見出し画像

イタリア産・新オリーブオイル「ノヴェッロ」入荷!

この時期の風物詩・イタリア産・新オリーブオイル「ノヴェッロ(Novello)」が入荷しました!

イタリア語で「新しい」と言う意味の、「ノヴェッロ」
今秋、収穫されたばかりのオリーブの実を、ギュッと絞ってボトリングした、フレッシュ感溢れるオイルです。

ただ、毎年のように、手元に届くまでは、ハラハラ、ドキドキ…。
秋の収穫から、数か月で造られて、イタリアから輸入されるオイルなので、天候による収穫時期の遅れや、作業・発送の遅れ。
税関で、思いのほか時間が掛かったりと、輸入メーカーさんも、胃が痛くなることが常の商品。
無事、届いて、ホッとしています。

簡単に、この2社のオリーブオイル・ノヴェッロについて説明します。

もちろん、他社でも、新オリーブオイルは造られています。
オリーブオイルが変わると、同じお料理でも、ググっと味わいが変わる。
この時期ならではの、オイルの味わいを、是非、楽しまれてはいかがでしょうか。

画像4

新オリーブオイル「ノヴェッロ(Novello)」

******************

【アルドイーノ社(写真・左)】

1870年に、北イタリアのリグーリア州にある街・インペリア(Inperia)で創業した小規模ですが、イタリアでも有名なメーカーです。

通称「金ラベル」と呼ばれるアルドイーノ社のオリーブオイル。
特徴としては、黄金色で、とにかくマイルド。
「ノヴェッロ」も、然りで、そのマイルドさに、採れたてホヤホヤのフレッシュ感がプラスされて、さらに美味。
その、「オイルらしい」トロっとした風味と味わいのファンは、日本にも多くいらっしゃいます。

リグーリア州と言えば、州都のジェノヴァ(Genova)の名物パスタがあります。
バジル(Basilico)をたっぷり使ったジェノヴェーゼソースのパスタ(Pasta al pesto /  Pasta alla salsa genovese)。
教室でも、何度かご紹介して、大人気のソースです。

画像1

ジェノヴァ風リングイネ (Linguine al pesto)
<2006年6月ご紹介>

太陽が燦々と降り注ぐ初夏から、バジルの葉が、生き生きと育つ季節に食べられるパスタで、茹でたじゃがいもと三度豆と合わせるのが定番です。
ジェノヴェーゼソースが濃厚なので、トマトを添えてさっぱりと食べたり、魚介類を加えたりもします。

このソースには、たっぷりの生食用オリーブオイルが使われるのですが、
このアルドイーノ社のオイルを使うと、その美味しさが、さらにアップ!
バジルと相性が良いのでしょうね。

少しお値段は張りますが、通常オイル「金ラベル」も、そして、この「ノヴェッロ」も人気なのが、味見をすると分かります。

******************

【ピエトロ・コリチェッリ社(写真・中央&右)】

中部イタリアのウンブリア州にある街・スポレート(Spoleto)郊外にあるオイルメーカーで、この「ノヴェッロ」も、人気のオイルです。

ウンブリア州は、オリーブオイルの名産地のひとつ。
この「ノヴェッロ」は、まるで青リンゴのような爽やかでフルーティな味わいです。
さらに青々としたフレッシュ感もあります。

海に面していないウンブリア州。
肉類、ジビエ等を、多く食べる地域ですが、州の北西に
滋賀県にある琵琶湖をイメージさせるトラジメーノ湖(Lago di Tragimeno)もあるので、川魚、湖魚…、鯉や鱒、鰻も食べられるんですよ。
(まさに、琵琶湖のよう…)

ウンブリア州で食べたお料理を、ちょこっとご紹介。
(また、ウンブリア州旅行記は、後日、改めて連載します)

画像3

猪の煮込み(Stufato di cinghiale)
< スポレートにて >

画像4

鰻とローリエの串焼き(Spiedino di anguilla e alloro)
<トラジメーノ湖畔にて>

これらのお料理にも、青リンゴのようなフルーティな味わいのオイルが良く合います。

イタリアを訪れる度に、料理や食材の、現地ならではの情報・知識が学べます。
その知識の「点」と「点」が積み重ねられると、繋がっていき、「線」になり、「あ、あれは、この事だったんだ…」と、すとん!と、腑に落ちる事が多々あります。
その瞬間が、堪らなくが嬉しくなるんです。

まだまだ知らないことも沢山!
だから、止められない「食の探求」です。

******************

【オイルメーカー情報】
☆アルドイーノ社(Ardoino)

☆ピエトロ・コリチェッリ社(Pietro Coricelli)



お読み頂き、ありがとうございます。 サポート頂ければ、心強いです。