チューリップの華々しさ
チューリップ(Tulip); ユリ科
1970年までは、“ぼたんゆり”という和名だったが、現在では“鬱金香”というそうだ。
普段は、幾つかの茎に枝分かれし、また密集して生息するため、愛らしい出で立ちをしている。
しかし、今朝見かけたチューリップは、一輪だけ広い草原に咲いていた。
段々と温度を上げる陽光に照らされ、草原はいつもより黄金に輝く。
また、チューリップの赤は魔力的な華々しさを兼ね備えていた。
なんだ。意外と大人びて美しい花じゃないか。
チューリップといえば、幼稚園児がお絵描きをするときの定番だ。
「咲いた。咲いた。チューリップの花が。赤、白、黄色、綺麗だな。」という歌も有名だろう。
私たちは大人になっても、チューリップを鑑賞して出る感想が、幼少のままではないだろうか。
いつまでもチューリップは「可愛い花。女の子。赤、白、黄色。」なのだろうか。
カッコいい一面に気付けない貧相なレッテルで見てはいないか。
もしかしたら、世界を、ただ一面的に見てはいないか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?