優しさを手渡すもの
ぬいぐるみを買った。
シナダという会社からでているbaby pureシリーズのふわとろーんロップイヤー(うさぎ)さんだ。もちもちしている。そして可愛い。
耳が超かわいい。
ぎゅっと抱きしめていると、よしよししたくなってした。
ぬいぐるみを買うと優しくなれるような気がする、というか、気持ちはもう優しさでぎゅーんとなる。人の感情は自然にわきあがるものではないから、みんなにやさしい「誰か」の感情も、どこかから供給しているものだろう。
そのひとつがぬいぐるみでよいと思う。変な話だけれど、例えばしゃべる生き物や動く存在はこうした優しさを与えてくれないのではないかと思う。生命は生命を適宜「無視」することで生態系を成り立たせる。カメは動きが鈍くて身に栄養を蓄えているが、甲羅があるので大変食べられにくい。この食べられにくさが、カメを多種多様な繁栄に導いてきた。
弱肉が強食の目線にとまらないことを願うように、かわいい生き物たちはどこかで人間から「無視」されることを望んでいる。
ぬいぐるみは何も言わないが、何も言わないことを約束しているが故に無限の愛情を受け止めてくれるものだ。いつか壊れる日がきても壊れたことに不満をいったりしないように。
ぬいぐるみかわいい。タグは外しておこう。
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