一瞬

春の息吹が地上を覆う

冬が、温かい眼差しによって命を奪われた

夏への予感を、期待させる

秋の麗しい思い出を忘れる事に成功した


澄んだ碧色の大気圏と

純度百度の新鮮さで満たされた空気

真空の中で、小鳥の声は僕を無視して通過していく


人間から見たら季節の変わり目のこの瞬間も

私達以外から見ればいつも通りの日常

この刹那を感じる事によってのみ、生命の存在を許される

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