っている音楽の中でもおそらく一番多く聞いている。ジャケットから音楽からすべてがかっこよすぎる。。。
ともかく個人的にお酒が合うアルバム第1位として君臨する。
相変わらず参加ミュージシャンは大御所ぞろいでGuitarはLarry Carltonを筆頭にいくつかの”プロフェッショナル”、Drumは後にTOTOのDrumを叩くJeff Porcaroなど。

とにかくこのアルバムは本当によくできており、MISIAなどのプロデューサである富田恵一氏が『ナイトフライ 録音技術の作法と鑑賞法』といった解説本に近い本まで出版している。私もこのアルバムの流れを本当に愛していて聞くたびに新たな発見があり、驚きの連続である。

歌詞についてはFagenらしい皮肉のきいたものが多く、一曲目のI.G.Yはまさにそれに当たる。当時の社会情勢などを皮肉った曲でいうとNew FrontierやThe Goodbey Lookなどが当たる。
6曲目の表題曲でもあるThe Nightflyは深夜のラジオDJというコンセプトでできているが、まさに午前3時くらいにぴったりの曲だ。アルバムのジャケットイメージ通りの曲で本当に大人っぽくて渋いと言わざるを得ない。
しかしながらこのアルバムはぜひ流れを体感しながら全曲聞いてほしい。

Fagenのソロアルバムは「The Nightfly」、Steely Dan再結成につながる「 Kamakiriad」、「Morph the Cat 」、「Sunken Condos」の4作をリリースしている。最初から3つは以下のテーマがあり3部作となっている。

The Nightfly・・・青年期の幻想
Kamakiriad・・・Fagenの中年期の観点
Morph the Cat・・・老年期の沈思と死

個人的にはThe NightflyとMorph the Catが抜群に良いと感じている。また、Morph the Catも自分が年老いたときに聞くと更に深みがでると考えており将来聞きなおすのが大変楽しみな作品の1つである。


The Nightfly
1. I.G.Y
2. Green Flower Street
3. Ruby Baby
4. Maxine
5. New Frontier
6. The Nightfly
7. The Goodbye Look
8. Walk Between Raindrops





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