KQ DeCT ベテラン医師 ロミオの思考と行動

・キラークイーン村とは

 キラークイーン村(以降KQ村)とは、人狼ゲームのシステムを使用したデスゲームである。13人の参加者(これは異なるケースもあるが)が集い、トランプの番号(A~K、Joker)と固有のクリア条件、ツールを配布される。

 参加者は、個人間通信である「秘話」とツールを駆使し勝利を目指す。村は自動で生成されるわけではなく、有志のGM(ゲームマスター)が趣向を凝らし設定や条件を練り上げ、開催が告知される。詳しくはKiller Queen Wikiを見ていただくのが良いだろう。


・この記事は何?

 本記事は2021年5月に開催されたKQ村、キラークイーンDeCT(以降KQ DeCTと表記)に参加した際に、自分が何を思いどう行動したかの記録である。

 自分の行動を整理すると共に、もしKQ村に興味を持った人が「実際参加したら具体的に何をどう考えるの?」という部分を知る材料に少しでもなればよいかと思い、この記事を書く事とした。KQ DeCTのネタバレ記事となるので、これから読む方は注意して欲しい。


・プロローグ

今回参加したキャラはベテラン医師 ロミオ。誰で参加しようかと考えていた時に、天啓として降りてきたキャラだ。前村のKQ Recで重層培養 イースターをプレイする事になっており(この時点ではまだプレイしてなかったが)、2村連続で女性キャラは労力的に無理と判断した(女性キャラは発言コストが結構かかる)のと、からくりサーカスのフェイスレス司令っぽい怪しい爺さんがやりたいという衝動が沸いたのもあった。↓は当初のキャライメージ。

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 怪しい老医師としてRPを開始したのだが、プロローグが進むにつれ、怪しく見えるだけのいい爺さんになっていく……何故だ……

 ともかく、人が死んだり殺されたりする、なかなかワイルドな展開のプロローグであったが、ロミオとしては「葵」「メアリー」「グスタフ」「ズリエル」「露蝶」とそれなりに交流が出来た。中でも葵には「生還したら弟子になりたい」と言われており、深く交流する候補に入れていた。チョロいかもしれないが、それくらいでいいのである。


・初日・条件配布

 配布された役職は白狼。……KQ感が非常にある。ヤバくないか?と思ったものの、実際の条件は以下の物だった。

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 えーと……告白?また、ジジイで告白?(過去にジジイで告白した事例があるし、KQ村初参加時も告白条件だった)

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 2日目までに襲撃制限を解除する現実的な手段は、告白のみ。二股告白必須。詳細をGMに確認すると、今回の告白は「愛」である必要は無いとのこと。であるなら、何とかなるか?そして、「告白条件」であれば他者に警戒されづらい。悪くないじゃないか。

 「犯人」である事は隠したかった。「犯人である」だけで誰かのターゲットになるのは自明だからだ。隠していると「犯人に協力したい人」と組む事が出来なくなるが、別にそれでもよいと判断した。組みたい犯人が死んで困った時に自分が現れて手を伸ばせば、普通に組めるだろう。そもそも「白狼」なのだ、犯人を知られて良い事があるとは思えなかった。

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 本当の条件は誰にも言わず、後追いも秘匿する事にする。「絆先が死ぬと自分も死ぬ」情報なんて、絆先が殺されやすくなるだけで、公開して良い事など何一つないからだ。絆相手に公開するのは無しではないのだが、絆相手との力関係でこちらが下になってしまうので、それもしない方針とする。

 ちなみにこの「三股告白」条件、KQおとぎ舞台の華子で似たような動きをしていたので、いけると踏んだ部分もある。n股は公開さえしていれば、それほど不実にならない物なのだ。


・狂信者来訪

 白狼だから犯人を隠す。その方針で、「三股告白条件」である事を各所に連絡している最中、遥香から連絡が来る。

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 白狼だというのに、システムで狼がバレるのか、なんてこったい!

