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ザ ・ミル(1992)
ザ ・ミル
原題:THE MILL
製作国:イギリス/上映時間:8分
監督 、脚本:ペトラ・フリーマン
日本未公開アニメ
◎自閉的幻想アニメ
イギリス製の傑作短編アニメ
物語らしい物語は存在しない
一人の自閉症じみた少女が精神世界を彷徨う無声アニメ
引っ掻き回るようなノイズ音楽、陰鬱なモノクロ世界が延々と続くアニメーション
監督はペトラフリーマンという女性アニメ作家
観るととんでもなく暗い気分になること間違いなし!😂
しかしなぜそんな気分になるのか説明はできない
薄暗い悪夢が淡々と続く究極にまで抽象的なアニメ
だから今回はアニメの解説はせずイマジネーションをそのまま直で垂れ流し!
この悪夢世界についていけるでしょうか…?
◎黒ずくめの少女
めっちゃ荒れた鉛色の海
そこを黄色い帆船が走る
場面は変わり、組まれた白い腕の間から黒ずくめの少女が現れる
その少女の服のほつれた糸が扉になり中から蜂が飛んでくる
◎ブランコと黒い箱
椅子のある曇り切った世界から場面は一転して
真っ白な砂場のような場所で座る少女
すると目の前にブランコのようなものが出現し…
地下から黒い箱が引き上げられる
少女はその箱の中に吸い込まれてしまう😱
少女が1匹の蜂を放ち、蜂は巣へ…
大群の蜂が出現し、少女も巣箱へ吸い込まれる
真っ暗闇の中、ロープが2本降りてきて少女は再び地上へ引き上げられる
謎の女性が出現し、青い液体を器に注ぐ
擦ったマッチを中に入れると周りが急に明るくなる
◎謎の蜂飼い男
少女が椅子に座っていると赤い布がかぶさり
それを蜂の大群が呑み込む
その赤いカーテンから少女を救出したのは謎の蜂飼い男
男は蜂の巣箱を手入れすると去っていく
少女はその男を追いかけるが追いつけず…
◎謎の森
円盤がついた紐が沢山ぶら下がっている森の場面へ…
少女はその1本をひっぱる
少女はその紐を持ち、糸細工のベールをくぐる
(なんかさっきの蜂飼い男っぽい?)
少女が歩き四角い家を覗くと
中には白い虫がいて少女に白い円盤をプレゼントする
◎謎の円錐と蜂の少年
少女が円盤をかざし、円錐型に変形する円盤
そこに謎の少年が出現する
その黒ずくめの少年と少女は出会い
二人は手を取り踊る
二人は糸のノイズの中に消えていく
場面は変わり
殺風景な森の中、シーソーで遊ぶ少女と少年
二人が遊ぶシーンが続きフェードアウトして
終わり
◎ノイズだらけの世界
要約すると孤独な少女が友達を見つける物語
筋だけ辿ると
意外と不気味ではない!?(倒錯)
むしろ幼少期の孤独さや郷愁さ、ノスタルジックな世界観に共感できる
抽象的なのに作者の作りたいテーマが分かりやすくて理解できそう
恐ろしく感じるのは最初書いたとおり
『ノイズのような音やBGM』にあるんじゃないか?と…
(でもこのノイズやグロテスクさがなかったらここまで好きになれてないと思った)
個人的には凄く好きな傑作カルトアニメだと思う
人には中々勧めることはできないけどね…😅
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