相手に「配慮」することと、「妥協」することは違う
きのう、中川政七商店代表の、中川淳さんのトークイベントに行ってきました。開催は、先日取材をさせていただいた手紙社さんにて。相も変わらず素敵なお店でした。
中川さんの考え方は、サイボウズの企業ブランディングでも、とても参考にさせていただいているそうです。なので、ご本人から直接お話が聞けるということで、申し込みした時から楽しみにしていました。(わくわく)
結論、今日1日で、中川さんの大ファンになりました。
ブランディングとは何か、という点と、明日から活かせそうなお仕事のTIPS、という2点について、備忘録。
ブランディングとは ----
・物が売れる要因は、「人=4、物=3、見せ方=3」
物が売れるには、誰が売るか、何を売るか、どうやって売るかの3つの要素がある。ブランディングが関係するのは主に「見せ方」。商品に下駄を履かせてあげる。
・「ブランドがある状態」とは、「何もしなくても勝手に物が売れていく状態」
ブランド化されれば、広告などで宣伝をしなくても、自然に売れていく。
・「ハリボテのビジョン」はブランドには不必要
ビジョンには2種類ある。「ハリボテのビジョン」と、「そうでないビジョン」。この2つの差は、ビジョンと自分たちのやっていることが本当につながっているか?という点にある。
たとえば、「世界平和に貢献する」というビジョンの会社が、ネジを作っていると、違和感がある。違和感があるビジョンにはなってはいけない。
ちなみに中川政七商店さんのビジョンは「日本の工芸を元気にする」こと。かっこいい。
・社員全員が「日本一の城を作ってるんや」と言える状態を目指す
大阪城の石垣の例え話。
大阪城を作るために、石垣の石を積んでいる2つのチームに「何をしているのか?」と質問した時、1つ目のチームは「石を積んでるんや」と答え、2つ目のチームは「日本一の城を作ってるんや」と答えたそう。
ビジョンある会社とは、「日本一の城を作ってるんや」と社員全員が答えられる会社のこと。
明日から活かせそう ---
・人に何かを伝える時には、2つのことを大切にする
人に何かを伝えたり、お願いしたりする時は、①伝えるべきことを整理することと、②それを正しく伝えることが大切。
中川さんは、普段経営者向けのセミナーなどで講師をされているそうですが、今回は手紙社さんのイベントに来る層を考え、伝え方をいつもと変えられたそうです。同じことを伝えていても、伝え方次第で100にも0にもなるんですね、、
・相手に「配慮」することと「妥協」することは違う
何かをお願いする時、配慮することは大切。だけど、配慮と妥協を一緒にしてはいけない。相手の立場に立ってコミュニケーションする。
中川さん、お話の内容はもちろんのこと、関西弁のユーモラスな話し方や例え話のお上手さ、柔らかい雰囲気などなど、人として、本当に本当に素敵な方だと思いました。行ってよかったなー。
イベントの手土産として、鹿せんべいをいただきました( •̀ .̫ •́ )✧
ありがとうございます。ちょっと疲れた日にちょっといいビールを買おうと思います。