
健康のために目覚めた龍、直後に二度寝してしばらく寝る
健康に興味が出てきた。
今日までは健康なんてどうでもよかった。ただひたすら早く死にたかった。今だってそうだ。
でも、僕が健康について興味を、今日突然持ったのはビタミンDの影響だった。
ビタミンD
必須ビタミンの中でも人体で生成できるビタミンで、骨の形成や免疫システム(ってなんだよ)に関わるビタミン。D2からD7まであるらしいけれど、人間にとって重要なのは特にD2とD3。一日必須は5μg程度といわれていたけれど、最近の研究では様々な代謝に関わっていることが知られ400μg程度必要なのではないかという説もあるらしい。
日焼け止めを塗っていた女性がビタミンD欠乏症だったというニュースも最近みた。よくわからないが、「ただちに影響は無い」らしい。日光を浴びると生成する。
突然かかってきたとある電話で、そんな話をしたところ「ビタミンDがないって不健康なんですかね-」というまったく興味なさげな返事が返ってきたのだけれど、ビタミンDがないと不健康、という言葉をきいてなぜか突然不安になった。
僕らは、ビタミンDだけじゃなくて、いろいろ足りてないのではないだろうか。
健康、という概念が頭をよぎったのはこの瞬間だ。健康を定義する言葉は無い。健康を実感する明確な基準もない。だが、健康とは何かを失っている状態ではないだろうか、と思ったのだ。一体なにを?
二つある。一つは元気だ。もう一つは、栄養。
私たちはしばしばこの二つを一気に取り込もうとする。America産の狂気じみたサイズのタブレット。健康によい、と評判の食べ物。レッドブル。Monster Energy。そして「薬用養命酒」だ。
薬用養命酒だ。
僕も子供の頃、養命酒ユーザーだった。・・・・・・? なんかへんだぞ。ともあれ、養命酒を飲むと元気になった気がした。養命酒はすばらしかった。「生薬」をたくさん含んだ「薬用」であり「酒」でもある。生薬が溶け込んでいるという言葉には詩があった。詩というか、看板であり二つ名であり、つまるところ最強を感じたのだ。
僕は不健康かもしれないという気持ちを抱えたまま、電車で「薬用酒」を検索した。すぐにいろいろなサイトがみつかり、その中にサングリアの項目をみつけた。サングリアにシナモンをいれてリンゴをいれて、飲むのだった。僕はとっさに理解した。最強とはこの事だ、と。リンゴもシナモンも供に生薬だった。生薬たる資格があった。
最寄り駅のイオンに走った。中華素材のシナモンバー、リンゴ、八角、クコの実を購入した。家に帰り、すぐにそれらを砂糖とともにワインにつけ込もうとした。つけ込もうとして知った。
これはサングリアであって、薬用酒ではなかった。
僕は失意を感じた。失意を感じている。でもサングリアはうめぇ。
ということで、次はちゃんとした薬草酒をホワイトリカーで作る。でも生薬ってどこで買えばいいの?
コメント2件