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 犯人である事を完全に隠す事は無理かもしれない。が、狂信者が犯人の味方とは限らない。それはよく知っている。なので、こちらの情報を無条件で渡すわけにもいかない。
 遥香とは会話を続け感触を確かめ、結局こちらが犯人であるのは教える事とした。遥香から他者にそうそう漏れないだろうと踏んだのもあった。(実際は狼のオトサカに情報が流れていたが、そこはもう仕方がない)


・告白ネゴシエーション

 告白に関しては、メアリーと遥香を本線に進めていた。

 また、当初打診していた葵は、「葵の条件が厳しい事から告白受けるのは構わないがこちらの為にならない」と言われていたが、途中で「目途が立ったので受けてもいい」とも言われていた。きちんと2人で勝つ事が前提になっているこの返答は、葵を信頼できそうに思える要素だった。

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 また、葵から「狼とツテが出来たのでそこを告白相手に含めてはどうか」という打診が来て、ありがたく間を取り持ってもらう事にした。

 さらに保険としてヘイタロウ。非KQは濃厚そうだった。オトサカは困ったらOK的な回答だったが、それほど乗り気でも無さそうに見え、微妙に見えた。露蝶もどうやら死に易そうなので、絆には不適そうだった。

 そして、告白を受けてもらうには信頼を得なければならない。かなり前向きに話してくれたメアリーに対し、初日限りの条件サーチツールの存在を教え、情報面での協力を申し出る。

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 メアリーはこれを受け、「KQサーチツールを自身が持っている」ように振る舞い、皆の条件を集めていく。強いムーブだし、ロミオ的にも自分が陰に隠れているのは願ったり叶ったりだ。

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 が、メアリーはそのムーブでほぼ喉が尽きていたので、こちらからメアリー情報をもらえるようにケア。メアリーはどうも余力を残さず全力疾走するタイプのようなので、彼女と組むなら後方支援的な動きは重要となりそうだ。

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 最終的にメアリーからは葵か露蝶を調べて欲しいとの依頼があり、自分が聞いている葵の条件がカルヴィンと被り気味だったので葵を選択する。絆候補でもあるので、確実を期す意味もあった。

 なお絆はこの日には撃たず、翌日告白した相手から選ぶ事にした。情報無しでKQにいきなり絆を撃って死ぬリスクを取る必要は無いと判断したからだ。


・2日目・告白テンプテーション

 さて、夜が明けて2日目。牙は3本、なかなかに多い。そして注目の葵の条件は以下だった。

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 ロミオのNoは10。葵が犯人でこの条件なら組める相手だ。これは組みたい。メアリーと遥香に葵の条件を連絡する事になっていたが、葵を本命にするならそのまま教えるわけにはいかない。葵の死は自分の死となるからだ。

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  早急に葵と相談して流す条件を調整しようとしたのだが……

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 メアリーからも即問い合わせが来た。ここを遅らせるのは実にマズい。そして犯人が割れてるのに「絵札の生存」なんていう嘘条件が通じるわけがない

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 メアリーに少しだけソフトにした偽条件を流す。この偽装は、後々役に立つ事になる。

 そして、遥香とも話した結果、葵は犯人ではく「狼血族」と伝えられる。あの条件で狼血族なのか?取り急ぎ、葵に確認すると……

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 うん、なるほど。条件は嘘をつかれていたが、葵が勝利をしっかり目指しているのは認識出来た。組みたい。というわけで本気で口説きにかかる。葵からは一匹狼や半狼の存在を知らされ、また葵の持つ凶悪ツールの存在も知らされる。実に、面白そうだ。

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 こうして告白相手の1人は葵となった。

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 ここは感覚なのだけど、葵とは互いに「組んだら面白そう」という雰囲気があったような気がした。「互いを完全に信頼して一致団結する」というのともまた違って、「それぞれ個別に勝利を狙っているけど、行ける所まで一緒にいくしそこはきちんとやる」というような。葵側がそう思っていたかはわからないが、ロミオ側はそう思っていた。


・告白カツアゲ事件

 一方本命だったメアリー。この時点でも勢力の大きさ的に本命の1人である事に変わりは無かった。

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 真面目にメアリーにコンタクトを取り、自分が犯人である事も伝える。そして、メアリーは自身の持つ情報を全てロミオに渡してくれた。ありがたい……!

