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#5 マンガ:「駅前の歩き方」

【お勧めの人】:40~50歳代で、バブルを経験している人。

書籍ではなく、マンガですが。

駅前の歩き方は1999-2005年まで連載されていたマンガ。小説作家と編集者が、取材に訪れた地で、現に生きている人々が食べているローカルフードを「常食」と呼び、その文化をちょっとだけ考察するお話です。

当時の日本にありそうな地元を捨てて東京に出て行った人々の物語から、うまいこと常食にたどり着きます。長野のローメン、埼玉のゼリーフライなど、私は全く知りませんが、地元の人には懐かしい味なのでしょうか?

ちなみに、instaでチェックしたら、ローメンはお店によってかなりバリュエーションがあるラーメンとも焼きそばとも違う食べ物のようで、「みなさん、いつもお食べになられているのかしら?素敵!」と思ってしまいました。

ちなみに、ゼリーフライは、「文字通り、ゼリーのフライ」かと思いましたが、おからにジャガイモを少し混ぜたものを素揚げしたおやつでした。

こちらは、作り方をyoutubeでチェックしてみましたが、マンガで読んだ通りのおからにジャガイモを少し混ぜたものを素揚げしたおやつでした。

文字通りの食べ物ですけど、北海道にはイモもちやジャガイモにバターと砂糖をのせて食べたりもするので、コンセプトは似ています。

私が昔住んでいた盛岡には、ローメンっぽいものとしては、じゃじゃ麺と冷麺がありました。まあ、常食といっても良いでしょう。白龍(パイロン)のじゃじゃ麺が有名で、肉みそが載ったきしめんのような麺にお好みで酢をかけて食べます。麺を食べたあとは、少しだけ残した肉みそにスープを次いでもらって飲むと。そんな感じの食べ物だった気がします。

あ、生卵もいれてたかな?

冷麺は焼き肉屋に必ずあります。飲んだ後やランチで食べたりするのですが、透明の腰のある麺に、牛骨スープとキムチ、辛みを和らげるためにキュウリ、ゆで卵、リンゴ、スイカなどが入ってた気がします。

あ、梨バージョンもあった。

まあ、20年前なので記憶もあいまいです。

まだ日本の人口もそれほど少なくなっていなかった時代でした。

そうなんですよ、この「駅前の歩き方」は、食べ物から昔を思い出させることが目的かもしれませんと思うくらいゆるいんです。

読むと、とても懐かしい感じがするのです。

私は子どもの頃にバブルを経験しているので、日本に勢いがあった時代を知っていますが、昔を思い出します。

大学浪人していたころは、両国予備校に行っていました。当時は、テレビで見る力士がコンビニで立ち読みをしているような時代でした。なので、食堂に食事に入ると、力士たちが大勢食事していたんです。

その、食べる量たるやですよ。

大盛りの上の特大ってやつにさらに、ご飯茶碗一膳乗せた天丼を食べてて足りなそうにしてました。両国はそんな力士と距離の近い街でしたが、今は地価の高騰から相撲部屋が、出て行ってしまい、ほとんど残っていません。

久しぶりに両国に行っても、以前にあった相撲部屋や古い戸建ての家は姿を消し、マンションばっかりになってました。

日本中どこも同じ風景ですね。

話は変わりますが、私が子どもの頃は、それなりに裕福でした。

両親は会社を所有していたので、とても忙しいものでした。なので、小学生の時の食事は、レストランに入ってツケもしくは自分で出前をとって食事。または家政婦さん?メイドさん?違いが分かんないですけど、彼女たちが僕ら兄弟の世話をしてくれていました。で、作ってくれた食事を兄弟だけ、もしくは1人で食べていました。

たまに、家族で食事をする時には、夕食は焼肉か寿司、当時出来始めていたファミリーレストラン(くらいしか夜は開いてない)でした。

小学生でツケってすごい気がするかもしれませんけど、要は誰も面倒見れないから自分で何とかしなさいってことですから。出前だって、単なる近所の食事をデリバリーですから。当時は、コンビニもほとんどなかったですし。

つまんないんですよ、子どもが一人で食事するのって。慣れてたので寂しくもなかったですけど、幼稚園の頃には、すでに食事の時間は楽しくはなかったです。

なので、幼稚園の頃には自分で食事をつくることを覚えました。卵焼きとか豚汁とかラーメンとか簡単なものですけど。「こまったさんのオムレツ」の世界観が好きで、本を見ながら作ってました。

本を読んでると、自由な世界が広がっていて、楽しかったんですよね。だから、本は沢山読んでました。医者になるような人だから、本が好きだなんて美談じゃなくて、友達と遊ばない日は家に誰もいないから、本だけが自由になれる世界だっただけなんですけどね。

他の家庭も同じなんだろうと思って話すと、「それ、幼稚園児には結構過酷ですよ」と言われることがあります。医者仲間だと、小学生くらいには習い事にタクシー使って一人で行ってたなんてことも結構ありますけど、これもあなたの面倒見れないから自分で何とかしなさいってことですから。

そんな私の「常食」は、なんだろうと考えました。

特にないですね(笑)

友人と集まると食べるもの、家族が集まったら食べるもの・・・ないですね(笑)

多様な食事、つまり文化を受け入れていることが、私の「常食」なのかもしれません。

さて、うちの子ども達はなんと言うでしょうか(笑)


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