Solanaに捧げる鎮魂歌

アビトラの戦場としてのSolanaへの未練を断つため、Solanaの現状を書きなぐります。推敲とかしてない雑な記事で恐縮です。

記事は無料で読め、課金は投げ銭です。有料部分には、意味のない私の戯言をおいておきます。


レンディング
①Mango Markets v3
訓練されたSolana兵は、Mango Markets v3をレンディングプロトコルとして使用していたはず。だからこそ、猛者ほどAisenbergによるダメージを食らっていたことであろう。

Aisenbergのハックにより、保険金の大部分が毀損との認識。Code is lawという極端な思想の人もいるだろうが、普通の人には、「ハックがあったときに何をしてくれるか。」が重要だろう。資金調達or救済があったとの話も聞かない。

v4のαテストが実施されるなど開発に意欲は感じるが、かなり厳しい戦いが予想される。

②Mango Markets v2/v1
Mangoの過去のバージョン。最近でも、これを使っていたのはSolanaの超マニアばかり。FTX崩壊の際のSollet Wrapped AssetのDepegによる、オラクルの不調を利用した借りパク（通称「HPTS」の一種）により、Bad debtだらけとなった。Aisenbergのハックにより保険金を失ったMangoにV2/V1を救済する力があるかは不明。

③Apricot
こちらは、FTX崩壊のときに一刻も早くBorrowing機能を止めた有能。Bad debtは多少あるかもしれないが、決して多額ではないはず。

とはいえ、Discordは閑散としているし、運営に再開意欲があるかは見えない。過去の資金調達も決して多額ではなく、安心して何十万ドルおいておける場所ではないかもしれない。現時点でもDeposit金額は僅少。

④Larix
FTX崩壊のときにもBorrow機能を全く止めず、しかも、オラクルがぐちゃぐちゃになっていたので、大量の借りパクがなされた（例えば、1000USDCを預ければ1070USDC相当のstSOLが引き出せた。また、DEPEGが完全に進んだsoETHをペアにしたLPの担保の価値評価が、DEPEGがないのと同等のものとしてなされてしまい、USDCが大量に引き出せた。）。なので、現在プロトコルには大量のBad debtが存在するはず。

ところが、これらのBad debtの存在及び処理を運営は曖昧にし続けていてごまかしており、きちんとした声明を一回も発表していない。したがって、LARIXには資金を預けてもBad debtにより帰ってこないリスクが高く、絶対に資金を預けるべきではない。

そもそも、LARIXは、APR表示詐欺（報酬のLARIXトークンを長期間ロックすることを前提とした高APR。その間LARIXの値段が維持することを前提にしているが、トークノミクス的にそれはほとんどあり得ない。）をしていて、プロトコルとしての誠実さを根本的に欠いている。

⑤Solend
FTX崩壊時の借入停止などは素早かった。確かに、USDHの価格操作や、FTX崩壊の際の巨大クジラのポジの清算などでBad debtができたものの、運営からの説明が充実し、Bad debtの解消においても透明性の高い解決がなされている印象。

保険金もまだあるし、Solanaのレンディング界隈が復活するなら、ここかと思われる。とはいえ、次の２点が気になるところ。
・カリスマ的メンバーのSojuの脱退。有能がいなくなればプロトコルの運営が変わるかも。
・公式プールも、保険金でカバーされるプールとそうでないプールに分かれた。

⑥01
プロトコル全体での1日の引出上限なども設定されており、HPTS対策は万全。FTX崩壊の際に目立ったダメージを食らったようには思われず、借入れの穴場になる可能性もある。

⑦Soda/Jet v2
FTX崩壊の際にHPTSされたと聞いているが追い切れず。各自自己責任で。

⑧Drift
V2という形で再起しており、借入れ機能がある模様。

しかし、そもそもDrift v1は、LUNA崩壊の際に、予告なく取引所を閉鎖し、大勝していたLUNAショーター（これはプロトコルの大損を意味します。）を閉じ込め、Terraがチェーンごと停止し、LUNAが底から７倍程度暴騰したときに取引所を再開（これはプロトコルが大損をある程度リカバリーしたことを意味します。）しLUNAショーターを大損させたにもかかわらず、補償等一切せずにごまかして逃げました。運営には、「LUNAを崩壊した際に、バグで資金を抜かれていた。」との言い分がありますが、予告なく取引所を閉鎖して、プロトコルのポジと反対ポジをもっているユーザーに大損させて、「補償のための調査に時間がかかるから」などといって何か月たっても何もしません。ゴミですね。

スキャミーな運営なので、近づかない方がいいと思ってます。

⑨Port Finance
FTX崩壊のときに一刻も早くBorrowing機能を止めた有能。過去に利息が暴走するバグがあり、保険金からいくらかでているので、今の保険金残高がいくら残っているのかなどが気になるところ。