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 あとでメアリーに、「大事な情報をガッツリ渡したのにロミオの反応が淡白で不審に思った」と言われたので、ここは反省点。
 ただ、「情報ゲットしました!」だったつもりはなく、この時点ではメアリーも真面目に組む対象の1人として考えていたので、淡白だったのは事務的な連絡や報告を優先していたから。とはいえ、反応は大事なので次からはもっと感謝しなければいけない。

 ちなみに葵の狼血族を流出させたが、これは葵が犯人と思われるより危険度が下がると思ったのと、メアリーに恩を売るという2つの目的があった。そして、メアリーからの続報が……

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 おっと、メアリーからアルに告白変更?しかしなぁ……

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 直接会話をあまりしていない首無し騎士のアルに告白をするのは、ちょっと怖い。実際はそこに絆を撃たないので別に怖くないのだが、騙っている条件的には怖いはずなので、そのように返答する。すると……

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 メアリーにも告白をし、遥香分の告白をアルに寄越せという話だった。カツアゲされる……(ふと、の記憶が思い起こされた)

 結局告白する寸前だった遥香には断りを入れ、葵、メアリー、アルに告白する事になる。告白は3人に無事受け入れられ、ロミオの襲撃制限は解除される。

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 犯人にとって初回襲撃出来る出来ないは死活問題だ。牙が3本あるなら、なおさら「自分だけ襲撃権がある」状態は重要。一方的に敵対犯人を始末出来る。まずは順調な一歩だ。


・一匹狼グスタフ

 初日に葵と間を取り持ってもらう予定だった一匹狼グスタフ。ロミオ側は告白OKと言われていたら積極的に告白して絆を撃ちたい相手でもあったのだが、結局グスタフから絆に関して連絡がなかったので考慮外となっていた。(真相は、グスタフから葵にOKが出ていたが、葵で情報が止まっていた)

 そしてグスタフの条件が「生存者のNo合計16以下」であると教えられる。(実際は15以下だったが、ここはフェイクを入れられた。)となると、グスタフとメアリー&アルの共存は不可能。だが、グスタフを排除する手段が吊り以外に少ない事を考えると、グスタフと真っ向から対立するのは非常にマズイ。こちらを排除する手段を持っている相手なのだから。

 なお、襲撃制限解除に識別IDが必要だから教えて欲しいと言われ、素直にグスタフに「コンペンセイション」と教えたが、グスタフが葵に識別コードを照合した際、葵がタイプミスをしていた為、グスタフに「ロミオが嘘をついた」と思われていたようだった。完全にとばっちりだw

  

・誰を選ぶか

 メアリー&アルを選ぶか、葵を選ぶか。
 メアリー&アル&葵&ロミオでゴールする道は存在しており、ロミオとしてはそれをメアリーに推していた。が、メアリーはズリエルを生かしたい意向があるようで、どうも噛み合わなそうだった。

 グスタフと密に連携取れてそうなのは葵。体勢万全そうなのはメアリー&アル。アルの襲撃権が解除されないなら、襲撃面でもロミオが主導権を取れる。悩んでいると、葵から連絡が来る。

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 とりあえず、君が本命だ信じろという返事はしたものの、証明はこの時点でしようがなかった。そもそも決めかねていたので、葵はその気配をしっかり読んだという事か。危ない、危ない。


・メアリー条件達成

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 2日目の飴配りでミスがあり、メアリーの喉が600pt多くなっていた。メアリーがその分を忘れていたようで、急遽メアリーの条件である「犯人当て」を14時に行う宣言をした。唐突だな……

 オスカー生存中に犯人当てを行わなければいけないらしく、初回吊オスカーを強く見ての行動だったのだろうか。ロミオにはグスタフ、葵からオトサカ黙狼の情報が入っていたので、告白で尽き欠けた最後の喉を使ってメアリーに自分の結論を伝える。あとは絆を撃つ喉しか残ってない。

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 いや、そんな事言われても……占いではわからない「白狼」という自分の情報を正直に教えてるし、犯人と誤認してた葵の事もちゃんと狼血族だって教えたじゃないの。今更騙さないよw

