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ユーチューバ―GUCHIKINの川崎感について書こうという意思が8時間前まであったよっていう話(微改稿)

タイトルになんとなく「川崎生まれ(最初のタイトル案が「川崎生まれのユーチューバーGUCHIKIN徹底解剖するための話」とかなんとかだった名残です。その後変更)」とか書いてしまったけど、よく考えるまでもなく、川崎はまったく関係ない。

グチキンは(たぶん、というか絶対)川崎生まれではないだろうし、そのことを以てこの記事が、ひいては僕が、まったく信用するにあたいしない人間だと誹謗されても仕方が無い。でも僕はGUCHIKINの魅力とか良さとかエモさとかかっこよさとか、ダメさとかオモシロクなさとか仕事っぷりとか動画としてのクオリティとか、いろいろひっくるめて伝えられる詞が「川崎感」しかなかったんだ。語彙不足にも程がある。

これは「佐倉」でも「弘前」でも「大門」(名古屋)でも代替できるかもしれない。でも僕は佐倉も弘前も大門もよく知らない。川崎もよくは知らない。でも大門よりかは川崎のことは知っている。

それぐらいの知識しかないけれど、GUCHIKINの動画についてならそれぐらいのことは書けそうだった。そういうわけで、昨日グチキンについてちょこっとだけ何かを書きたいと思ったのだけれど、ついうっかり31歳になったアパレル系外資で働く豪遊癖と蕩尽癖が抜けない消費社会の権化にして、東京ライフスタイルのあこがれの的だった綾尊師について書いてしまっていたのだった。いや、これはどうでもよいか、

GUCHIKINとは誰か。

GUCHIKIN(以下、グチキンとカタカナにします。でもさっきもグチキンってカタカナで書いた気がする)はKAI-YOUのライターであるコダック川口さんのYOUTUBE Name。挙げている動画はおおむねKAI-YOUで取材した記録と、社内でのほんわか映像で構成される。現在の動画数は12本が登録済で一本ずつ、かなり丁寧に編集を入れているので「悪くないペース」といってもいいだろうと思う。

フェイスブックにページがある。ユーチューブにもチャンネルがあるけれど、ぶんFBのほうが見やすいし、写真も上がってるのでよさがある。動画も全体として見やすく収まっている。ややMONSTER(栄養ドリンク)飲み過ぎなのが心配になる。

ただ、同社には先達として、ニコ生主でゲーム実況者の「よしだ」がいるので、そのようつべ版だと言えば一応わかりやすい。ただ、コンテンツの指向は大きく異なる。

最近忙しいらしくて、どちらも動画や生放送の更新頻度は以前より低くなってしまったけれど、深夜に仕事をする事が多かった僕は、よしだによるゲーム実況をよく見ていた。でも、7年ぐらい前は会社のキャラクターとしてユーチューバーなり生主なりをやろうというケースはほとんどなかったように記憶する。でもここ数年、業種を問わず、ユーチューブをメディアツールとしてがんがん使うようになってきた。

そういう時代でそういう状況だった。それでも「よしだ」はたしかに、仕事としてのニコ生主という意味では先駆者の一人だったと思う。

で、なぜよしだについてではなくグチキンなのか。それについてはまず、よしだがいかにかわいいかという話から始めるべきだろう。

よしだのかわいさを吉祥寺のクッソシャレオツカフェからお届けする。

今吉祥寺のクッソしゃれオツなカフェでネットにつなげない為、いまから書くのは31歳の記憶力に頼った記述だ。誤りはかなりあるだろう。もしかしたら全部間違っているかもしれない。でも書く。

よしだは主にKAI-YOUチャンネル(有料版もあり)を中心に活躍するゲーム実況主。主にホラーゲームを中心に実況しており、最初の頃の代表的な実況はOUTLASTだったかなと記憶する。「ライターとしてだけではなく、視聴者とふれあいたい」という思いから始めたゲーム実況(ブログ参照)だったけれど、それはなかなかいい試みだった。

この頃はまだ無料版のキャプチャソフトを利用していて、見ていてもそれなりにストレスがあった。その後、7万円ぐらいするキャプチャソフトや撮影機材をボーナスで自腹購入。そののち、外にでかけてGoogleのイングレスの実況などもしていた(これは余りうまく行かなかった)。そののちバイオハザード(たぶんバイオのシリーズがよしだ実況では一番多い)、サイコブレイク、サイレンなどのシリーズといった、いわゆるサイコホラー系実況を中心に展開。すべて生放送で動画はあげないというスタイルもはっきりしていていて、生主として地位を確立、バイオの実況後、ニコニコのイベントなどの取材をこなすうちにじょじょに注目されるようになる。