ただ、Discordを覗いても、運営がアクティブでなく、やる気があるのか不明。

⑩Jet V1
追い切れてないのでノーコメント。

先物取引所
①Mango Markets/Drift
大要先に述べたとおり。
②01
流動性がなくて板がスカスカなのがねぇ…

偽札系
そもそも偽札にアビトラ機会以上の価値を感じられていないので、分析及び網羅性は皆無な点、ご了承ください。
①UXD
Mango Marketsが復活しない限り、Solanaで活動できないはず。が、そもそも、AisenbergハックそれからFTX崩壊で、結果として被弾していない（との認識。）ところ、他チェーンなどで活動できるはず。Solanaで活動する必要もないのでは？

②Parrot
資金力だけはあるゴミですね。renv1の閉鎖に伴い、SolanaにあるrenBTCをBTCに戻さないと無価値になってしまうという状況にありました。しかし、FTX崩壊の際にrenBTCを担保にMintできるpBTCの償還機能を含むプロトコルの大部分を止めており、renv1の償還期限までに、pBTCの償還機能を再開しませんでした。つまり、逃げたいけど逃げられなくなったユーザーがいるはずです。

Discordで指摘しましたが、問題の所在すら理解できてなさそうなあほなモデレーターにスルーされました。

金はありそうなので被害者が騒げば何らかの補償はされるかもしれませんが、運営がやる気皆無であることは明らかです。

③Hubble
FTX崩壊の際に、Bad debt炸裂。

④他
偽札あるけど…それもってどうするんですか…

ステーキング系
①Marinade/Lido･･･流動性は減りつつも、細々と残っていくか。
②他･･･とあるここで書けないエッジを覗けば、安心感＆ファーミング機会という意味でも、mSOL/stSOLを使わない理由はないように思われる。

現物DEX
①Lifinity
先進性は残っており競争力のあるプロトコルだと思う。しかし、オラクルを使っているプロトコルであり、また、現物のDEXである以上、現物の出来高があるチェーンで羽ばたいたほうがいいという見方もできそう。アラメダ保有のSOLの取扱いが怪しい中で果たしてこのままSolanaで輝き続けてくれるのだろうか。

②ORCA
STEPN以降特に覇権をとっており、Raydiumが直近のハッキングなどでダメージを受ける中で、ますます安心感のあるDEXとして君臨し続けるはず。UIの出来やコミュニティマネージメント等の完成度は高い反面、他チェーンのDEXと比べると、「ORCAにしかできないもの。」はあまりないかもしれない。そういう意味で、敢えて他チェーンに移籍するインセンティブなどもないように思われる。Solanaと心中覚悟で今後も盛り上げ続けてくれるのかどうかは気になるところ。

③Raydium
FTX崩壊以降かなり苦しい展開が続いている。
・Raydiumのプールがハッキングされ、プロトコルの保有の資金がすっからかんになるほどの補償が生じている。
・Serum DEXに板を出せるLPというのが売りなところ、後述のとおり、Serum DEX自体が終わってしまい、板を出す場所がない（後述のOpenbookは、まだマーケットが限られている）。
・Raydiumのプールのハッキングそのものが、秘密鍵の漏洩でしか説明できないような内容で、「内部犯がいないこと」の証明を迫られることになる。悪魔の証明になるが、不可能である。信用を回復するのは難しいのでは。

そもそも、Solanaで板取引をする流れは、OrcaやLifinity等の板取引をしないプロジェクトの台頭により、FTX崩壊以前から廃れてました。流れをつかむのは難しいですね。

個人的には板取引ができるLPはやはり画期的だと思う。内部犯がいたとして、それ以外のメンバーで転生して、他チェーンでRaydiumと同等のプロジェクトを立ち上げてほしいなと思うばかり。

④Serum DEX
FTXのハッカーにCompriseされている可能性があるとのことで、エコシステム全体で廃止にもっていく方向に。その流れで出来たフォークがOpenbook。ただ、Marketの開設が主要トークンの一部に限られてしまっており、Serum DEXの旧需要を全て堪えるには到底至っていない。

⑤Atrix
Serum DEXに板を出すLPが売りのプロジェクトで、Serum DEX廃止後、動きがない。Openbookへの移行さえ済めば、一応、活動はできるはず。

ただ、そもそもチームの素性不詳で、保険金などの存在が疑わしい。冬に生き残れるか。なお、一部ではSerum DEXのチームメンバーと同じチームメンバーでないかとの噂あり。

⑥Saber
流動性は残っているが、Casioハック以降、運営が運営を放棄している。

⑦Mercurial
リニューアルなどが企画され、運営のやる気は感じられる。今度に期待。

⑧他
泡沫DEXはあげればきりがないので割愛。

以上になります。
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