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 良かった。これで「ロミオがメアリーのクリアを助けた」事が公になった。KQ疑惑からはある程度逃れられるはず。また、メアリーの信頼も取れたはずだ。


・絆と襲撃先の選定

 さて、必死の思いで勝ち取った襲撃権を使って、誰を襲撃するか、そして誰に絆を撃つかを決めなければいけない。が、答えはほぼ決まっていた。

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 葵に絆を撃ち、オトサカを襲撃する。

 絆はメアリーと本当に迷ったのだが、メアリーがクリアしたことが決定打となった。2日目クリアは流石にKQのターゲットになるとしか思えない。ここに絆は打てない。上に書いてる「2号さんを避けた」意味も、勿論ある。「2号さん」には悪い思い出しか無いのである。

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  絆を葵に撃った。もう、後戻りはできない、覚悟を決めた。

 なお吊りはメアリーが利用するだけして捨てたオスカーでほぼ衆目一致していた。この日は告白で喉を使いつくし投票工作が全く出来ない状態だったが、自身が吊られる事だけは無いようにしたつもりだ。


・オトサカの来訪

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 2日目が終わる少し前、オトサカがやってきた。
 仲間に入れてくれというのだが、流石に丸二日経っていると手遅れだ。葵に絆を撃ってる以上、オトサカは確実に殺す必要のある相手。初日から手を組めていれば、一緒に行く未来はあったのかもしれないが……

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 それより、ここではオトサカが明らかに「ロミオ犯人前提」で話してきた事が問題だった。オトサカに犯人情報が流れているのは想定外。遥香が漏らしたとすると、いささか厄介だ。グスタフ経由であったら仕方がないが。(事実としては遥香が情報を全て流していた)
 actで問い返してみたが、これに対するオトサカの返事は無かった。

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 いずれにせよ、もうオトサカ喰いに変更は無い。もし遥香がオトサカと組んでいたとしても、喰ってしまえば、彼女に「狼」が必要な以上、自分を必要とする可能性も十分にある。襲撃能力が必要なら、なおさらだ。

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 この日は喉が尽きた事を良い事に、襲撃先は一切誰にも教えていなかった。誰にも教えなければ護衛対策をされる事もない。襲撃は犯人の最大の武器。最大限に有効活用するべきなのだ。


・3日目・恋の始まり

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 3日目。オスカーが12票というフル投票で吊られ、オトサカ、そしてアルが襲撃された。オトサカは自分の襲撃だが、アルも?グスタフの襲撃制限、解除されていたのか?

 葵との絆は無事結ばれた。つまり、葵は非KQ確定という事だ。条件調査ツールは偽装される可能性もあるが、KQに絆を撃ったら死ぬ自分の条件は絶対だ。この確定情報は大きい。


・体制再構築

 アルがいなくなった以上、メアリー込みで葵とゴールする道はもう無いだろう。グスタフ、遥香と手を組んでゴールを目指すべきだ。また、狼がグスタフと自分の2人だけとなり、狼を全滅させたい勢力が策動する可能性もある。色々注意すべきことは多そうだ。

 改めて葵に自身の全情報(クリア条件除く)を渡し、メアリー、グスタフ、遥香に連絡を取る。また、ズリエル、ヘイタロウ、露蝶、カルヴィンからも連絡が来る。犯人が減って急に人気者となり、忙しい!


・葵との連携

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 開幕後、葵と今後の相談を開始する。向こうからもすれ違うように連絡が来ており、情報共有面で不安が無さそうなのが良かった。

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 グスタフも含め今後の方針などを相談し、吊は最初カルヴィン本線としていたものの、喰えない相手を吊るべきという事からヘイタロウ吊が本線に。この辺りの票工作は葵がしっかりやりそうだったので、完全に任せてしまう事にした。

 相手が出来る子ならがっつり信頼して任せちゃうのも大事。(それで失敗しても、それは判断を誤った自分の責任)そして、その分の喉は自分の生存工作に使う事とする。

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 また、葵はここでヤバいツールを使う決意をしたようだ。そして、それを遥香と自分にだけ教えるだなんて!そういうの大事!


