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5-3-2ブロック攻略(シティvsウルブズ)

今回はプレミアリーグ第16節
マンチェスターシティvsウォルバーハンプトン
のマッチレビューをしていこうと思う。

想像以上のタフネスに苦戦した前半

まずは両チームのラインナップを見てみよう。

上ウルブズ(532) 下シティ(433)

ウルブズの守備ブロックは両WBが落ちた532、シティのSBには5バックがスライドして対応する。
ヒメネスとトラオレは常にロドリを監視しながらCBに牽制をかける。
シティのIH、CFに対してはデンドンケル(32)ネヴェス(8)モウチーニョ(28)が一定の距離間を維持しながらスライドしていた。この試合、この3人の運動量は驚異的であり、シティがサイドからしか攻められなかったのもこの3人によって中央が閉ざされていたからである。

5バックに対するペップの奇策

5-3-2の強みとして
①WB.SCBによってサイドの守備にカバーが増えること。
②CB.DMFによって落ちてくるシティのFWをフリーにさせないこと。
がある。

シティのFWは表記とは異なるがグリーリッシュ(10番)だった。それに対し、ウルブズはコーディ(16番)、ネヴェス(8番)間でのマークの受け渡しによってグリーリッシュをフリーにさせなかった。5-3-2の強み②を活かした。

これを打開すべくペップが打ち出したのが2トップである。だが、2トップといっても普通ではない...

グリーリッシュが完全に落ちきることで中盤が4枚に、両WGがハーフレーンに入り、両SBが相手の中盤の脇をとることでフリーになり、5-3-2ブロックを攻略した。

なぜこの陣形でウルブズは手も足も出ないのか、3CMのスライド、5バックのスライドで対応できたのでは?
戦術に詳しい方なら誰しもが思うだろう。
次の章ではそんな疑問に答えていく。

サイドにおける圧倒的優位性

ウルブズが取る手は2つ。
①中盤の3枚がスライドする。
②5バックがスライドする。
では、順番に見ていこう。

①の中盤がスライドする場合、ほんの一瞬ではあるが、28が出た背後のスペースが空く。そこで20がパスを受けるか、7に縦パスを刺して20にワンタッチを落とすことで20が前向きにプレーできる状況を創り出した。

②の5バックがスライドする場合、3が出た背後のスペースに7がランニングすることでDFラインをいとも簡単に攻略した。

まとめ

試合は前半終了間際にヒメネスの退場により10人になったウルブズが自ら首を絞める展開となったが、決定機に欠けるシティの攻撃が続いたこともあり、最後まで見離せない試合となった。
前半はペップの奇策によって見応えのあるバトルが繰り広げられていただけに、退場者によってシティが圧倒的に優位に立った後半は残念だった。
今節はFWを完全に中盤に取り込むという形で5-3-2のブロックを攻略したペップであったが、次は何を見せてくれるのだろうか。
次節は難敵リーズユナイテッド。昨シーズンは1分1敗と勝ち越せていない相手にどんな戦い方をするのか、ペップvsビエルサの''奇人"対決にも注目だ。

最後に

ここまで読んで下さりありがとうございます。
今回は初めてのマッチレビューとなりましたがどうだったでしょうか?
予想以上に長くなってしまい申し訳ございません。
文章にするって難しいですね!💦
書いてる自分もすごく勉強になるので続けたいと思ってます!
何かご意見や質問がございましたらコメント欄にてお願いします!!!
またね👋

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