メジャーとかインディーとかやかましいわ

「新日はメジャー、他の団体はみなインディー」と言う声をたまに聴く。
そういう人が物差しにしているのは、大体「売上」と「集客」だ。
確かに物差しとしてわかりやすいし、数値だから比較しやすい要素だ。
ただ、「30センチとか小さい定規(プロレス市場)」で測るのか、
「10メートルとか大きい巻尺(一般市場、世間)」で測るのか、
物差しのサイズで見方は大きく変わる。

日本で一番売上高のある団体は新日本だと思うけど、売上高は50億ぐらい。
一般的に売上高でセグメント分けをする場合、
50億以下を中小企業とするケースが多いから、新日本は中小企業。
つまり、一般市場では日本の全てのプロレス団体は「中小企業」という
セグメントの中にいると考えても良いだろう。

1興行あたりの集客は、一番多そうな新日本プロレスでも平均3千人ぐらい。
Jリーグ(1部)なら1試合あたり平均1.5万人ぐらいで、
プロ野球なら1試合あたり平均2万人ぐらい。
スポーツ集客セグメントの分け方は正直わからないけど、
僕がセグメント分けするなら、日本の全てのプロレス団体は
「5000人以下のイベント」という感じだろうか。

という風に、日本のプロレス市場を一般的な視点で見た場合は、
「全団体同じセグメント」と言っても良いと思う。
そんなどんぐりの背比べの状況で「〇〇がメジャー」とか言われても
「メジャーって言葉の意味わかってます?」と言いたくなる。
「〇〇がメジャー、△△がインディー」なんて平成の遺物みたいな
視野の狭いワードはそろそろ封印しても良いんじゃないかな。。。

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