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機械音声はメンタルに悪い?— 論文が証明

「ゆっくり」や「ずんだもん」などの機械音声をよく聞いている方はメンタルに悪影響を及ぼしている可能性があります。

実は、このテーマについて11年前に発表された論文が存在します。
今回は、その論文の要点と機械音声の影響について詳しく見ていきましょう。

直感的な違和感

私たちが機械音声を聞くと、なぜか違和感を覚えることがあります。
それは機械音声が感情をうまく伝えられないためです。
人間の声は、感情や意図を豊かに表現するツールです。

しかし、機械音声はそのニュアンスを欠いています。
例えば友人と会話をする際、声のトーンやリズムから相手の感情を読み取ることができますが、機械音声ではその微妙な違いが感じられないことが多いです。

僕自身、声に対して敏感な性格なのかもしれませんが、機械音声を聞くとどうしても不快感を覚えることがあります。
これは無意識に作り声をしてそれを聞き続けるとストレスを感じるのと同じ理屈でしょう。
実際に機械音声がメンタルにどのような影響を与えるかを科学的に検証した論文があります。

論文の要約

結論
機械音声を聴くことで、ストレスを示す脳波が増加することが確認されました。この発見は、機械音声が人間のメンタルに与える影響を科学的に裏付けています。

実験方法
20代の男女6名を対象に、肉声と機械音声による質疑応答を行いました。
この実験では、被験者がどのように反応するかを観察するために、肉声と機械音声の両方を使用しました。

結果
実験の結果、ベータ波の増加が観察されました。
ベータ波は一般にストレスや不安と関連しています。
このため、機械音声を聴くことでストレスが増加する可能性があると推測されました。

この結果を聞いて、僕は非常に納得しました。
僕たちが日常的に感じる違和感やストレスが、科学的に証明されたことは非常に興味深いです。
特に直感的に感じていたことが実際のデータで裏付けられると、その信憑性が一層高まります。

機械音声の使用とその影響

現代社会では、機械音声がますます一般的になっています。
ナビゲーションシステム、カスタマーサービス、そしてエンターテインメントなど、様々な場面で機械音声が利用されています。
しかし、この研究結果を踏まえると、機械音声の長時間使用には注意が必要かもしれません。

例えば、長時間にわたって機械音声を聞くことが無意識のうちに僕たちのストレスレベルを上昇させる可能性があるんです。
これを避けるためには、可能な限り人間の声を使用することが推奨されます。
特に重要なコミュニケーションやメンタルヘルスに関わる場面では、肉声の方が適しているでしょう。

結論

機械音声がメンタルに与える影響についての研究は、僕たちにとって非常に示唆に富むものです。
日常生活で機械音声を多用することの影響を理解し、適切に対処することが重要です。
直感的に感じる違和感やストレスが、実際に科学的に証明されていることは非常に興味深く、これからの技術開発や使用法にも大きな影響を与えるでしょう。

元の論文についてもっと詳しく知りたい方は、こちらのリンクを参考にしてください。

感情を伴わない機械音声が、僕たちのメンタルにどのような影響を与えるかについてのこの研究は、音声の質や表現の重要性を再確認させてくれます。

日常的にゆっくりやずんだもんを聞いてしまっている方は一度機械音声から離れてみるのも良いかも知れませんね。

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