・対ズリエル

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 ズリエルから「カルヴィンKQぽいから吊ろう」という長文が届く。カルヴィン除く全員に送ってきたようだった。KQ濃厚なら吊りはやぶさかでない。その流れを最初に作ってくれたこと自体はありがたかった。


・対ヘイタロウ

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 ヘイタロウはオトサカ襲撃についての確認および、クリア条件達成の為に自身を襲撃して欲しいという依頼。オトサカの襲撃を当てにしていたがいなくなったので、ロミオに依頼しにきたらしい。が、「ヘイタロウを襲撃する=最後にヘイタロウが蘇生してくる=グスタフの勝利条件が厳しくなってロミオを殺しにくる」なので、ヘイタロウ襲撃は絶対出来ない。襲撃したところで票的に味方になってくれる保証もない。なので、この交渉に関しては言葉を濁す形でお断りした。
 実際ヘイタロウは偶数を殺すツールを所持しており、生かしていたらロミオを殺していたので、ここで突っぱねるのは正解であった。


・対露蝶

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 露蝶からも連絡がきたが、彼女と一緒にゴールまでいくビジョンはあまり見えない状態だった。が、今日カルヴィン吊をしたいという強い意志があり、それには協力できそうという部分で合意する。彼女は擬狼妖精であり、カルヴィンは魔術師なので、溶かされるのを警戒しているのだろう。その気持ちは十分わかる。が、こちらにも都合があるし、グスタフの為に露蝶は不要なのだ。すまない。


・対カルヴィン

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 カルヴィンがロミオを占って白狼と認識し、コンタクトを取ってきた。ちょっと、狂信者だけじゃなく魔術師までいるの?白狼の意味ないよ、どうなってるのGM……?

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 それはさておき、グスタフ・ロミオ・カルヴィンでゴールは目指せない(グスタフが条件未達死する)ので、ロミオ側にカルヴィンと組むメリットが全く無かった。その上脅迫までされるとなると、どちらかと言えば積極的に排除したくなる。

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 というわけで、カルヴィンの行動はグスタフにチクる事とした……


・対メアリー

 メアリーに対しては手厚くケアする必要がある。いわば「メアリーと生存すればOK」と騙している状態だ。勘づかれるわけにはいかない。

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 だが、見せている条件的に、自分の生存候補であるアルが死んでおり、メアリーと葵が死ねば自分が死ぬ、という状況。メアリーを助ける必要があるが、葵を殺すプランには乗れないと明言。

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 正直、メアリーに見せている条件でメアリーと自分が生き残る道は、「グスタフ(0)、メアリー(6)、ロミオ(10)で生き残り」くらいしか無い。グスタフ陣営に票が十分ありグスタフを吊れない以上、喰えない彼は排除できず、グスタフの邪魔になる相手は殺される事になる。

 実際はズリエルの魔女ツールでグスタフ殺害可能であり、ズリエル蘇生+ヘイタロウ蘇生があったので、メアリーとしては「メアリー+ロミオでフィニッシュ、ズリエルとヘイタロウが蘇生して4人勝利」というルートは描けた事になる。

 でもロミオはメアリーに絆を撃ってないので、当然メアリー路線には乗れない。でも真向から対立したり裏切ったりするわけにもいかない。なので、「グスタフに睨まれており、グスタフの意向に従わざるを得ない」事にした。そして、グスタフを懐柔しメアリーに手出しさせないように努力していると伝えた。

 ここ、感想戦の際メアリーの中の人に「どうしてメアリーの味方になるフリをして情報引き出さなかったのか」と聞かれたのだけど、理由は「メアリーと完全敵対しない為」だった。味方のフリをして情報を引き出してから裏切ると、メアリーの性格からして「ロミオ絶対殺すマン」になる可能性がある。それは絶対に避けたかった。

 また、この時点で先の展開が読めないので保険でしかないのだが、もし今後「ロミオがメアリーの票を必要とする」時が来た時に、手を取る選択肢を残したかった。

 結局メアリーには見限られ、ロミオを捨てるコースに進まれるのだけど、半日ほどはロミオと生きる道を考えてくれたようだし、戦術としては正しかったと今も思っている。 

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 ちなみに、将来メアリーと手を組む可能性は、これを気にするくらいには考えていた。我ながらちょっと言い方がアレだけど……


