見出し画像

漢文法基礎? 増進会? 

じろうくん 何考えてるの!何この漢文法基礎。

確かに漢文の勉強にはなるわよ。
漢文法基礎? 増進会? 学習参考書のふりして、何よこれ?

じろうくん、何考えているの?
この増補版の最後の部分を読ませるために、私にこれを貸したんだよね。

いいわよ、付き合ってあげる。えっちな漢文


山陰公主淫恣。悦猪彦回、以白帝。帝召彦回上閣宿十日。
公主夜就之、備見逼迫。彦回整身而立、從夕至曉、略不移誌。
公主謂曰「君須髯如戟、何無丈夫意。」彦回曰、回雖不敏、何敢首為亂


私の訓読みはこうよ。

山陰公主(お姫様)は色事が好きな人でした。
特に猪彦回という男が気に入って、父である帝に言ってお願いしました。帝は彦回を傍に召し出して、帝の傍の警備のための宿直を10日間命じました。

公主は毎夜、彼のそばまで、迫りました。しかし彦回は夕方から朝まで直立したままで、気持ちを少しも移さず、誘惑されませんでした。

公主は、「あなたのあご髯は戟のようにぴんと張っているのに、あなたの男心はどこにあるの?」と聞くと彦回は答えました。

「わたくしは不器用で田舎者でございますが、どうしてこの、戟であなたを殺せましょう」

これぐらい、平気よ。

じゃあ、次の課題はじろうくんが私のために訳してね。
でもこれが書かれたのって、南宋なのね。しかも通鑑紀事本末。ちゃんとした歴史書でこの内容って、昔の中国ってすっごいオープンだったのね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?