ついた二つ名が「迷子のプロ」(プロ迷子)。探索系アドベンチャーではかなりの割合で同じ箇所を調べる癖があるためゲームに詰まりやすく、混乱しきりのよしだを視聴者がヒントを与えて進ませるという実況スタイルが定着していくことになる。

当人はかなりゲームがうまいと思れど、能ある鷹は爪を隠すわけだ。

実況を開始してから約半年後、仕事が忙しくなってきたのか、せっかく始めた有料版のブログ記事も滞りがちになった(そうだ)。僕は有料会員ではないのでこれについてはなんとも言えない。有料版では「よしよし放送」とか「ふれあい放送」といって、会員諸氏とアイデアを出し合ったりいろんなことをしていた。

よしだゲーム実況の魅力

 よしだゲーム実況の魅力はいくつかある。他の実況主と明確に違うのは「仕事としてニコ生をします!」という宣言の思い切りだった。これはかなり好意的に受け取られたと見て良い。ゲストも豪華だしイベントもいろいろとあったり、ゲーム実況としてはなかなか起伏に富んでいた(女装したりもしていた)。

 彼自身、人間的な魅力――パーソナリティにも恵まれていた。必ずしもトークがめちゃくちゃうまいとか、ゲームの進め方に味があるといったタイプではなかったけれど、丁寧にコメントを拾っていく姿勢や、気合いをいれてゲームをやろうという前向きな気概(これは漸次培われていったものだ)は見ていて非常に「気持ちよいな」という感じがあった。

 それに、容姿もかわいらしかった。身長は低く、子供のような無邪気さがあり、そのわりにはオラオラ系の言葉遣いのギャップがたまらない、と21歳の女子大生から一時間半ぐらい聞かされたことがある。英検一級の英語力を駆使したようなしていないようなトークもギャップがある。実際みるとけっこう味のある人で、なかなかかっこいいとも思う。

 こうして、よしだはニコ生ゲーム実況界隈である程度の認知と人気を得るに至り、もこうや宮助といった人気の主との企画も記憶に新しい。

よしだ実況を安心してみられるのは、これらのよさが、かれの自然な振舞いから生まれるものだからだ。もちろん人生いきてりゃいやなことも楽しいこともあるだろうし、もしかしたら仕事でいやな思いもしているのかもしれない(わからないけど)。それでも、楽しそうにゲームを遊んで、楽しそうにしている姿は意外なほどたくさんの人を励ましたり、オドロカしたりさせるものだ。子供の頃に、誰かがゲームをしている姿を横から眺めていたあのときのように。

だから、よしだ実況を見ていると本当になんだか心があらわれるのだった。一度だけ女装したよしだ氏の隣でぼんやりゲームをしているのを眺めていたかわいい女の子がいたけれど、あの子のように隣でゲームを見たかった人は画面の向こうにいくらでもいるんだよ。

ああ、よしだ、もっと実況してくれ。もっともっとよしだの姿を見せてくれ。そんなふうに祈りにも似た何かを言いたくなるのだった。よしだゲーム実況ばんざい! よしだゲーム実況に幸あれ!

おわり

あ、そろそろ待ち合わせの時間になってしまう。午後二時から吉祥寺のピアノホールで紅茶を飲みながら舞台芸術について話をするだろう。僕はそこでココアを飲むだろう。そして、最近はちゃんとしてるかい、なんていう話をするだろう。そうしてここ吉祥寺にあふれる夢を僕のなかに取り込み、「ああ、吉祥寺で、ロマンティックなアパートを借りて、二人暮らしをしたかったな」とかいいながら返そうな値段の鞄を買いにいくんだろう。

え、グチキン? グチキン、グチキンとは……うっ、頭が……っ。

次回予告

途中からグチキンの事をわすれてよしだかわいいを連呼するあぶないおっさんとかした筆者はグチキンのことを思い出し、下北沢にあるキャバ嬢と同伴出勤が可能な、財力のあるおっさんたちがよく行く薄暗いバーでジェイムズ・ジョイスを読みながらグチキンについて書く予定

 

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