・遥香攻略

 グスタフ、葵、ロミオ、遥香でゴールを目指すのが本命となったので、遥香を口説かなければならない。前日告白を直前でやめているが、それはそれ。状況が変わったのだから、シレっと口説きに行こう。ここは重要攻略ポイントだ。

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 なんだか恨み言を言われたが、遥香の本命がオトサカなんて本当に知らなかったし、気にせず交渉を進める。ここは押しの一手だ。

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 というわけで、こちらの情報を伝えつつ、なし崩しに協力体制に持ち込み始める。現実的に「協力出来る形」である事は、強いはずだ。この後チトフ半狼情報を遥香がツールで確認する等、情報共有をしっかりしていく事が出来た。

 遥香票は、葵がきっちり掴んでいるように見えたので、ヘイタロウ吊り6票は万全に思えた。実際は揺れたりもしていたらしいが、無事6票はヘイタロウへと投票された。が、4日目の幕開けはそれだけでは済まなかった。


・波乱の4日目幕開け

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 ヘイタロウを吊る事が出来た。襲撃も予定通りカルヴィン、ズリエルに通った。そして露蝶は溶けた。(カルヴィンの占いかと思ったが、メアリーの占いだった)しかし、一匹狼グスタフが死亡。そしてズリエルが蘇生した。マジか。そして、聞いていた葵の殺害ツールは発動する様子がなかった。

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 葵のツールはどうやら発動に失敗したらしい。そして、残る犯人は自分のみ。これは、自分が吊られて終了するコースもあり得る。色々考えなくてはならない。


・状況整理

 この時点で生存者は遥香(A)、葵(5)、メアリー(6)、チトフ(9)、ロミオ(10)、ズリエル(J)の6名。

遥香:ロミオを吊れば勝利条件は達成するのでロミオを吊る可能性高。KQが生存してるとNG。

メアリー:生き抜けば勝利だからロミオを吊る可能性高。KQが生存してるとNG。

ズリエル:葵が生き残れば勝ちなのでロミオを吊る可能性高。KQが生存していてもOK。

チトフ:自分以外に奇数2人生存なら、今ロミオを吊ると遥香(A)、葵(5)、ズリエル(J)で奇数3人となり条件未達。今日ロミオを吊るわけにはいかないはず。

葵:ズリエルが生きていると負け、ツール発動失敗したので遥香が死んでも負け。今日ロミオを吊るわけにはいかない。

 というわけで、進むべき方向は「葵、チトフと組んでズリエルを吊る」が本線。ちなみにここで葵の条件を「素数3名以上の死亡」と緩く流していた布石が効いた。メアリー、ズリエル、遥香はロミオ吊りで葵も勝てると思っていたのだ。もしそうなら、今日はロミオ吊りで動かなかっただろう。でも、そうではない。チャンスはまだあるのだ、諦めてはいけない。


・遥香取り込みの可能性

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 遥香との会話で遥香票も取り込めそうな気配を感じた。遥香が乗れる状況さえ作れれば、遥香票も取り込んで、ランダムではなく確定で吊りを逃れる事が出来るはずだ。


・落ち込む葵

 葵は自身のミスで殺害ツール不発に終わった事を気に病み、滅茶苦茶落ち込んでいた。

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 葵が勝ちを目指してくれないとロミオの勝機も本当になくなってしまうので、ここまで隠してきた真実の条件を伝える事にする。

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 遥香にも葵が生きていないとダメな事を伝え、「自分の勝機はもうキツイけど葵に勝たせたいんだ」と殊勝な事を言ってみる。感情的にはズリエルを吊りたいと言っていた遥香を、さらに取り込みにかかる。


・戦術検討

 ズリエルが吊れるとする。じゃあ、誰を喰ってどう進むべきか?

