団結のドミナリアさん、とうとうカラーパイの存在を消し去ってしまう。

かつての赤はエンチャントを任意で除去することはできなかった。
するのであれば、《黙示録》や《世界火》、《歪んだ世界》などのリスクの伴う全体除去しかなかった。大抵の場合は勝ち筋として設定されていたが。
ちなみに、よく使われた《抹消》はエンチャントを残してしまう。

しかし、ここに来てインフレの波…というか、もうカラーパイとかどうでも良くね?という雰囲気が見て取れるカードが公開された。

問題のカード

要約すると…

アーティファクト、エンチャント、クリーチャー、プレインズウォーカー、土地を最大1枚づつ選んで追放。追放されたら同じカードタイプをライブラリートップからめくって戦場に出す。

《混沌性変異》

6マナのソーサリーと使いづらいが、それは問題ではない。
多少のリスクはあるものの赤で任意にエンチャントを除去できてしまっているのが問題。これが通ってしまったということは、2-3年内に、リスクなしでエンチャント除去できるようになるよ。

元々、赤の役割にエンチャント除去は含まれておらず、例外的に冒頭の「すべてのパーマネント(手札含む)」の副次効果で除去できていたに過ぎない。すべての手札含むパーマネントを巻き込む性質上、非常に「赤らしい」混沌とした効果であった。

カラーパイの破壊という意味では、これに始まったことではなかったりする。
黒のノーリスクの優しいデーモン群から始まり、緑は青よりカードが引け、クリーチャーが弱いはずの青は護法やら何やらで除去できなくなり、白はなんでもできる。
ここに赤のエンチャント除去が加わった。
《絶望招来》とかいうノーリスクハイリターンな黒の除去の時点で、ある程度の覚悟はできていたが流石に早すぎる。

なんでカード引けるの?

カラーパイがあったからこそ、「相手の色を見てプレイする」や「(この色)を使うなら、(これ)の対処を考えないと」みたいなデッキ構築があったはずだ。
その境界が曖昧になればなるほど、色の概念なんか捨てて全部共通のマナにすれば良いじゃん、となってしまう。(むしろそれを目指しているようにも見える)

次の段階は赤のエンチャント除去が使いやすくなるか、黒でアーティファクト除去出来るようになるか。

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