 最終的な自分の勝機は「ロミオ・葵のみでフィニッシュし、葵を生存敗北させて自分だけが生き残る」ルートしかないと思われた。「エピローグ突入時に葵が生きていればいい」条件は、この時点でも誰にも内緒にしていたのだ。

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 メアリー喰いはダメ。チトフを覚醒させるしかない。

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 ズリエル吊りからチトフを襲撃して犯人覚醒させた場合、「チトフが自分以外の奇数2人を生き残らせる道がない」状態になって、チトフ爆死するのではないかと予想。メアリー、遥香、葵、ロミオの状態から遥香のKQ疑惑を突きつけてメアリーに遥香を吊ってもらう。これが通ればランダムでいけるはず。

 ちなみに「葵君誑かせるか?」は、「葵が罪悪感からロミオ勝ちの為に遥香に投票してくれる可能性」の事。現実的では無いが、可能性が0ではない以上、思考から捨てるわけにもいかなかった。流石にそれを自分から頼むつもりは無かったが。


・メアリーとヨリを戻す画策

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 メアリーに協力を求める可能性が存在するなら、メアリーとの関係を修復しておく必要がある。こちらを吊るつもりであろうメアリーに、ずうずうしくフレンドリーに対応する事で、関係性をふんわりと良化させていく。

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 そうして、最終的には「もし明日があれば話くらいは聞いてもらえる」くらいの状態に持って行けた気はしている。


・チトフの殺害ツール 

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 戦術を考え続けて、この可能性にたどり着いた。そして、チトフに確認すると、彼は殺害ツールを持っていた!よし、このルートならズリエル吊り4票固めて進む事が出来る!

 チトフがKQなら負けてしまうが、自分が吊られたら絶対負けなのだ。チトフがKQじゃない可能性に賭けてこのルートを選ぶのが、勝ちを目指すには一番現実的だった。

 葵、遥香、チトフと話し合い、メアリーに殺害ツールを使う事で方針は固まる。が、メアリーの識別コードが分からない。メアリーは「トローネ」という識別コードを自称していたが、それは偽コードだったようだ。

 仕方がないので、トローネから本物のコードを推察して殺害を試みる事とする。失敗したら最初のメアリー誑かしプランに移行するだけだ。

 そして運命の朝を迎える。


・5日目・運命の日、そして決着

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4票獲得は出来た、ズリエルを吊れた。メアリーが死ねばゲームセット。生きていれば、薄い可能性を目指して色々策動する必要がある。が……

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 よおおおおし!ゲームセット!!!これでこの日は形式的な最終日だ。KQが生きていたら死ぬツールが発動する気配もない。あのツールが発動するのはこの日だと思っていたので、4人で勝った。そう思っていたが……

 翌日、チトフKQが生存している事により遥香、葵、ロミオが死亡し、チトフの勝利と相成った。


・総括

 最終的に敗北はしたものの、ロミオとしてとった戦術はおおよそ間違っていなかったと思っている。襲撃制限を早々に解除してノーマル狼の襲撃を完全独占出来た事も良かったし、投票も常に勝ちの側につけていた。

 葵を選ぶかメアリーを選ぶかの絆選択についても、やはり葵を選ぶ方が正解だったと思う。メアリーについてもオトサカ殺しを恨んだヘイタロウに殺される未来しか見えない。

 これだけの高火力構成で砲撃を掻い潜り最終日まで生き残って、自分が考える陣形でゴールに持ち込んだ事には満足している。

 チトフのケアは葵のツールが成功した世界線ならいけたはずだし、そうでない現実の世界線でロミオが主導でチトフ吊りにもっていくのは難しかった気がする。4日目の段階でそれを主張しても、ロミオが吊られたくなくてそう主張してるだけと判断され、ロミオ吊りに倒れた可能性が高そうだ。

 勝利したチトフは「KQの臭い」を感じさせないのが凄いと思った。初参加でKQ勝ちは快挙なので、これからも是非KQ界を盛り上げてほしい!

 なお、KQ村は一期一会。この記録は「DeCTにおいてロミオがこうし考えた」という物であり、異なる村の異なるキャラで自分がどのように考えるかは、全くの未知数である。それがまたKQ村の魅力なのである。

 おしまい。

 

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